髪は女性の第一印象にも大きく影響を与えます。
髪の見た目から受ける印象などにより、実際の年齢に比べて若く見えるか、老けて見えるかが決まります。
女性なら、できれば年齢より若々しく見られたいと思いますよね。
実は肌によりその人の肌の状態が分かる肌年齢があるように、髪にもそれぞれの髪の状態により判断する髪年齢があることをご存じでしょうか。
そこで今回は、髪年齢を若くするために美しい髪を保つポイントなどについて見ていきたいと思います。
Contents
髪年齢とは?
髪年齢とは、歳を重ねるごとに髪に見られる変化と、その現れ方のことを現しています。
髪にコシやハリが、ツヤがあると実年齢より若く見られることが多いですし、逆に年齢に比べて薄毛であったり白髪が目立つ場合などは、老けて見えてしまうこともあります。
髪も肌と同様に年齢により変化していきます。
髪が細くなりボリュームが減ってきた、コシやハリがなくなった、また白髪が増えたなどというのは、年齢とともに現れる髪の代表的な悩みであると言えるでしょう。
30~40代は髪の曲がり角?
特に女性はホルモンの影響のため30代半ばぐらいから40代になると、髪がうねりやすくくせがつきやすくなってきたり、ツヤやハリ、コシが徐々に失われてきます。
実は、肌だけでなく髪も早い方の場合、20代後半から老化が始まると言われています。
30代になると髪がパサつきが気になりはじめ、さらに40代になると本格的に髪の老化が始まり、抜け毛が多くなり髪全体の本数自体も少なくなっていきます。
そういう意味で30代から40代は、お肌の曲がり角ならぬ髪の曲がり角であると言えるでしょう。
さらに50代に入ると、女性ホルモンの減少で髪が細くなるため、人によっては実年齢と髪年齢の差がはっきりと現れてきます。
髪が痛んでいたり薄くなったりすると、実際の年齢よりも5歳以上年上に見られてしまうこともあるため、肌ケアだけではなくヘアケアもしっかり行っていく必要があると言えるでしょう。
髪年齢が高くなる原因とは?
ここでは、髪年齢を上げてしまう髪の老化の原因について詳しく見ていきたいと思います。
加齢や遺伝
髪の老化を進ませる最も大きな原因はやはり加齢です。
30代になると、新陳代謝や細胞再生能力が低下していきます。
そのため髪の毛母細胞に十分な血液と栄養素が行き届かなくなり、髪の老化現象が起こります。
また遺伝は特に白髪の原因のひとつとして挙げられます。
生まれつきメラニン色素が髪に送り込まれにくい体質により引き起こされるとされており、特に若白髪は遺伝性の場合が多いと言われています。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、髪の成長にはかかせないものですが、30代後半から40代ぐらいになるとエストロゲンの分泌量がが徐々に減少していきます。
この女性ホルモンの減少により、白髪が増えたり髪が細くなったりします。
ストレスの蓄積
ストレスは抜け毛や白髪など、髪の老化を進ませて髪年齢をアップさせる原因となります。
例えば白髪の場合は、ストレスにより活性酸素が発生したことでメラノサイトの働きが鈍くなることにより、増えやすくなると言われています。
喫煙習慣
ストレスによりタバコを吸う量が増えたという話をよく耳にしますが、喫煙習慣は頭皮の血行不良を引き起こし、毛母細胞という髪を作るための細胞に髪の成長に必要な栄養素や酸素が行き渡りにくくなるため、髪の老化の原因となります。
また喫煙はメラノサイトの働きを活性化するビタミンB12を壊し、さらに白髪の原因となる過酸化水素を分解するビタミンCも破壊してしまうとされているため、髪を若返らせたいという方には禁煙をおすすめします。
食生活の乱れ
無理なダイエットなどによる栄養の偏った食事や不規則な食生活は、髪の成長に必要な栄養を不足させてしてしまうため、くれぐれも注意が必要です。
例えば、髪の黒い色素であるメラニンはチロシンという栄養素から作られているため、栄養不足でチロシンが生成されないとメラニン色素も作れないため、白髪が増える原因となってしまいます。
髪の老化を防ぐ方法
ストレスを溜めこまない
ストレスは、抜け毛や薄毛、白髪に直接影響を与えるため、日常生活を送っていく中で、それをいかに溜めこまずにうまく発散していくかということが重要です。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなど軽い運動をするのもよいですし、音楽や映画鑑賞、また読書など、自分がリラックスできる時間を持つことも大切であると言えます。
栄養バランスの良い食事を心がける
肉や魚、卵大豆製品などには、髪の成分のほとんどを占めているたんぱく質が多く含まれているため、毎日の食事からしっかり摂るようにしましょう。
特に豆腐やみそ、豆乳なにはど女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするイソフラボンが多く含まれています。
これらを摂取してホルモンバランスが整えば、抜け毛や薄毛などの髪の老化の進行を遅らせることができます。
ですから積極的に食生活に取り入れていきましょう。
また髪や頭皮の健康を保つビタミンB群や、亜鉛なども髪を守るために必要不可な栄養素となっています。
さらに髪の老化を防ぐためには体を冷やさないこと、つまり血行を良くすることが非常に重要であるため、身体を冷やさない食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
頭皮のマッサージを行う
ストレスや喫煙、また睡眠不足などの不規則な生活は血行不良を起こす原因となるため、頭皮マッサージを行い血流をアップさせ、栄養素を細胞の隅々まで行き渡らせるようにしましょう。
また頭皮だけではなく、耳の後ろやあごの下なども一緒にマッサージすることにより、肩や首、さらに頭皮全体の血流をアップさせる効果が期待できます。
なお頭皮マッサージをする際には、頭皮を傷つける恐れがあるため爪を立てたり強くこするのは避けるようにしましょう。
自分に合ったシャンプーを使う
髪の老化予防において、自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことはとても大切です。
シャンプーには多くの種類がありますが、ドラッグストアで購入できるシャンプーのほとんどは、高級アルコール系シャンプーと呼ばれるているものです。
このシャンプーは洗浄力が強く洗い上がりがすっきりするのが特徴ですが、頭皮に必要な皮脂や水分まで落としてしまうというデメリットもあります。
また肌への刺激が強いため、乾燥やベタつきなど頭皮トラブルを起こしやすいと言われています。
ですから頭皮や髪に優しいシャンプーを選びたいという方には、アミノ酸シャンプーがおすすめです。
このシャンプーは低刺激で肌になじみやすく、汚れや余分な皮脂は落としながら必要な皮脂や水分はしっかり頭皮に残してくれます。
まとめ
髪はその人の見た目や第一印象を大きく左右する重要な部分でもあるため、いつまでも美しくありたいと願う女性が髪年齢を重視することは非常に大切であると言えます。
年齢を重ねてもハリやコシのある若々しい髪を保つためには、これまでと同じようなヘアケアを続けることはあまりよくありません。
年齢により髪や頭皮の状態は変化するため、その変化に対応した応じたケアを行ったり、頭皮環境を整えることが大切です。
そのためには生活習慣の改善やストレス解消、自分の今の状態に合ったシャンプを変えることなどが重要となります。
またどうしても自分だけでは髪年齢に関する悩みを解決できないと言う場合には、髪の専門家である美容師に相談してみることもおすすめですよ。