育毛剤

薄毛女性も知っておきたい!育毛成分6-ベンジルアミノプリンについて

女性にとって髪の毛や頭皮の悩みはとても深刻なもの。

「育毛剤が良いらしいけど…どんなものがいいの…?」

育毛剤などの育毛アイテムに使用されている育毛成分は、日々進化しており、数多くの種類が出回っています。

なかでも注目されている「6-ベンジルアミノプリン」をご存知ですか?

この記事では、元カツラメーカー勤務&現役美容師の私が「育毛成分6-ベンジルアミノプリン」について、解説していきます。

6-ベンジルアミノプリンとは?

リンゴの果実の成長を促し、蘭の開花に働きかけたり、植物細胞に有効な働きをもつ成分で、主に農業で広く使用されていました。

もともとは「白髪防止剤」を探していた過程から、その候補のひとつとして選ばれていた成分ですが、研究の末、優れた育毛効果があることが発見されました

植物の成長を促すのと同じように、髪の毛の成長にも働きかけてくれることを期待できる成分です。

6-ベンジルアミノプリンの効果

男性、女性を問わず、薄毛などの髪の毛のトラブルには「女性ホルモンの減少」が原因となることが多くあります。

女性ホルモンが減少されていくと、発毛を促す「BMP」という成分も減少していき、その結果、薄毛や髪の毛が細くなったり、ハリやコシがなくなったりといった状態になります。

6-ベンジルアミノプリンにはこのBMPの産生量を高める効果があり、抜け毛の抑制も行ってくれます。

BMPとは?

毛根内部には「毛母細胞」と呼ばれる髪の毛の元となる細胞が存在します。

BMPは、この毛母細胞に向けて髪の毛を作る指令を出す役割をもちます。

通常であれば、BMPは常に毛母細胞に向けて指令を送り続けているはずですが、加齢などによって女性ホルモンが減少されていくに従って、このBMPも減少していきます。

BMPの量が減少してしまうと、毛母細胞が指令を上手く受けとることができなくなり、髪の毛として成長する本数が少なくなって、結果的に薄毛や細毛といった状態になってしまいます。

6-ベンジルアミノプリンは、このBMPの産生量を増やすことが主な目的となります。

女性にも使える?

6-ベンジルアミノプリンは、もちろん女性にも使用できます

6-ベンジルアミノプリンが働きかけるのは髪の毛の元とも言える「毛母細胞」です

この毛母細胞は当然、男女ともに存在するものですから、女性でも男性でも問題なく使用することが可能です。

育毛アイテムの種類

6-ベンジルアミノプリンが使用されている育毛アイテムは、

育毛剤

育毛シャンプー

の2種類です。

もともとが植物の成長を促す目的で使用されていた成分なので、サプリメントタイプの育毛アイテムはありません。

頭皮に直接塗布する育毛剤か、シャンプーと同時に育毛ケアが可能な育毛シャンプーのどちらかを選ぶことになります。

副作用はある?

6-ベンジルアミノプリンには副作用が起こったという報告は今のところありません

育毛剤や育毛シャンプーとしての適した使い方をしていれば、もともと肌が弱い敏感肌の方でも安心して使用することができる成分です。

ただ、使用した育毛アイテムによっては6-ベンジルアミノプリン以外の育毛成分が合わなかった、ということも考えられます。

育毛アイテムを使用した後、頭皮にトラブルが発生した場合は使用をやめ、専門医に相談するようにしましょう。

正しい育毛アイテムの使い方

6-ベンジルアミノプリンだけに限った話ではありませんが、各育毛アイテムには正しい使用方法があります。

せっかくご自分に合った成分を使っていたとしても、それが配合されている育毛アイテム自体の使い方が間違っていると、望んでいる効果が出づらくなる可能性があります。

これはとても勿体ないことですので、各育毛アイテムの使い方を説明していきます。

育毛剤の正しい使い方

育毛剤には、「用法用量 」があります。

塗布するタイミングは朝、夜の1日2回

頭皮の中心に生え際からつむじまでを4プッシュします。

その後、両サイドに3プッシュずつ塗布して計10プッシュ

それからご自分が気になっているつむじ付近や、生え際付近にプラスαで数プッシュし、全体的にもみこみます。

このとき、全体的に軽くマッサージするようにしてあげると、血行促進効果も加わりより効果的です。

これを毎日欠かさず朝、夜の1日2回行います。

効果が出るまでには個人差によるところが大きく、期間としてはおよそ3ヶ月~半年ほど。

効果が出たから終わりというわけではなく、その後も継続して使用していく必要があります。

育毛シャンプーの正しい使い方

育毛シャンプーにも正しい使い方があります。

シャンプー全般にも言えることですが、特に育毛シャンプーの場合は、育毛成分を頭皮により浸透させる必要があります。

そのため、「洗うときは2シャン」です。

普段の生活のなかで、髪の毛は思っている以上に汚れています。

花粉やほこりなどはもちろん、ワックスなどのスタイリング剤もきちんと洗い流す必要があり、この汚れをまず1シャン目で落とすことで、泡立ちをよくします。

その後、泡立ちの良くなった2シャン目で頭皮をキレイにしながら、育毛成分を頭皮の中まで浸透させていきます。

そうすることで頭皮自体もしっかりと清潔に保つことができ、髪の毛も元気になっえくれます。

育毛シャンプーにはアミノ酸系を

育毛シャンプーの購入を考えた際、6-ベンジルアミノプリンのような効果的と考えられる育毛成分が配合されているかを調べるのはもちろん大事ですが、シャンプーの特性上、その洗浄成分に注目することもとても大事です。

ドラッグストアーなどで購入できるシャンプーには主に「石油系」の洗浄成分が配合されています。

これは洗浄力が強く、泡立ちも良く、安価なことが特徴です。

本来、髪の毛や頭皮にはある程度の油分が残っていた方が良いもの。

油分があることでバリア機能の役目を果たし、紫外線などの外的要因から髪の毛や頭皮を守ってくれるからです。

石油系の洗浄成分は、その高すぎる洗浄力によって本来残っていた方が良い油分を取りすぎてしまいます。

洗浄成分としてオススメなのは「アミノ酸系」のシャンプーです。

アミノ酸系の洗浄成分は、洗浄力が高過ぎず、泡立ちも石油系に比べるとあまり良くありません。

加えて価格帯も高価になりますが、必要な油分を取りすぎることなく、髪の毛や頭皮に優しい刺激の少ない成分です。

せっかく育毛シャンプーを使って頭皮の環境を良くしていこうとしているのに、洗浄成分が質の悪いものであったりすることで髪の毛や頭皮に余計な負担をかけてしまうのは、とても勿体ないことです。

購入時のひとつのポイントとして、気にしていただければと思います。

買えるのはどこ?

6-ベンジルアミノプリン配合の育毛アイテムは、インターネットかドラッグストアーでの購入になります。

多くの育毛メーカーが有効成分として使用している成分なので、商品数としては数多く販売されています。

その分、価格も安価なものから高価なものまでピンキリで、どれを選んだら良いのか分からなくなってしまうかもしれません。

その場合は、育毛剤であれば他に配合されている有効成分を調べて決めたり、育毛シャンプーであれば上記したアミノ酸系かどうかなどを見てみるようにしましょう。

まとめ

育毛成分として非常に優秀な6-ベンジルアミノプリン。

配合されている各育毛アイテムの正しい使い方をしてあげれば、今の頭皮の状況はきっと改善されていくと思います。

大事なことは「継続する」こと。

育毛は長いスパンで考えてケアしていくものですから、しっかりと根気よくご自分に合ったアイテムで継続していただければと思います。