夏と言えば楽しみな事が沢山ありますよね?
食べ物には、冷たいアイスやかき氷が美味しく感じられます。
スイカにバーベキューで盛り上がる方もいるでしょう。
アウトドアに注目してみると、やはりプールや海に行く事が一番の楽しみでしょうか。
若い頃はあまり気にならなかった紫外線も、年齢を重ねる毎にその影響に関して最善の注意を払うようになってしまいます。
ですが、気にするべきなのは肌のシミだけではないのです。
実はプールや海に出掛ける際には、髪の毛にも気を付けるに越したことはありません。
果たして、どのような点に気を付けるべきなのか、ご紹介致します。
プールに塩素が入れられる理由とは
スポーツクラブや学校などにあるプールでは、塩素などの薬液が入れられています。
独特の臭いがするので、気が付く方が大半でしょう。
自宅の庭などで個人的に水を入れてプールを楽しむ時は、特別に薬を入れることはしないですよね?
しかし、多くの人が沢山利用するプールでは塩素などを入れて水質の維持を図る事が目的とされているようです。
一見すると、きれいな水に見えますが多くの菌を含んでいるのです。
こうした菌などが原因となってしまい、プールに入る事により病気になる危険性を回避するために薬液を入れて水質の維持を行っているのです。
不特定多数の人が全身を入れて楽しむ場所ですから、当然ながら多くの菌が水と共に彷徨っている状況が想像出来るのではないかと思います。
安全に楽しむ事が第一ですから、薬液を入れる事は行わなくてはならない行為なのです。
中には塩素なんて毒性が強いわけだから身体に絶対に悪いに決まっていると考える方もいるでしょうか。
しかし、こまめに水質の確認をしながら、用法容量を決めて使用されているので、必要以上に使用されて人体に影響を及ぼすような可能性は極めて低いと言えそうです。
塩素の濃度は条例で定められているので、むしろ水質維持を適切に行わなければ多くの利用者が何らかの病気に感染してしまう可能性の方が高まってしまうのです。
余談ですが、随分昔のプールではお尻のばい菌を消毒するために薬液の中に少し座って除菌するような場所がプール前に設置されていた所もあります。
その効果があまり得られないとの理由からか、今では使用している所はあまりないようです。
塩素は肌や髪の毛に悪いの?
毒性が高いとも言われたりしている塩素ですが、上記の理由からプールには必要不可欠な存在だという事は言うまでもありません。
ご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は水道水にも塩素は含まれているのです。
そう言われてみると…蛇口をひねって当たり前のように利用している水道水も、何だか独特の臭いがしています。
プールに使用されている塩素の量と水道水の塩素量は、あまり変わらないともされている所もあるようです。
それならば、必要以上に警戒しなくてもいいかなと思いたくなります。
しかしこの塩素によって、肌トラブルを起こしやすい方もいるので注意が必要です。
人の肌は、テレビコマーシャルでもお馴染みの弱酸性と聞いた事があるかと思います。
ところがプールの水はアルカリ性となっているために、肌の乾燥等を引き起こす原因となりかねないのです。
肌の乾燥を招いているのですから、同じように髪の毛にもダメージを与える事も否定できません。
プールに定期的に通っている方なら経験があるかもしれませんが、髪が日に日に茶色くなっていると感じた事がある方もいるでしょうか。
これは、塩素によって髪色が抜けてしまっているとも考えられています。
思えば塩素というのは、言わばハイターの役割と類似しているので、漂白作用があると言えます。
汚れた布巾をハイターに漬けておくと、汚れが取れた経験を思い出してみて下さい。
その作用と同じように、髪の毛も脱色してしまっている可能性があるのです。
刺激を受け続けている髪の毛は、他にもパサつきが酷くなりきしみ、ブツブツと切れやすくもなるでしょう。
こうして潤いが失われていく事で、髪の毛にも大きな影響を及ぼし兼ねないと考えらます。
このような危険を回避するために、日頃から気を付けてケアをしていく事が重要となります。
塩素からできるだけ守る方法
プールに塩素は欠かせませんし、行かなければいいというのも得策ではないでしょう。
塩素から髪を守りながら、楽しいプール時間を過ごせるようにしたいものです。
入水前と後ですが、ここでしっかりとシャワーを浴びておく必要がありそうです。
水道水とプールで塩素の量はさほど変わらない所もあるとご紹介しましたが、中には塩素濃度が水道水よりも幾分高い所もあるようです。
ですから、シャワーでしっかりと事前に水を浴びておく事で、ダイレクトにプールの水が髪の毛を濡らさないように回避しましょう。
また、帰る際にはシャワーでしっかりと洗い流す事も忘れずに行います。
プールの塩素を洗い流すためにも、しっかりと流してから帰宅しましょう。
次に、プール同様に人気の高い夏のレジャーの1つでもある海水浴について見ていきましょう。
海に含まれる成分
御存知の通り、海水は口にすると、しょっぱいものです。
海水から塩が作られている事も言うまでもないでしょうか。
主に水分と塩分を含んでいる訳ですが、この塩分の半分以上に塩化ナトリウムが含まれています。
他にも塩化マグネシウムや硫酸カルシウム、塩化カリウムなども含んでいます。
プールとは違って薬品が入っている訳ではありませんが、これらの成分が髪の毛にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。
まず、髪の毛がきしむ原因を作り出しているのが塩化マグネシウムです。
髪の毛には、ケラチンと呼ばれている部分があります。
髪の毛の大半を占めているタンパク質です。
ケラチンは本来、弾力があり髪を作るのに欠かせない存在です。
ところが海水の塩化マグネシウムによって、ケラチンが固まってしまうのです。
固まる事によって、髪のきしみを引き起こしてしまいます。
また、髪の毛に海水が残ったままにしてしまうとケラチンが溶けだしてしまうとも言われてるので、とても恐ろしい事です。
硫酸マグネシウムや硫酸カリウムに至っては、硫酸が髪の毛を切れやすくする原因にもなってきます。
紫外線がもたらすダメージとは
肌に大きな影響を与えると言われている事は、皆さんご存知かと思います。
紫外線で日焼けするのは肌だからと、肌表面にだけ日焼け止めを塗っている方が多いかもしれません。
しかしながら、日焼けは髪の毛にも起こっているのです。
夏の海の情景を思い浮かべてみると分かりやすいでしょうか。
ギラギラと照りつける太陽の日差し…帽子などを被らない限りは頭ももの凄い熱さとなっています。
髪の分け目も焼けてしまう場合もあります。
髪の毛は水分を失い、乾燥しやすい状態となるのです。
また、紫外線によって髪の毛にとって最も重要なタンパク質がダメージを受けてしまいます。
髪の毛の表面にあるキューティクルも傷つきやすくなります。
その結果、余計に痛みやすくなってしまうのです。
出来れば帽子などを被って髪の毛を守ることが望ましいでしょう。
以上のように、髪の毛はプールでは塩素などの薬品による影響や海水に含まれる成分が髪に良くない影響を与えているようです。
また、屋外プールや海では紫外線によって髪がダメージを受けています。
帰宅後には念入りに髪を洗い、髪のトリートメントなどもしっかりとしてあげる事がとても重要と言えます。
あまり疎かにしていると頭皮にも多大なる影響を及ぼし薄毛を招く原因を自らが作りかねないと覚えておくと良さそうです。