雨の日にはペタッとしてしまい、どうにも扱いにくい猫っ毛。
そんな猫っ毛にはいくつかの原因と、対処法があるのをご存知でしょうか?
生まれつきだから仕方がない、と諦めている方も多いのではないでしょうか。
今回は、猫っ毛になってしまう原因と、対処法、猫っ毛におすすめのヘアアレンジ方法をご紹介します。
Contents
猫っ毛とは?
猫っ毛は、一般的に平均よりも
・柔らかい
・細い
髪の毛のことをいいます。
日本人の平均的な髪の毛の太さは約0.075mm。
0.06mm以下の場合を猫っ毛と言う場合が多いようです。
平均よりも一回り細いイメージですね。
猫っ毛の人は、たた柔らかかったり、細かったりするだけではありません。
猫っ毛には一般の毛質にはない、メリットとデメリットがあります。
メリット
猫っ毛というと、悪いイメージばかりですが、そんなことはありません。
ゆるふわなまとめ髪をするのに猫っ毛はぴったり。
猫っ毛のコシのなさが、ふんわりとしたまとめ髪を作るのにとても役立ちます。
また、おくれ毛が出ても芯の強い太い毛質よりもおしゃれに見えることも。
デメリット
猫っ毛の最大のデメリットはボリュームのなさです。
細いうえにコシがないので、ハリもなく、ペシャンコに見えてしまいがちです。
また、細くて軽い毛質からか、癖が出ることが多くあります。
猫っ毛は直毛の人よりも、ウェーブががった毛質の人の方が圧倒的に多いと言われています。
そして、同じ髪の毛の量でも、少なく見えてしまい分け目なども目立ってしまいます。
薄毛ではなくても、薄毛に見えてしまうということも。
さらに、細くてコシがないので、絡みやすいというデメリットがあります。
絡みやすいから、ほぐすのに時間がかかったり、ブラッシングの回数が増えたり、摩擦が増えたりするため、傷みやすいという弱点もあります。
猫っ毛になる原因は?
では、猫っ毛になる原因はなんなのでしょうか。
多くの人は生まれつきのものだと想っている猫っ毛ですが、生まれつき以外にも原因がいくつかあるんです。
まずは生まれつきの場合について、ご紹介します。
生まれつき
生まれつき、遺伝的に猫っ毛の場合です。
小さいころから猫っ毛、天然パーマなどの場合がこれに当たります。
遺伝や生まれ持っての毛質なので、多少の改善は出来るものの、残念ながら大きく改善することはできません。
加齢
昔は太くてコシのある毛質だったのに、最近髪の毛にハリがなくなって細くなってきた、などの場合は加齢による猫っ毛です。
加齢によって、身体の様々な器官同様に、頭皮も髪の毛を作る毛母細胞も少しづつ働きが鈍くなります。
そうして、1本1本が細くて柔らかい髪の毛になってしまうのです。
年を重ねて、若い頃はなかった癖が出てくるのも加齢による猫っ毛になってしまったから。
女性は30代の半ばを過ぎると、女性ホルモンが急激に低下しはじめます。
それに伴い、髪の毛も細くなっていくと言われています。
栄養不足
栄養不足も猫っ毛の一因です。
人間は命に関わる部分からエネルギーを消費するように出来ています。
心臓や肺、脳など大事な部分へのエネルギー供給が滞ってしまうのを防ぐため、優先順位が決められています。
爪や髪の毛といった末端部分は直接命には関わらないため、エネルギーを回す順番は一番最後になります。
体全体に行き渡る栄養が足りないと、真っ先にストップしてしまうのが髪の毛への栄養なんです。
十分な栄養が与えられずに育った髪の毛は、細く弱い髪の毛、猫っ毛の毛質になってしまうんですね。
睡眠不足
睡眠不足は身体に悪いですが、髪の毛にも悪いんです。
今日寝不足だったからといって、明日すぐに猫っ毛になってしまうわけではありません。
しかし、睡眠不足が続いたり、昼夜逆転の生活が続いたりすると徐々に髪の毛へ影響が出始めます。
睡眠不足になると、血行が悪くなります。
頭皮の血行ももれなく、血行不良に陥ります。髪の毛や頭皮への栄養は血液を通して、送られます。
ですので、血行が悪くなってしまうと、髪の毛への物流が滞り、栄養不足になってしまうのです。
猫っ毛の改善方法は?
では、猫っ毛を改善する方法はあるのでしょうか。
生まれつきの猫っ毛でも、直すのは無理でも多少の改善ならすることができます。
改善方法は
・バランスのよい食生活
・適度な運動
・質の良い睡眠
・シャンプーを変えてみる
の4つ。
食事と運動、酔眠で生活習慣を整え、血行を良くしたり、髪の毛に必要な栄養を補ったりすることで猫っ毛を改善します。
それでも、改善しない場合はシャンプーやトリートメントを変えてみるのも、ひとつの方法です。
シャンプー・トリートメントを変える
猫っ毛は細く、コシはありません。
ですので、非常に乾燥しやすく傷みやすい毛質なんです。
ですので、シャンプーも刺激の少ないものを選びましょう。
地肌の乾燥も防いでくれるアミノ酸系のシャンプーなら低刺激で髪の毛にも頭皮にも負担になりません。
また、髪の毛の主成分であるケラチンが配合されたシャンプーで外側からも、ケラチンを補ってあげましょう。
そうすることで、髪の毛内部のケラチンが詰まり、コシのある髪の毛に改善されます。
最近のノンシリコン系のシャンプーなら、ほとんどのメーカーがケラチン配合になっています。
猫っ毛におすすめのヘアアレンジ
猫っ毛は扱いにくく、ヘアアレンジがしにくいですよね。
でも、それは猫っ毛の特性を上手に生かしていないから。
猫っ毛なのに、ピシッとまっすぐなストレートヘアにしようとしても、ぺたんこになるか、ストレートにしきれないか、どちらにしても上手にはできません。
猫っ毛には猫っ毛の特性を生かしたヘアアレンジ方法が必須なんです。
お団子
一般の毛質の人はお団子にする際、ふわっと、そしてまとめりやすくする際に逆毛を立てます。
逆毛をたてるのは
・ボリュームを出すため
・まとまりやすくするため
この2つのために逆毛を立てます。
猫っ毛はそんなことをしなくても、ふわっとまとまりやすい特質を持っています。
一般的な毛質は逆毛をたてないと、ひっつめヘアになってしまい、時代遅れの老け見えヘアになりがちです。
でも、猫っ毛は今風の無造作でナチュラルなまとめ髪を演出できるんです。
そして、お団子にまとめても崩れにくいという、絡まりやすい特性も活かすことが出来ます。
くるりんぱ
ヘアゴムで1つに結んだ髪の毛をくるりん、と通してまとめる通称「くるりんぱ」も、あまりひっつめたり、かっちりとまとめてしまうと普段使いにはできません。
そこで、髪の毛を引き出したり、ヘアアイロンで予め巻いておくなどの対処が必要なのですが、猫っ毛の人はそのままでエアリー感を出せるので、何も準備や工夫はいりません。
ゆるめに結び、くるりんぱするだけ。それだけで、こなれた印象のアレンジにすることができます。
まとめ
いかがでしたか?
猫っ毛には生まれつき以外にも原因があることがわかりました。
食生活や生活習慣などで改善することもありますが、猫っ毛にはメリットもあります。
こなれた、ナチュラルなアレンジが可能なのは猫っ毛ならでは。
ぜひ改善の参考に、また猫っ毛ならではのアレンジも楽しんでみてください。