薄毛に見えてしまうのは、単に髪の本数が少ないだけではなく、色々な原因が隠れています。
髪が細いというのもその一つで、ボリュームを失ったことにより薄く見えてしまう状態です。
そうならないようにするためには、ハリのある太い髪になるように、日々の生活の中で対策をしていかなければいけません。
弱々しいからこそ薄く見える理由
ハリがなく細い髪は、どこか弱々しくうつります。
自分でそう感じていなくても、周りから見れば髪が薄くなったと思われることも少なくありません。
自分の頭が、他の人から見てどのように見えているのか、整理して考えてみましょう。
山に太くたくましい木がたくさん生えている状況は、遠くから見ても自然豊かで緑に見えるはずです。
地面が見えたりするのではなく、緑の葉が生い茂っているのが誰の目にもとまります。
ところが、木の成長が衰え、だんだんと細い木が毛が生えるようになり、葉っぱも力を失っていけば、頭の地肌が見えるはずです。
自分の頭で起きているとしたら、同じ本数が生えていたとしても、薄毛に見えるようになります。
それも力のない髪が生えているような状態では、見た目にも弱々しい状態で、いくら本数があったとしてもネガティブな要素ばかりが目立ってしまうのです。
薄毛は年齢とともにやってきてしまうのは、確かに避けられない部分です。
しかし、ハリのある太い髪を育てることができれば、薄く見えないような状態を作り上げられます。
そのためには、普段から髪を育てる意識を持ち、生活していかなければいけません。
突然髪が太くなったりすることはないからです。
女性でも起きる可能性のある男性型脱毛症
日本人の髪の太さは、平均として0.07から0.15mmと言われています。
平均値としてみても倍近い差があることが分かりますが、どんどんと細くなってしまえば誰が見てもわかる状態になるでしょう。
実際に女性の場合、10代から30代が髪の成長のピークであり、太さも一番しっかりしている時期です。
これが徐々に細い髪しか作り出せなくなっていきます。
年齢とともに衰えていくためで、生活習慣などにも影響を受けて徐々に変化していくのです。
遺伝の影響を受けるとも考えられており、誰もが同じような時期に細くなっていくとは限りません。
女性の場合にはあまりありませんが、男性型脱毛症によって髪が育たない状況も生まれます。
男性ホルモンから影響を受けて、ヘアサイクルに狂いが生じ、髪が育つ切る前に抜けてしまう状態です。
弱々しい髪しか生えない状態で、誰の目から見ても薄毛になって見えます。
女性の場合にはなりにくいことは確かですが、女性男性型脱毛症と呼ばれる症状もゼロではありません。
この場合には、薬によって治療する以外ないため、心配な場合には専門の医師に相談するのが適切です。
外的な方法で変えていく
髪が薄く見えるような状態を防ぐのが大切ですが、対策としては二つあります。
その一つは髪を育てていく方法で、一時的でも太く見せるのがもう一つの方法です。
一時的に太く見せる方法としてはボリュームアップシャンプーを使うといった方法が挙げられます。
ボリュームを変えてみせる方法で、根本的には太くなるわけではありません。
保湿性を高めたりする方法が使われますが、非常に強い刺激を持っている場合もあるため注意が必要です。
まっすぐ力がなく伸びているからこそ、薄く見えるのも事実です。
ボリューム感がないのも、密集していないからと言い換えることもできます。
そこでパーマをかけてしまうというのも対策のひとつです。
根元部分からパーマをかければ、ボリューム感はアップします。
しかし、この方法も根本的には解決するものではなく、髪にさらなるダメージを与える可能性もあるのが問題点です。
少し工夫をしてドライヤーのかけ方を考えるのも良いでしょう。
ドライヤーの使い方ひとつでボリューム感も変わってくるからです。
最近ではボリュームアップ用のドライヤーも開発されており、こうしたものを使うと、髪の表面がなめらかになりボリューム感を出してくれます。
シャンプーやパーマと比べても、手軽で安心して使えるというところで利用価値が高いでしょう。
頭皮への負担も少なく、一時的なボリュームアップとしても役立ってくれます。
注意点は最後に冷風でセットをしっかりするところです。
太い髪を生み出していくために
大事なポイントは、細い髪を作り出さないところにあります。
そのためには、体の中でハリのある太い髪を作り出さなければいけません。
髪も人間の体の一部として作り出されていきます。
作るためには栄養素が必要で、積極的に取り入れていくのが大事なポイントです。
ただし、生まれつき髪の細い場合には、いくら栄養素を摂っても改善できない場合が出てきます。
先天性の場合には、内部から太くしていきたくても改善はできません。
髪に大事な成分と言われているものは、亜鉛やコラーゲンが知られていますが、良質なタンパク質も必要です。
他にもビタミン類も豊富に使われています。
食べ物としては、大豆が髪に効くというのは知られるようになりました。
大豆に含まれているイソフラボンが、女性ホルモンのエストロゲンと似たような作業をしてくれるからです。
ホルモンのバランスが崩れると、薄毛になりやすくなることが分かっています。
このバランスを整えるためにも大豆イソフラボンが重要で、腸内細菌によってエクオールと呼ばれる物質に変わるのです。
つまり、大豆を取ると共に、腸内環境も整えていく必要があるでしょう。
生活習慣の改善
栄養素を摂取すると同時に、血行も改善しなければいけません。
年齢とともに冷え性に悩む人がいるのは、筋力が衰えてくるからです。
人間の血液は心臓が送り出しているだけではなく、体の各所にある筋肉がポンプの役割を持っています。
筋力が衰え始めてくると、血行も悪くなり、頭皮への栄養の供給も遅れて来るのです。
当然ですが、薄毛になる大事な条件である、改善していかなければいけません。
運動をするというのも重要ですが、体の中で最も大きな筋肉である大腿筋を鍛えるために、普段から歩くようにするのも良いでしょう。
スクワットなども取り入れていくと、筋肉の衰えを食い止めることができます。
送り出すだけではなく、受け取る側の頭皮の環境も重要です。
固くしまっているような状態になると、毛細血管が広がりにくくなります。
そのぶんだけ栄養の供給が悪くなるため、マッサージなどをして血液の流れを手助けしてあげる必要があるのです。
これだけでも髪のハリやコシを取り戻す方向となってくるのは、年齢とともに衰えが目立つからですが、生活習慣を改善しなければいけません。
飲酒やタバコといった習慣は、髪に悪影響を与えます。
ストレスがかかっているような生活も、破産できるようにする必要があるでしょう。
これらがホルモンバランスに影響を与えているのを忘れてはいけません。
女性の場合年齢とともに影響が強く出てくるため、ひとつひとつ改善していくことが、張りのある太い髪を育てていく条件ともなります。
まとめ
ハリのある太い髪を育てるのは、毎日の生活の中にカギがあります。
いきなり太い髪が作られるわけではないのですから、これまでの生活習慣を改め、髪を育てる環境づくりをしなければいけません。
頭皮環境を含めて時間をかけて改善していく必要があるため、これからの人生の中で薄毛で悩みたくないのであれば、思い立ったらすぐにスタートしていくといいでしょう。
