飲み終わった紅茶のティーパックでツヤ髪を作ることができることをご存知でしょうか。
新たにヘアケア剤を用意する必要はないのでお財布にも優しい方法ですので、家計にもいいですね。
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紅茶って体にいいの?悪いの?
イギリスでは、午後にミルクティーを飲むことが日常です。
しかし「紅茶ってどう作られてるの?そして成分は?」と疑問が多いのではないでしょうか。
紅茶の製法
まず摘み取った生葉を萎凋(いちょう)。
そして、醗酵が進みやすい状態にすることで、揉捻して完全発酵させ乾燥させます。
また、緑茶・烏龍茶・紅茶がありますが、これらは、すべて同じ茶樹から作られるのです。
何が違うのかというと、その製造法にあります。
お茶の葉の中には、発酵酸素が含まれており、その醗酵を途中で止めながら醗酵の度合いをみます。
発酵度合いによって様々な種類が出来上がります。
この働きを利用して作るのが紅茶になります。
そして、少しだけ発酵するのが烏龍茶になります。
摘んだ生葉を熱処理をしてから葉の醗酵を止めて作ったものが皆さんご存知の緑茶になります。
製造の違いで、お茶の種類が変わるだけでなく、色や香りにかなりの違いがでるのです。
そういえば、イギリスには緑茶はスーパーでも売っていて人気ですが、烏龍茶は売っていません。
それは、イギリス人の好みに合わないのでしょう。
紅茶の代表的な4つの成分
①カフェイン
カフェインは中枢神経の刺激、強心、利尿作用の効果があるとされていますね。
カフェインは、タンニンと結びつくため抑制されるのです。
すなわち、覚醒的作用はありますが、緩やかに作用するというのが紅茶の特徴なのです。
コーヒーのカフェイン含有量と比較されることが多いでしょう。
1人分に使用する量が紅茶はコーヒーの3分の1なのです。
カップ1杯分の浸出液で比べてみるとコーヒーのほうがカフェインが多くなるのがわかるでしょう。
②タンニン(紅茶ポリフェノール)
紅茶に含まれるタンニンは、苦味が出るのはカテキン類と、渋味が出る没食子酸エステル誘導体から構成されています。
タンニンは、ポリフェノール化合物の一種でもあるため、紅茶の味や紅茶独特の紅色や香り、渋みに作用し、タンニンの多い紅茶ほど良品質なのです。
タンニンには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に効果があります。
③アミノ酸
紅茶に含まれるアミノ酸には
・テアニン
・アスパラギン
・アルギニン
・グルタミン酸
これらを含んでいます。
水溶性のアミノ酸が紅茶に溶け出すのですが、それが旨味成分となるのです。
④ビタミン類
ビタミンA(カロチン)、ビタミンB群やビタミンP(ポリフェノール化合物)が含まれています。
紅茶の驚くべき効能
①眠気覚まし
紅茶のカフェインはコーヒーと比べると穏やかですね。
しかし覚醒作用があり、眠気覚ましになるのです。
また、大脳の中枢神経に作用するため、集中力・思考力を高めます。
②集中力とリラックス
紅茶に含まれる成分として、テアニンとカフェインがあります。
これには、集中力を高める効果があり、頭をすっきりさせてくれます。
さらにテアニンには、リラックス効果もあります。
集中力が高まり、リラックスした状態であるため、これは勉強やスポーツに最適といえるでしょう。
③疲労回復
疲労回復作用のあるカフェイン。
さらに、適度なカフェインは大脳に働きかけるため、疲れなどイライラにも効果があり、解消しやすくなります。
仕事や運動後のティータイムは、イライラを抑えてくれますし、疲れを癒やす効果もあります。
④気持ちを落ち着かせる効果
紅茶に含まれているテアニンによりα波が増え、脳がリラックスします。
紅茶を入れたカップを持ったとき、ほのかに立ち上る紅茶の香りがホッと一息しますね。
最近ストレス?と感じている方はぜひ一杯飲むことで気持ちが落ち着きやすくなりますよ。
⑤風邪予防に
カテキンは抗菌・殺菌作用があり、口内の細菌増殖を抑える働きがあります。
例えば、サルモネラ菌、ボツリヌス菌、O157などの食中毒、そして下痢を起こす細菌がありますね。
これらの細菌を殺菌する作用があります。
最近ではうがいにも良いとされているカテキン。
うがいをするときは濃い目にいれた紅茶が効果的でしょう。
⑥インフルエンザにも!
カテキンは、細菌とともにウィルスにも作用してくれますね。
ウィルスは細菌と違うため、単独では増殖できず、他の生物の細胞内に感染して増殖するのです。
一般的にワクチンによる予防は、体内にウィルスの抗体を作るため、感染症に対する免疫を作ります。
ワクチンの弱点としては、インフルエンザウィルスなどは複数のウィルスがあり、種類が違うため、毎年ウイルスが違います。
そのため、ワクチンの抗体と合わない場合は、インフルエンザに感染する可能性はあります。
一方、カテキンのウィルス感染に関しての予防効果は、ワクチンとは異なる方法です。
ウィルスの種類を問わず効果を発揮することができるのが魅力になります。
紅茶エキスでのインフルエンザウィルスに対するマウスによる実験があります。
その結果では紅茶による効果が有効であることが報告されているのです。
インフルエンザ予防には濃い目にいれた紅茶を飲み、さらに濃い目の紅茶でうがいをすることもオススメします。
⑦アンチエイジング
タンニンとは、紅茶ポリフェノールのこと。
渋み成分には強い抗酸化作用があることが有名ですね。
この成分が、体の老化を防止するアンチエイジング効果があり、生活習慣病の予防効果があるといわれ、幅広く知られていますね。
さらにカテキンは、肌のシミなどの老化防止になります。
⑧ダイエットに
カフェインには胃液の分泌を促す働きがあるため、消化促進効果もあります。
運動前の紅茶は、カフェイン効果を発揮し、糖質より脂肪が先に燃焼されるのです。
そのため、ダイエットに効果的といえます。
カフェインには利尿作用もあるので、体の老廃物がすばやく体外に排出されやすいのです。
さらに紅茶はカロリーがほとんどない天然のアルカリ飲料なので、ストレートで飲めば、カロリーを気にせずに楽しめます。
ダイエットには欠かせない飲み物ですね。
⑨眼精疲労にアイパック効果
紅茶に含まれているカテキンやビタミン類があります。
実はこれこそ疲れ目に効果があるとされています。
⑩消臭効果
紅茶の茶葉には、飲む効果の他に部屋などシンク周りの匂いを吸収しやすい性質があるため、お掃除にも使えます。
コーヒーにも消臭効果はありますが、紅茶は匂いがしないのです。
使い終わった茶葉やティーバックを利用して、冷蔵庫や靴箱にいれておき、脱臭剤として再利用するのもいいでしょう。
匂いが気になるまな板や、臭いものを触った時の手洗いや紅茶液をつけて洗うのも、嫌な匂いがとれるのおススメです。
ヘアケアと白髪染めに!
ヘアケアに紅茶!?と驚かれると思います。
実は、タンニンがたんぱく質と結びつきやすい性質があるため、傷んだ髪を修復してくれます。
それだけではなくカフェインには、地肌を引き締める効果もあり、アミノ酸成分には、頭皮の血行を促す効果があるため、薄毛にも効果的です。
さらに紅茶特有の茶色い色素で白髪を染めることができるともいわれています。
染める時には、髪を傷つけることがないので安心して染めることが出来るのです。
これは女性にとっては嬉しいですね。
紅茶パックのヘアケアとは?
紅茶には髪の栄養に欠かせないアミノ酸の一種「システイン」や「メチオニン」が豊富に含まれています。
これらの成分を髪に浸透させる事によって、髪の外側だけではなく、内側からツヤを出し、手触りがサラサラになります。
これは、髪の質感が良くなるだけでなく、頭皮の血行を促進させる効果もありますので、白髪や抜け毛に負けない健康的な髪を育てる事ができるようになります。
紅茶パックは掃除や病気予防にもなる
豆知識
紅茶のパックは掃除にも利用できるのです。
例えば、シンク周りや水切り、グリル周りの汚れ・臭い取り、また水で少し濡らすとフローリングの雑巾がけにも最適です。
緑茶と同じく殺菌作用もありますので「うがい薬」の代用にもなりますね。
それだけではなく、虫歯予防にもなります。
紅茶をよく飲むという方は、使い終わった紅茶パックをヘアケアや掃除に利用してみるのもいいでしょう。
ヘアケア方法
1.紅茶パックでいれたお湯を用意
2.お風呂で普通にシャンプーします
3.その後紅茶のお湯で優しく洗います
たったこれだけの簡単作業でお風呂上りの髪質が変わりサラツヤになります。
もちろん日中飲んだ紅茶パックの再利用で大丈夫なのです。
髪質によっては、コンディショナーやリンスを使うよりも効果がある場合もあります。
紅茶パックで洗髪する際は、お風呂前に髪や頭皮の汚れをブラッシングなどできちんと落とすことをオススメします!