最近髪が細くなったり、抜け毛が増えたりしているので、育毛剤を使ってみたいなあと思いつつも、市販品は高いからなあ…と手を出せずにいるあなた。
育毛剤は、自分で造ることができるのです。
しかも、あなたのお好みの材料を使い、無添加で造ることができます!
そこで今回は、育毛剤を造る方法をご紹介したいと思います。
更に、手造り育毛剤のメリットやデメリットも隠さずお話しします。
作り方は至って簡単なので、手軽に導入できるはずです。
是非、あなたこだわりの育毛剤を造ってみませんか?
手造り育毛剤のメリット・デメリットとは?
何と言っても最大のメリットは、コストが抑えられることですね。
市販品ですと、1ヶ月あたり数千円~かかりますが、手造りにすると、材料費だけで済みます。
その材料も、ご自分で良いと思われる物だけを使うことができますし、心配な添加物も使わずに造ることができます。
一方で、市販品には添加物である防腐剤や保存料を加えているからこそ、常温で保存ができたり、ある程度の長期保存に耐えられるのです。
ですから、逆に無添加の手造り育毛剤は、長期保存はできませんし、基本的には冷蔵庫での保存になります。
そうしないと、液が変質して、肌トラブルを起こしかねないからです。
更に、ご自分で衛生管理をしないといけません。
製造の際に使う器具や保存容器の消毒はもちろんのこと、風通しの良い場所の確保や、冷蔵保存する際も温度変化の少ない場所に置くなど対策が必要になります。
また効能を聞いて、良かれと思って選んだ材料であっても、 実際に使用してみたら、アレルギーを起こしたりと肌荒れのリスクがあります。
頭皮に使用する前は、必ずパッチテストを行って下さいね。
目立たない箇所(腕の内側など)にごく少量をつけてから、絆創膏を貼り、一晩おいて様子を見ます。
赤く腫れていたり、ただれている場合は、使用を中止して下さい!何も変化がなければ、使用可能です。
また、製造後の育毛剤を不用意に腐らせないためにも、材料の鮮度にはこだわり、新鮮なものを使うようにしましょう。
手造り育毛剤だから、万人に安全とは限りません。
その点は、くれぐれもご承知おき下さいね。
さあ育毛剤を造ってみましょう!
まずはみかん育毛剤から造ってみましょう。
みかんにそんな効果があるの?と思われるかもしれませんが、実は、昔から「陳皮」といって漢方薬に使われていました。
実際に、1995年に社団法人北里研究所が学会(第117年会、日本薬学会)で、
『かんきつ類に含まれる香り成分「リモネン」や「テルピネン」が、抜け毛の原因となる酵素5αリダクターゼの活性化を防ぐ働きがあることを発見した』
と発表されました。
その他にも、それら香り成分は毛細血管を広げ、血行を促進させる作用があったり、また抗菌力が高いことも確認されています。
みかんの皮に含まれる他の成分としては、ヘスペリジンとアスパラギン酸は、毛母細胞を活性化させ、ビタミンCとクエン酸は、髪の成育には欠かせない亜鉛の吸収を高める働きがありますよ。
以上より、この優秀なみかん皮を育毛剤として、使わない手はないですよね。
そこで、作り方をご紹介!
≪材料≫
温州みかん 5個
ホワイトリカー 150mlザル、ガラス製の密閉容器、菜箸、ボウル、キッチンペーパー(または、さらし布)、スプレー容器
≪作り方≫
①みかんの皮をむき、ザルに乗せ、風通しの良い日陰で干します。
2~3日そのままにしておき、皮から水分がすっかり抜け、カラカラになったら準備オッケーですよ。
②熱湯消毒した密閉容器に①のみかんの皮とホワイトリカーを入れ、あまり温度変化のない冷暗所に1週間置きます。
③菜箸を使って、②からみかんの皮だけを取り出し、更に1週間冷暗所に置きます。
④ボウルの上に、キッチンペーパーかさらし布を敷いたザルを乗せ、③の液をこします。
⑤④をスプレー容器に移したら出来上がりです。
≪使い方≫
1日2回噴射します。
朝ヘアスタイルを整える前と、洗髪後、タオルドライをした後(髪が半乾き状態)での2回です。
頭皮に揉み込み、夜は同時に頭皮マッサージを2~3分行うと、より効果的ですね。
≪保管方法≫
必ず冷蔵庫で保管し、2ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
では次に、みかん以外を材料にした育毛剤の作り方をご紹介します。
その他の手造り育毛剤もご紹介!
比較的簡単に造ることができる育毛剤をご紹介します!
・センブリエキス育毛剤
みかんと同じく、昔から育毛剤として重宝されてきました。
センブリエキス中のスウェルチアマリンは、血行を促進させる効果がありますし、アマロゲンチンは、毛母細胞を活性化させる効果があります。
作り方は簡単で、通販等でセンブリエキスを取り寄せます。それを精製水で、指定された希釈濃度に薄めるだけです。
スプレー容器に入れ、冷蔵庫で保管して下さいね。
使い切りの目安は、2ヶ月です。
みかん育毛剤と同じく、1日2回頭皮にスプレーして、揉み込むようにして下さいね。
・アロエ育毛剤
自宅でアロエを育てている方には打ってつけの育毛剤です。
昔から民間療法で、火傷などに効くと言われ、重宝されてきたアロエですが、薄毛にも効果があります。
具体的には、アロエの成分であるアロインは、抜け毛を促進させてしまう男性ホルモン「DHT」の働きを阻害する役割があり、またタンニン酸は、粒子が細かいため肌の内部にまで入り込むことができる上に、肌を活性化をさせ、溜まった老廃物を排出させる作用がありますよ。
ただ、造るのに少し手間がかかるのが難点です。
①キダチアロエ6本(500g程度)をなるべく細かいせん切りにします。
②①をすり鉢でドロドロになるまで、すりつぶします。
③②を鍋にあけ、ペースト状になるまで30分ほど煮詰めたら、火を消し、粗熱が取れるまで置いておきます。
④③を密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管します。(消費期限は短いので、1ヶ月程度で使い切るようにしましょう)
以上が作り方です。
1日2回、そのペーストを頭皮に塗り込むようにして使います。
・マイタケ育毛剤
最近、その栄養価の高さから、マイタケ水など健康維持のための食材として、よく話題に上っていますが、
βーグルカンという成分が毛母細胞を活性化されることが分かり、育毛剤としても効果があることが分かりました。
少々時間がかかりますが、造り方は簡単です。
①マイタケ500gをザルにあけ、風通しの良い日陰で7~10日ほど干します。
②①の水分が抜け、からからになったら、ホワイトリカー1リットルと一緒に、密閉容器に入れ、温度変化の少ない冷暗所にて1ヶ月ほど置きます。
③液体が黒色になったら、原液の出来上がりです。
みかん育毛剤と違って、マイタケは浸けたままにしておきます。
この原液は、必ず冷蔵庫で保管するようにしましょう。
日持ちは、4~5ヶ月ほどです。
使用する際は、精製水(または、ミネラルウォーター)2に対して、この原液1を合わせ、スプレー容器に詰め替えます。
使い方は、みかんやセンブリエキスの育毛剤と同じく、1日2回頭皮に噴射し、揉み込むようにします。
その他にも、手に入れにくい材料や、作り方が少し面倒になるものもありますが、たまねぎの皮や玄米、ルイボス茶、にがり、いちょうの葉などでも育毛剤を手造りすることができます。
是非、お試し下さい!
まとめ
いかがでしたか?
案外工程は少なく、簡単に造ることができるものばかりだったかと思います。
ご自分がこれだと思う材料を使い、無添加で造ることができるのも魅力ですよね。
もちろん、経済的でもあります。
ただし、アレルギーや肌荒れを起こさないという保証はありません!事前にパッチテストをすることをお勧めします。
是非、お好きな材料を使って、ご自分で育毛剤を手造りし、あなたもその効果を感じてみませんか?