女性の薄毛

塩分の摂り過ぎが女性の薄毛を招く!

私達は毎日の食事から体に必要なさまざまな栄養素を摂取していますが、実は塩分の摂り過ぎは、薄毛を引き起こす可能性があると言われていることをご存知でしょうか。

そこで今回は、塩分の過剰摂取が薄毛を招く原因や、その改善策について詳しく見ていきたいと思います。

塩分と薄毛の関係とは?

私達人間が生きていくためには、塩分は必要不可欠な成分です。

塩分を摂取しなければ、体の機能を正常に働かせることができなくなってしまいます。

しかし塩分の過剰摂取は、体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば普段の食生活の中でジャンクフードやスナック菓子、また味が濃い食べ物ばかりを摂取していると、体内に塩分が蓄積されていきます。

また過剰塩分により血液中の塩分濃度が高くなると、動脈硬化や血管の老化が進行しやすくなります。

そのため頭皮への血流も悪くなり、毛根まで髪の成長に必要な栄養素が行き届かなくなるため、薄毛や抜け毛の引き金になると言われています。

さらに塩分の刺激により神経細胞に影響が及ぶと、髪を正常な状態に保つことが難しくなり、抜け毛や薄毛などの他にも、髪にメラニン色素が行き届かず白髪が増えてしまうといったことが起きる場合もあります。

食物による摂取以外にも、海で海水に浸かったり空気中に存在する塩分が髪に付着しただけでも、髪のキューティクルが開いて髪の内部の栄養が流れ出してしまうため、髪がきしむなどのダメージの原因となってしまいます。

塩分の過剰摂取が引き起こす症状とは?

ここでは、塩分を過剰に摂取することによる起こる症状について、具体的に見ていきたいと思います。

血管の老化

髪に必要な栄養素は血液により運ばれるため、血流がスムーズであることは非常に重要です。

血液中の塩分濃度は、ある一定の値になるように体内である程度調整されていますが、塩分を多く摂取すると血液中の塩分濃度はやはり高くなってしまいます。

これを回避するために、血管内の水分を増やして正常な数値を保とうとしますが、あまりに多くの水分が流れると血管内は満タンになり、血管が傷ついたり、老化が促進されてしまいます。

これにより、抜け毛が増え薄毛になる可能性が高くなると言われています。

IGF-1(インスリン様成長因子)の減少

タンパク質の一種であるIGF-1は、ヘアサイクルを正常に機能させる働きがあります。

しかし塩分の過剰摂取により神経が刺激を受けると、IGF-1が作れなくなってしまうことにより、ヘアサイクルが乱れて抜け毛や薄毛などの症状が起こりやすくなります。

塩分を抑え薄毛予防する方法とは?

以下では、薄毛や抜け毛を防ぐために塩分摂取を抑える方法について詳しく見ていきたいと思います。

普段食べている食品を一度チェックしてみる

普段から何気なく食べている食品が、実は多くの塩分を含んでいるという場合も多いためこれらを一度見直してみることもとても大切です。

例えば肉類であれば、ハムやベーコンといった加工食品、ちくわやかまぼこなどの練り物には、思っている以上に多くの塩分が含まれています。

またカレー粉や粉ワサビなどには塩分がほとんど含まれていませんが、レトルトカレーには一食分で2.0~2.8g前後の塩分が、チューブタイプのワサビや辛子にも多くの塩分が含まれているため気をつけなければなりません。

塩分の多い食品を控える

インスタントラーメンやみそ汁、またスナック菓子など、塩分の多く含まれている食品を摂取するのはなるべく避けるようにしましょう。

また髪の成長にはタンパク質や亜鉛などのミネラル、またビタミン類などの栄養素が欠かせないため、タンパク質の場合は肉や魚、大豆食品かど、亜鉛であれば海藻類や貝類など、さらにビタミン類であればレバーや緑黄色野菜などを毎日の食生活にうまく取り入れることも大切です。

カリウムを意識的に摂取する

実はカリウムには、塩分を体外に排出する働きがあります。

外食が多いなど、なかなか食事内容により塩分を減らすのが難しいという場合は、カリウムが多く含まれている食品を取ることをおすすめします。

カリウムが多く含まれる食べ物としては、生野菜やとうもろこし、乳製品や海藻類、バナナやいちごなどのフルーツ、豆類やコーヒー、チョコレートなどが挙げられます。

ただしカリウムを過剰摂取してしまい、体外に排出されずに血液内のカリウム値が高くなると、倦怠感や胸苦しさ、手足や唇のしびれなどの症状が起こるため注意が必要です。

他の調味料を活用する

塩分の過剰摂取を避けるためには、できるだけ普段の食事から薄味を心掛けることが重要です。

塩分を減らす方法として、酸味の強い酢やポン酢などの調味料を使うのも効果的です。

酸味には食欲を増進させる効果があり、うまく使えばあまり塩を使わなくても十分においしく味わうことができます。

例えばしょうゆの代わりにポン酢を使うだけでも、かなり塩分を抑えられますのでぜひ試してみてくださいね。

適度に運動をする

ウォーキングやジョキング、ヨガなど定期的に運動する習慣をつけると、汗と一緒に塩分が体外に放出されるため、塩分の過剰摂取を防ぐことができます。

また頭皮の血流アップにもつながるため、適度に運動することをおすすめします。

塩分が少なすぎてもダメ

塩分の取り過ぎは、薄毛の他にも高血圧や腎臓病、心臓病などの原因にもなると言われています。

このように塩分の摂取を控えることは、薄毛や抜け毛予防だけでなく体の健康を保つためにも非常に重要です。

しかしあまりにも塩分の摂取量が少なすぎると、ミネラルの一種であるナトリウムなどの栄養素が不足しがちとなることで低血圧になってしまい、かえって抜け毛や薄毛を助長させてしまいます。     

さらにミネラル不足は新陳代謝の機能を低下させ、髪の成長が妨げられる恐れもあるためくれぐれも注意が必要です。

ですから天然塩やみそを使った料理で、適度に塩分を取ることが大切です。

一日の塩分量の目安は8.0グラム未満と言われているため、この数値を基準として塩分を摂取するといいでしょう。

他の髪に悪い成分とは?

では塩分の過剰摂取以外に、過剰に摂ると髪に悪影響を与える栄養素や成分にはどんなものがあるのでしょうか。

脂質

脂質には頭皮を乾燥から守り、髪にツヤを与えるという働きがあります。

しかしあまり脂質を過剰摂取すると、頭皮の毛穴を詰まらせたり、脂漏性脱毛の原因となる可能性があるため注意が必要です。

ですからファストフードや揚げ物など、脂肪分の高い食品は摂取し過ぎないように気をつけましょう。

カフェイン

コーヒーやお茶などに含まていれるカフェインには覚醒作用があるため、就寝前などにカフェインを摂り過ぎると眠りが浅くなったり、成長ホルモンなどが十分に分泌されなくなってしまう可能性があります。

またカフェインに含まれている成分の中には、髪の成長を妨げるものがあると言われているため注意が必要です。

アルコール

アルコールを摂取すると、体内でアルコールを分解するためにアミノ酸やビタミン類が多く使われます。

これらの栄養素は髪を作る上でも欠かせないものであり、ですからアルコールを過剰摂取すると、栄養素が不足して髪の成長を妨げる場合があります。

またアルコールには、男性ホルモンの分泌を促し抜け毛を増やす働きもあるため、過剰な飲酒は控えるようにしましょう。

まとめ

塩分の過剰摂取は、頭皮の血行不良による髪の栄養不足や、IGF‐Iの減少によりヘアサイクルが乱れるため、薄毛や抜け毛の原因になります。

ですから普段から塩分を控えた食生活を心がけたり、カリウムが含まれている食べ物を取るなど、日常生活の中で工夫するようにしましょう。

また減塩をしすぎるとかえって抜け毛につながる場合もあるため、適度に塩分を摂取することも非常に大切であると言えます。