シャンプーすればするほどに頭が痒くなる。
それは敏感肌であったりアトピー体質であったり体質による理由もありますが、それ以外にもちゃんとシャンプー剤が流せてなかったり、シャンプーのしすぎによるものが原因になっているかもしれません。
頭皮のかゆみには様々な理由がありますが、頭皮かゆみの原因とその理由についてまとめました。
Contents
洗っても頭皮が痒くなる理由と対策
シャンプーそのものが原因
頭皮が痒くなる原因の一つにシャンプー剤が肌に合っていないということがあります。
ドラックストアなどに売られている一般的なシャンプーは洗浄力が非常に強く作られています。
その中でも特に注意してほしいのが洗浄成分です。
ラウレル硫酸naやラウレス硫酸naといった洗浄成分は浸透力が高く毛穴の奥までその成分が浸透し頭皮の保護をするために必要な皮脂成分まできれいに洗い流してしまいます。
これに関しては皮膚科医も警鐘をならしているくらいなので信憑性の高い情報となります。
今お使いのシャンプー剤の成分表記にラウレス硫酸na、ラウレル硫酸naなどが含まれていたらシャンプーそのものを見直したほうが良いでしょう。
1日に何度もシャンプーをしている
シャンプーをすると皮脂はきれいに洗い流されてしまいます。
特に洗浄力の高いシャンプーほど頭皮の皮脂をきれいに洗い流します。
一日に何度もシャンプーをしてしまうと頭皮が皮脂の分泌量が足りていないと勘違いをしてしまい、過剰な皮脂を分泌させるようになります。
過剰に分泌する皮脂は頭皮上で酸化したり雑菌が付着する量も多くなるため、頭皮のかゆみにつながってしまいます。
シャンプーは夜寝る前、一日に一度が原則です。
運動や夏場の汗を流したいときは湯洗いだけにとどめておきましょう。
シャンプー剤などの洗い残しが原因
シャンプーをした際ちゃんとシャンプー剤が洗い流されておらず頭皮に残っている場合は頭皮の痒みが発生してしまいます。
特に洗浄力の強いシャンプー剤が頭皮に残ってしまうと後々湿疹等にもつながってしまいます。
シャンプーでいちばん大切なのは最後の洗い流しです。
ですからシャンプー後はしっかりシャンプー剤を流しましょう。
頭皮の乾燥
頭皮が乾燥してしまうと痒みを発生させます。
頭皮の乾燥は頭皮の保護バリアをするための皮脂不足が主な原因となります。
皮脂不足が阻害されている原因となるのは体質的に皮脂の分泌が少ない、洗浄力の強いシャンプーの影響、エアコンによる乾燥、冬の季節の乾燥した空気、紫外線など皮脂の分泌が不足しているとこうした影響をダイレクトに受けてしまいます。
また頭皮が乾燥することで乾燥性のフケが発生してしまうと、サラサラの細かいフケが毛穴を塞いでしまったり、そのフケを餌に雑菌が繁殖し毛穴を攻撃し、痒みを伴ったり酷いと抜け毛に至る事態になることもあります。
雑菌や真菌の繁殖
頭皮は体の他の部分と比べて高温多湿さらに皮脂の分泌も多い箇所になります。
そのため皮脂の過剰分泌などがると頭部にもともと存在する常在菌の過剰分泌や雑菌の繁殖、真菌(カビ)の繁殖などが増殖しかゆみとなってしまいます。
雑菌や真菌などの過剰繁殖は皮膚炎や脱毛症の原因ともなりますので、頭皮に湿疹を伴うようになってきたら病院の皮膚科などで一度診てもらうようにしましょう。
頭皮の炎症や傷
頭皮の皮膚は実は非常に繊細にできています。
そのため少しかいたりしただけでも傷がつきやすく、そこへシャンプー剤や汗、雑菌、真菌などの影響で傷口がさらにかゆくなります。
それをかきむしってしまうと余計に症状が悪化してしまう恐れがあり、さらにそこから今度は浸潤液がでてきて、それもかゆみの原因になることがあります。
そのため頭皮が痒いときは力強くかきむしったりしないようにしましょう。
どうしても痒いときは冷たいタオルなどを頭部に乗せて対処していきましょう。
皮膚疾患によるかゆみ
頭皮環境は高温多湿で様々な疾患が発生しやすい場所でもあります。
頭皮に起こりやすい皮膚疾患は様々な症状があります。
あせも
子供に多いとされるあせもですが実は大人もあせもができてしまいます。
特に汗のかきやすい頭皮あせもは頭の痒みを伴います。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は生まれながらに持っているアレルギー体質の一種です。
乾燥する肌質の方が多いため頭皮も乾燥しやすく痒みを伴います。
そしてその痒さも酷いため頭皮の湿疹が常にある状態の人もいます。
脂漏性皮膚炎
皮脂分泌が非常に多いことで頭皮の常在菌の一つであるマラセチア菌が大量繁殖し皮膚炎を起こしてしまう症状です。
マラセチア菌はもともと頭皮に存在し、皮脂を餌として生息しています。
その働きは毛穴付近の皮膚を刺激し皮膚代謝を促すための菌で頭皮やその他皮脂を分泌させる場所には必要な常在菌ですが、これが大量に繁殖することで皮膚への刺激が強くなり炎症を起こします。
またマラセチア菌は広範囲に広がりやすく頭皮からお顔まで広がってしまうことがあります。
さらい脂漏性皮膚炎が酷くなると痒みを通り越して今度は痛みを伴うようになります。
痛みを伴い始めると抜け毛の危険性もでてきます。
脂漏性皮膚炎から抜け毛の症状が出てきたら脂漏性脱毛症という脱毛の症状へと移行します。
そのため症状を悪化させないためには早めの皮膚科受診が大切です。
皮脂欠乏性皮膚炎
頭皮の乾燥が原因で白い粉を吹いたり頭皮に皮膚割れなどの症状が起きてしまいます。
乾燥性が原因なので頭皮保湿をしっかりするようにしましょう。
頭皮湿疹
頭皮にニキビの原因となるアクネ菌が繁殖してしまうと頭皮ニキビや吹き出物ができてしまいます。
特に夏場に多くなりがちなのでニキビ体質の方は皮膚科などで予めお薬をもらい対処しましょう。
乾癬
頭皮の肌代謝が早すぎて皮膚がどんどん剥がれ落ちる症状で、剥がれ落ちた皮膚の影響で痒みを伴います。
こちらも皮膚科を早急に受診しましょう。
頭皮白癬
頭にできる水虫のようなものです。
専用のお薬で対処しますが、原因を特定しなければ行けないため皮膚科を受診しましょう。
ふけ症
フケにはベタついたフケと乾燥性のフケがあります。
どちらのフケも酷くなるとかゆみから脱毛症へと発展してしまいます。
ベタついたフケ→脂漏性脱毛症
乾燥性のフケ→粃糠性脱毛症
頭皮のダニやアタマジラミ
アタマジラミやダニが原因で頭皮が痒くなります。
特に小学生や中学生など学校にプールがあるようなご家庭は要注意です。
シラミやダニは感染しますので注意しましょう。
感染を予防したり、改善したりするには専用のシャンプーを使うようにしましょう。
シャンプー方法が間違っている
そもそもシャンプー方法が間違っている可能性があります。
特にシャンプーの際に爪でガシガシ頭皮を傷つけるようなシャンプー方法は痒みを発生させてしまいます。
また皮膚疾患へ発展する恐れがありますので、シャンプーの際は指の腹を使い優しくもみながらマッサージをするようにシャンプーをしていきましょう。
ストレスなどによるかゆみ
ストレスや寝不足は自律神経を乱し肌バリアや免疫力を低下させてしまいます。
その影響で頭皮が痒くなってしまいます。
季節的な要因によるかゆみ
季節的な要因で最も多いのが乾燥によるかゆみです。
夏場のエアコンによる乾燥、冬の空気による乾燥など乾燥によるかゆみには気をつけましょう。
まとめ
頭皮の痒みが続いてしまうと後々皮膚炎や最悪痛みを伴った脱毛症を引き起こしてしまう恐れがあります。
そのため頭皮が痒くてもかかないことが大切で、どうしても痒い場合は冷たい濡れタオルなどで対処していくようにしましょう。
かゆみ止めなどのお薬も有効です。