頭皮ケア

薄毛女性も気になる、髪の臭いの原因とその解消法をご紹介

「毎日シャンプーしているのに髪や頭皮が臭い」一見信じられないような話ですが、実はこういったことは、日常のちょっとした習慣が原因で誰にでも起こりうることなのをご存知でしょうか。

そこで今回は、髪が臭くなってしまう原因や、臭わなくするためにはどうしたらよいかなどについて、詳しく見ていきたいと思います。

頭皮の臭いの原因物質は皮脂や雑菌

頭皮が臭うのは、皮脂に原因があると言われていますが、実は皮脂そのものはそんなに臭いがするわけではありません。

しかし栄養の偏った食生活やストレス、また飲酒や喫煙習慣などにより体内活性酸素が増加すると、皮脂が酸化することにより臭いを発するようになるとされています。

また頭皮には常在菌が存在していますが、その菌により皮脂が分解されると、ノネナールという成分により頭皮が臭うようになります。

加齢臭の原因と言われている9-ヘキサデセン酸という脂肪酸が分解されると、ノネナールが生成されると言われています。

またシャンプーした際にすすぎ残しがあったり、ドライヤーを使いしっかり乾かさずに生乾きの状態にしておくと、髪に残っているシャンプーと湿気により雑菌が繁殖しやすくなり臭いを発することもあります。

さらに頭皮や髪が湿っていると、空気中のほこりやゴミが付着しやすくなるため、それがさらに臭いの元になると言われています。

頭皮が臭いの元になる皮脂が増える原因とは?

では、頭皮の皮脂はどんな状態だとさらに増えてしまうのでしょうか。以下ではその原因について具体的に見ていきます。

加齢

実は女性ホルモンには、皮脂の分泌を抑える働きもあります。

しかし30代以降になるとホルモンバランスが崩れやすくなり、男性ホルモンの働きが活発になるため、皮脂の分泌量が増え臭いの原因になります。

ストレス

ストレスが蓄積されると、自立神経の乱れを起こります。自律神経が乱れると血行不良や代謝が悪化するため、頭皮が皮脂を排出しにくい状態となり、頭皮環境が悪くなります。

またストレスは男性ホルモンの働きを高める効果もあるため、皮脂の分泌量が増えることで頭皮や髪の臭いが強まります。

栄養の偏った食生活

脂質の多い肉類やスナック菓子などを食べ過ぎたり、野菜や果物などの摂取量が極端に少ない場合、皮脂を過剰に分泌させる原因となり頭皮の臭いの原因となります。

こういう場合には、しっかりとバランスの取れた食生活を心がけることが非常に大切です。

頭皮の臭いの解消方法とは?

以下では、頭皮の臭いを解消して方法について、具体的に見ていきます。

生活習慣を見直す

睡眠不足や過剰なストレスは頭皮環境に悪影響を及ぼします。

また頭皮と肌はつながっているため、肌の調子が悪くなるとやはり頭皮の調子も悪化します。

実は肌トラブルが多い方は、頭皮の臭いも強くなる可能性が高いとも言われています。

ですからストレスを溜め込んだり、過剰な飲酒や喫煙など、肌に悪いとされていることはやめるように努力しましょう。

また適度な運動は、体内の活性酸素の働きを抑えるために大変有効であるとされています。

ですから定期的にウォーキングやスイミングなどの有酸素運動を行うことをおすすめします。

また一駅前から降りて歩いたり、エレベーターを使わずに階段を上るなどの日常生活でのちょっとした工夫も必要であると言えるでしょう。

頭皮の臭いを抑える栄養素を摂取する

頭皮の皮脂は酸化すると臭いを発すると言われており、その頭皮の原因となっているのは体内の活性酸素です。

ですから活性酸素の働きを押さえる抗酸化作用の高いビタミンCやEを多く摂取することで、頭皮の臭いをを抑えることが可能となっています。

また大豆に多く含まれているイソフラボンにも活性酸素の働きを抑制する効果が期待できるため、納豆や豆腐などの大豆食品を摂ることもおすすめです。

逆にトンカツやコロッケなどの揚げ物、ピザやハンバーグといった脂質の多い食べ物や動物性のタンパク質は、頭皮の皮脂の過剰分泌の原因になるため、できるだけ避けるようにしましょう。

またファストフードやインスタント食品、マーガリンやパン、ケーキなどに含まれているトランス脂肪酸もなるべく摂取を控えるようにしてください。

シャンプーのし過ぎにも注意が必要

髪や頭皮の臭いが気になるからと言ってシャンプーをし過ぎてしまうと、かえって逆効果になる場合もあるため注意が必要です。

とにかく臭いの元となっている皮脂を落とすために、一日に何度もシャンプーしてしまうという方もいるのではないでしょうか。

しかし実は皮脂には、頭皮を保湿、乾燥から守ってくれるという重要な役割があります。

ですから頭皮に必要な皮脂までを取り除いてしまうと、皮脂が過剰に分泌されてしまい臭いの元が増えてしまうため、くれぐれも注意が必要です。

ちゃんと毎日シャンプーをしているのに頭皮が臭いという方は、このように頭皮の皮脂を取りすぎている可能性があります。

ですからシャンプーは多くても一日に1、2回にするようにしてください。

またドラッグストアなどで販売されている高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く皮脂を取り過ぎてしまう原因にもなるため、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーに変えるのもひとつの方法です。

頭皮の臭いを改善するシャンプー方法をご紹介

ここでは、頭皮の臭いを抑える正しいシャンプーの方法について見ていきたいと思います。

シャンプー前にはしっかりブラッシングする

シャンプーする前には髪が乾いた状態でブラッシングをして、髪の汚れやホコリなどをしっかり落としておきましょう。

きちんと予洗いを行う

シャンプーをつける前に、まずはシャワーのお湯だけで髪や頭皮を洗いましょう。

お湯の温度は35~38度くらいのぬるま湯で洗うと、髪や頭皮の汚れの半分以上を落とすことができると言われています。

さらにシャンプーの洗浄力がアップし、ぬるま湯により頭皮の毛穴も開くため、毛根に溜まった皮脂までしっかり洗い流すことができます。

しかしお湯の温度が低すぎると毛穴が十分に開きませんし、またあまり熱すぎても逆効果となるため注意してください。

シャンプーはしっかり泡立ててから髪につける

シャンプーの原液をそのまま頭皮や髪につけると刺激が強すぎるため、シャンプーを頭皮につける前には、あらかじめ手のひらでしっかり泡立ててからつけるようにしましょう。

なかなか泡立たないという方、市販の泡立てネットなどを使用することをおすすめします。

頭皮をしっかり洗う

泡立てたシャンプーを頭皮につけたら、指の腹で優しく洗っていきましょう。

この時爪を立ててしまうと頭皮が傷つけてしまいますので気をつけてくださいね。

また頭皮が柔らかくなっている際に頭皮マッサージも行うと、血行促進につながり頭皮環境の改善につながります。

すすぎ残しがないように注意する

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがあると、頭皮に雑菌が繁殖したり皮脂が増える原因となり、臭いの引き金になってしまいます。

ですからすすぎは入念に行い、頭皮や髪にシャンプーが残らないようにしてください。

しっかりドライヤーで乾かす

シャンプー後の髪の自然乾燥は絶対にしないようにしてください。

生乾きの状態にしておくと雑菌が繁殖し、頭皮の臭いの原因になってしまいます。

ですからタオルドライした後には、ドライヤーで最後までしっかり髪を乾かすようにしましょう。

まとめ

今回は頭皮の臭いの原因や解決方法などについて詳しく見てきました。

頭皮の臭いは皮脂や雑菌などが元になっており、ストレスや普段の食生活などにより、皮脂の分泌量が増えることもあるため、くれぐれも注意が必要です。

また正しい方法でシャンプーを行い、余分な皮脂をしっかりと洗い流すように心がけましょう。