近年、遺伝的要素だけではなく、睡眠不足などの生活習慣の乱れや栄養の偏った食生活、さらに間違った頭皮ケアなどによって10代や20代などの若い世代でも薄毛になってしまう方が増えています。
このような状態を若年性脱毛症といい、その原因は人により異なります。
もしこのような症状が10代から現れるようになったら「このまま薄毛が進行して、治らなかったらどうしよう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかし若年層の薄毛は、早い段階できちんと対処すれば比較的早く改善されると言われています。
そこで今回は、10代の薄毛の原因と対策について見ていきたいと思います。
Contents
10代の薄毛の原因とは?
10代などの薄毛の主な原因とは一体どのようなものなのでしょうか。以下で詳しく見ていきたいと思います。
食生活の乱れ
髪は主にタンパク質とアミノ酸で作られており、さらによい頭皮環境を保つためには、ビタミンやミネラルといった栄養素も欠かせません。
ですから毎日の食事からそれらの栄養素を摂取することは非常に大切であり、肉類ばかり好んで食べたりお菓子ばかり食べるなど必要な栄養が不足すると、髪の成長がうまくいかず、さらには頭皮の炎症の原因ともなってしまいます。
とくにファストフードを利用する機会が多いという方は、糖質や脂質の摂り過ぎにより頭皮の毛穴が詰まりやすくなり、髪が細く抜けやすい状態となってしまうため注意が必要です。
ストレス
10代の若い世代でも、毎日生活する中でさまざまなストレス抱えています。
ストレスには薄毛の原因と考えられているため、くれぐれも注意が必要です。
人間はストレスが溜まると、身体が緊張して血管を収縮させるため、身体全体の血流が悪くなってしまう引き金となります。
また、全身の細胞を維持するためにはタンパク質が欠かせませんが、特に空腹時にストレスがかかると、体内のタンパク質を分解してエネルギーを作り出す必要があるため、全身のタンパク質が不足して髪の成長にも影響を与えます。
ですから、できるだけなるべくストレスを溜めない生活を送れるように心がけましょう。
頭皮環境の悪化
間違った方法でシャンプーをしていたり、ワックスのつけすぎなどが原因となり、頭皮環境悪化が原因となり、薄毛になるケースもあります。
ワックスを髪につけすぎると、髪にゴミがつきやすくなったり、頭皮の毛穴を塞いででしまう可能性があり、また湿気が留まりやすく雑菌が繁殖しやすい環境となり炎症の元になってしまうため注意が必要です。
頭皮の血行不良
血液は、体内に酸素や栄養素を運ぶという重要な役割を担っています。
それは頭皮も同じであり、髪の成長のためにはスムーズな血液の流れが非常に重要となります。
ですから頭皮が血行不良を起こすと、髪の成長に悪影響を与える原因となってしまいます。
頭皮が血行不良を起こす原因としては、スマホやパソコン、またゲームなどの長時間の利用による目の酷使が挙げられます。
目を酷使すると、首などの血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養素が頭皮までしっかりと届かなくなってしまいます。
また、目を疲れを修復させる成分に「L-システイン」というものがありますが、このL-システインは、髪を作る際にも必要不可欠な成分となっています。
ですからあまり目を酷使してしまうと、L-システインが不足して薄毛になる一因となる可能性があります。
10代の薄毛の対策方法とは?
ここまで10代の薄毛の原因について見てきました。
以下では薄毛を予防するための対策方法について見ていきたいと思います。
食生活を見直す
特に10代の若者の場合、肉類やスナック菓子ばかり食べていて、野菜は全然食べない、などという栄養の偏った食生活の方も多いのではないでしょうか。
肉類にもタンパク質やビタミンなど身体に必要な栄養素が多く含まれていますが、食べ過ぎは肥満や脂質の過剰摂取による抜け毛の原因となります。
タンパク質を摂るのであれば豆腐や納豆などの大豆製品がおすすめです。
またバランスの良い食生活を送るために、野菜もしっかり摂るように心がけるましょう。
さらに10代のうちはどうしても濃い味付けの料理を好む傾向がありますが、なるべく薄い味付けにすることも非常に重要です。
洋食よりも和食を多く毎日の食生活に取り入れることで、髪の成長に必要な栄養素を効率よく摂取することができます。
味の濃いファストフードを好む若者も多いですが、できるだけ食べるのは避けるようにしましょう。
友人との付き合いなどでどうしても食べなければならない場合は、2週間に1回程度にするなどしていけば、薄毛予防に効果が期待できますよ。
規則正しい生活を心がける
10代の場合、夜遅くまで勉強したりゲームをしていたりと、夜更かしをする機会も多いでしょう。
成人の場合、理想的な睡眠時間は6~7時間ほどであると言われています。
ですから10代の場合は、最低でも7~8時間程度はしっかり睡眠を取るようにしましょう。
また睡眠不足は、薄毛の一因であるストレスの原因ともなります。
余計なストレスを溜めないためにも、睡眠時間をしっかり確保することを心がけましょう。
ちなみに22時~2時までの4時間は成長ホルモンが分泌されるため、この時間帯にしっかり睡眠を取ると、髪の成長だけでなく心身にも良い影響を与えると言われています。
睡眠は長さだけではなく質も大切です。
ですから寝る前にスマホを見ることなどはなるべく避け、この時間帯に就寝するようにしてくださいね。
ストレスを感じたらビタミンCを摂取する
人間はストレスを感じると、副腎皮質から分泌されるホルモンの合成が促されます。
つまりストレスが増えれば増えるほど、ホルモンを合成するためにビタミンCが多く消費されるため、健康な髪を維持するために必要なビタミンCが不足しがちとなります。
ですからストレスを感じがちであるという方は、意識してビタミンCを多く摂るようにしましょう。
ただし水溶性のビタミンCは、体内に必要な分以外は汗や尿として体外に排出されてしまうため、毎日摂取する必要があります。
頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージを行うと、頭皮の血行が良くなり、髪を作る細胞に栄養がスムーズに届けられます。
また耳の周りには頭皮につながっている血管が通っているため、頭皮だけではなく耳の周辺も一緒にマッサージするのがおすすめです。
10代の薄毛に育毛剤は必要?
結論から言ってしまえば、10代の薄毛に育毛剤は必ずしも必要というわけではありません。
年齢が若ければ毛根細胞も若いため、頭皮環境をきちんと整えさえすれば、自然と薄毛が改善される可能性が高いと言えるでしょう。
育毛剤は、特に日本人男性に多い男性型脱毛症に有効であると言われています。
しかし10代のうちに男性型脱毛症を発症してしまうのは非常にレアアースであり、育毛剤による対策はもう少し後からでも遅くはありません。
ただ頭皮環境の乱れに対して何の対処もしなければ、さらなる薄毛の進行へとつながる可能性があります。
そういう将来への薄毛対策のため、また頭皮の炎症を抑えたりよい頭皮環境を作るためには、10代から育毛剤を使用するのもひとつの考え方であると言えます。
まとめ
10代の薄毛の原因としては、食生活の乱れやストレス、また頭皮環境の悪化や頭皮の血行不良などが考えられます。
ですからそんな場合の薄毛対策としては、まず食生活を見直し、規則正しい生活を心がけることが大切です。
また頭皮マッサージを行い頭皮の血行を促進するなど、頭皮にしっかりと栄養が行き届くようにすることがとても大切です。