昔はこんなにくせっ毛じゃなかったのに。
女性の髪質は年齢を重ねていくごとに変化していきます。
朝一生懸命ブローをしていてもお昼を過ぎたあたりから髪の毛がウネウネになったり、パサパサに乾燥してきたりといった悩みは尽きないでしょう。
加齢による髪質はその見た目だけでも老けて見えてしまうもので、例えば美容師など髪のプロからしてみれば髪質を見ただけでその人の年齢がわかってくるようになります。
そこで今回は髪質で年齢がバレないような髪アンチエイジング方法をご紹介します。
Contents
髪質の変化はこうしてやってくる
加齢による髪質の変化はどのようにしてやってくるのでしょうか。
実は最初の方は自覚できないくらい微妙な変化から始まり、髪質が変わって自覚する頃にはかなりの変化が頭皮上では起こっているのです。
その順番としては、
頭皮がたるみ始める
年齢を重ねてくると肌の代謝が落ちてしまいます。
特に頭皮は体の中で一番上の方にあり、血流も滞りやすく真っ先にたるみやすいのが頭皮です。
頭皮のたるみは自覚できないくらい微妙なもので、たるんでも1ミリ程度。
しかし頭皮が1ミリたるんでしまうとお顔のたるみは1センチもたるんでしまいます。
こうしたたるみは髪の毛にも影響するばかりかお顔のたるみ、シワなどの原因となってしまいます。
毛穴が楕円形などいびつになる
頭皮が1ミリたるむだけでも毛穴は形を変えてしまいます。
毛穴の健康な形はきれいな円形状になっているのですが、頭皮がたるむとその形が楕円形になったりいびつな形に変形してしまいます。
髪の毛の栄養不足・保湿不足によるパサツキ
頭皮のたるみの影響で毛穴が楕円形やいびつな形になってしまうと髪の毛の形自体に変化が現れます。
いままでストレートな髪の毛であっても毛穴が変形したことで髪の形が変わってしまったり、髪の毛の形が変わることで髪の毛の毛先や中間部には保湿成分である汗や皮脂の伝わりが悪くなります。
そもそも加齢によって自然の保湿成分や頭皮保護、髪の毛の保護を司る皮脂や汗の分泌も減っていきます。
すると髪はくせ毛、うねり、パサツキ、ガサつき、枝毛などの状態となり完全に若い頃とは髪質が変わってしまうのです。
細毛になり薄毛のリスクも
そうした髪の毛のうねりやパサツキなどが一定期間続いたあとに見られる変化として、頭皮のたるみによって髪の毛の核である毛母細胞の細胞分裂が十分に行われなくなり、髪の毛が十分な太さに成長しないまま伸び始めます。
それが髪全体的に広がると薄毛に見えたり少しの摩擦などで抜けやすい髪となってしまいます。
髪質変化の大きな原因
女性の加齢による髪質の変化は上記にあるような順番で変化してきます。
その大元の原因となるのが次のようなものです。
女性ホルモンの減少
第一の原因として女性ホルモンの減少が大きなものとなります。
女性ホルモンであるエストロゲンは女性の髪の毛やお肌、骨格などに深い関わりがあります。
しかしこのエストロゲンの分泌用が減ってしまうことで女性の髪の毛の成長不良や肌代謝の低下、女性の特徴的である丸さのある骨格の低減に影響します。
またもう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンには皮脂などの分泌に影響が有るとされています。
加齢によって女性ホルモンそのものが低下してしまいますからプロゲステロンの低下は皮脂の分泌不良など頭皮の保護や髪の保護に影響を受けてしまいます。
血行不良
加齢が進むことで女性ホルモンの分泌が低下していきます。
すると自律神経のバランスも崩しやすくなります。
女性ホルモンが低下し自律神経が低下し体調不良が体に現れることを更年期障害と呼びますが、自律神経のバランスが崩れてしまうと血流にも影響してしまいます。
髪の毛は血液中の栄養素や酸素を吸収し成長しますが、髪の毛のある頭皮は体の一番上部にありしかも末端になります。
また血管は非常に細かい毛細血管が主になります。
自律神経のバランスが乱れることで頭皮への血流が極端に悪くなります。
すると十分な栄養を受け取れない髪の毛は十分成長できないまま伸びていきますので全体的にボリュームのない髪の毛へとなってしまいます。
このような女性の髪の状態をびまん性脱毛症とよんでいます。
ターンオーバーの鈍化
女性ホルモンの減少、血行不良はいわゆる老化現象の一種となります。
そのため肌代謝であるターンオーバーの遅れが顕著に見られるようになります。
肌代謝の遅れこそが頭皮たるみとなり、お顔は頭皮と一枚肌なので一緒にお顔の肌もたるみます。
このようなたるみを「雪崩たるみ」とよびます。
肥満や不健康な生活習慣
肌代謝だけでなく加齢によって体の新陳代謝も低下してしまいます。
すると痩せにくい体になり内臓脂肪や皮下脂肪がついてしまい肥満体質になってしまいます。
脂肪は体を冷やしてしまう作用があり、さらに女性特有の冷え性や貧血などの影響でさらに代謝低下、低体温といった髪の毛によくない現象が体に起きてしまいます。
10歳若返る美髪エイジング
上記にあるように髪質で女性の年齢を当てやすくなるのですが、もしも髪の毛が年齢以上に美髪であれば実年齢を知ることはできません。
むしろ美髪ということは肌の代謝も良いということになるので実年齢よりも確実に若くみえるものです。
そのために今しなければ行けないエイジングケアとは
無酸素運動と有酸素運動で体の中から改善
運動習慣をつけて基礎代謝の向上、肌代謝の向上につとめます。
無酸素運動とは筋トレのことで筋トレをし筋肉をつけることで、成長ホルモンの分泌を促したり、血行改善にも効果的です。
また有酸素運動であるウォーキングやジョギングはデトックス作用があり体の中の毒素を抜いてくれます。
また脂肪燃焼効果も高く肥満も防いでくれます。
エイジングケアによいバランスのとれた食事
エイジングケアに良い栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。
基本は5大栄養素を基礎代謝と同等か、肥満が気になっている方だと基礎代謝以下に抑えることが大切です。
また脂質を摂るときも体に入れる油の成分、例えば脂肪同士で燃焼させる不飽和脂肪酸などの摂取などそれらの知識を持っておくことも大切です。
良質な睡眠と十分な時間
よく動いて、バランスの良い栄養を摂ったあとはしっかり体を休めることが大切です。
睡眠中に成長ホルモンや各種ホルモンは活発に分泌します。
それらが女性の肌の代謝を促したり、体のダメージ部分を補修します。それを超回復と呼ぶこともあります。
シャンプーや育毛剤などヘアケア剤の使用
女性の頭皮は女性ホルモンの影響で栄養不足に陥りがちですが、上記の習慣を徹底することで改善されることが期待できます。
それにプラスアルファでお肌に化粧水をするような感覚で育毛剤をアフターケアに使ったり、シャンプー時のシャンプー成分に気を使ったりすることで頭皮老化を防ぎ、髪の毛の老化を抑えることができます。
頭皮マッサージと正しいヘアケア
また、育毛剤やシャンプー剤にこだわりながら正しいヘアケアや頭皮マッサージを施すことでより効率良いアンチエイジングができます。
まとめ
女性の髪の毛で私達美容師は年齢を当てることができます。
後ろ姿でも当てることができます。
その特徴がわかりやすいからです。
しかし、髪の毛が美髪だとたとえ正面から見ても実年齢はわかりません。
むしろ10歳若く見えてしまいます。
ですから髪の毛の健康は体全体の若さの秘訣になります。