日本の食材は、世界でも注目を浴びるようになりました。
どのような国の人が日本に来ても、食という部分にはとても注目されるようになり、その違いに驚愕して帰られる人たちも多くいます。
その大事な日本食の素材のひとつとして欠かすことができない大豆から作られている豆乳は、薄毛対策としても注目されるようになったのです。
そこには優れたパワーがあるためで、女性の味方としても注目されています。
世界から注目を浴びるようになった大豆
日本人にとって大豆は欠かすことができない食材です。
日常の生活の中で、何かしら大豆に関わるものを摂取していたりします。
代表的なものは豆腐や油揚げ、がんもどきなどがありますが、醤油や味噌も大豆からできているのを忘れてはいけません。
日本独特の食べ物として好き嫌いもわかれますが、納豆も大事な大豆食品です。
どれも日本人の食生活から切り離すことができないもので、さらに他のものに加工されたりもしているでしょう。
その基本となるのが大豆であり、絞って出来上がったのが豆乳です。
スーパーなどでも普通に売られている豆乳ですが、よく見ると調整豆乳と無調整豆乳が販売されています。
見た目でも違いがわかるように作られていますが、大きなポイントになるのは大豆固形成分の割合です。
この割合が大きいものが無調整豆乳となります。
大豆固形成分とは何かと言えば大豆そのもののことであり、これを加水して希釈した割合ということになるでしょう。
つまり、大豆固形成分が8%以上含まれているものを無調整豆乳と呼び、6%以上になると調整豆乳という名前で販売しなければいけません。
大豆の成分が濃いのが無調整豆乳であり、多くの大豆が使われていると考えればわかりやすいはずです。
そのぶん良質なタンパク質が取りやすくなっているため、健康のために大豆を狙って摂取するのであれば無調整豆乳の方がいいでしょう。
エストロゲンの減少と大豆イソフラボン
大豆が女性の味方と呼ばれるようになり、薄毛対策にも使われるようになってきたのにはしっかりとした理由があります。
研究も現在進行形で行われているもので、非常に高い注目を集めているのが大豆イソフラボンです。
この大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをするということで、一気に注目されるようになりました。
女性にとってエストロゲンは年齢とともに減少してしまいます。
出産や更年期で大きく変化することが知られていますが、肌や髪を健康に保つためにもエストロゲンが必要です。
年齢とともに髪のハリツヤが失われ、肌にも老いを感じてしまうのはエストロゲンの減少が関わっています。
実際に加齢でエストロゲンが減少する以上、人間として逆らう事が出来ません。
一時的なものではなくどんどんと減少してしまうからです。
加齢を伴う薄毛になる原因としてもエストロゲンが関わっているのは、びまん性脱毛症に繋がるポイントとしても知られています。
大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きをしてくれますが、そのままでは役に立ちません。
腸の中まで届いた時に、酵素と反応してエクオールと呼ばれる物質に変化するのです。
このエクオールがエストロゲンと似たような効果を持っており、注目されるようになりました。
問題はこの酵素の存在です。
この酵素は日本人のうち約50%が持っていると言われ、全員の体の中に存在するわけではありません。
半分の人はあまり効果を感じないとなってしまうでしょう。
それでも半分の人は日常的に豆乳を含めた大豆製品を摂取していたりすると、更年期の症状が軽くて済むと言われています。
生活のリズムが乱れている人は、こうした酵素がうまく働かないとも言われています。
規則正しく健康に注意した食生活を送っている人であれば、エクオールが手助けしてくれる可能性も高いのです。
この辺りも研究途上であり、今後はもっとエクオールを活用できる方法が見つかってくるかもしれません。
男性ホルモンとのバランスの取れる
大豆を絞って作られている豆乳を摂取することで、女性ホルモンの減少を緩やかにしていくことができるため、薄毛対策でも注目されるようになりました。
しかし、豆乳が持っている力はこれだけではありません。
皮脂の分泌を正常化させるためにも役立ってくれているからです。
皮脂の分泌に関わっているのが男性ホルモンの存在で、働きが強くなってしまうと過剰分泌してしまう可能性が出てきます。
皮脂の過剰分泌が進むと、毛穴に詰まったり常在菌のエサとなり炎症を起こすのが問題です。
だからといって皮脂がなければ、頭皮は水分の乾燥を防ぐ手だてがなくなり、環境が悪化してしまいます。
適度な量を維持するのが大切で、豆乳を摂取していくことにより男性ホルモンとのバランスも整えてくれるのです。
日常生活のストレスによってもホルモンバランスが変化するため、豆乳が役立ってくれると、安定した生活が送りやすくなるでしょう。
このストレスの抑制という面でも、豆乳が役立ちます。
ストレスの緩和に注目されてきているのがビタミンB群で、疲労回復にも役立ってくれるのはよく知られるようになりました。
豆乳にはビタミンB群が豊富に含まれており、髪を細胞分裂によって作り出している毛母細胞も活性化してくれるのです。
大豆イソフラボンの上限はあるのか
さまざまな面で役に立ってくれている豆乳ですが、ここで不思議なことに気がつくでしょう。
日本人の食生活には大豆を使ったものがたくさんあり、その中で過剰摂取になってしまえば、ホルモンのバランスが女性ホルモンに著しく偏ってしまうのではないかという問題です。
これは当然の疑問点となりますが、ここに大豆イソフラボンの優れた能力が隠されています。
食物の中には過剰摂取が大きな問題となるものもありますが、大豆イソフラボンが女性ホルモンと似たような働きを支える根幹となっても、過剰には働かないような仕組みを持っているのです。
つまり、いくら摂取したとしても、女性ホルモンが過剰となるようなバランスは起こりません。
そのような働きがなければ、日本人は誰でも女性ホルモンが偏った状態となっていたはずです。
ただし、大豆イソフラボンを過剰摂取しても良いのかという問題とは違います。
大豆イソフラボンを過剰摂取すると、乳癌の発症確率が高くなるという研究もあるからです。
そのため、大豆イソフラボン自体の摂取量は1日70mgから75mgと定められており、無調整豆乳に換算して200mm程度となっています。
これも1日の換算ですので、今日たまたま多く摂取したからといって、いきなりリスクが増大するものではありませんので心配しないでいいでしょう。
毎日過剰な摂取量を続けるというのは危険だと解釈しておけば、豆乳の摂取に問題ありません。
実際に豆乳と豆腐製品を食べたとしても、毎日過剰に摂取できるほど多くは食べていないはずです。
意識的に豆乳を摂取したとしても、いきなり乳がんのリスクが高まったりはしません。
薄毛対策だからといって、毎日1リットルずつ飲むといったような過剰な方法はやめましょう。
まとめ
豆乳に含まれている大豆イソフラボンは、世界中から注目を集めるようになりました。
日本食が注目を集めている中のひとつとしても、世界に誇る食材と言ってもいいでしょう。
1日の上限を守ることも大切ですが、摂取する上でストレスを感じたりしないように無理なく使っていくことが重要です。
体にいいと言って無理に続けていたとしても、ストレスを感じて薄毛になったりすれば意味はありません。