髪の悩みはそれぞれですが、くせ毛の人は薄毛になりやすいとか、直毛の人は薄毛になりやすいとか、いろいろ言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
結論から言えば、髪質が直接薄毛の原因になることはありません。
髪の質は硬い人も柔らかい人もいますし、直毛の人もくせ毛の人もいます。
ではここでは、髪質と薄毛の関係と、薄毛の改善策を掘り下げてお伝えしていきます。
Contents
薄毛になりやすい髪質はある?
人それぞれ髪質は違い、直毛の人もいればくせ毛の人もいます。
最初からくせ毛の人もいれば、途中からくせ毛になる人もいます。
一般的に薄毛になりやすいと考えられているのはくせ毛・猫っ毛・軟毛ですが、直毛もボリュームがないので、薄毛になると考えている人もいます。
直接は関係ないのですが、ではどうしてそう言われるのかなど、髪質別に掘り下げてお伝えしていきます。
くせ毛だと薄毛になるって本当?
くせ毛の種類には、波状毛(S字にうねるくせ毛)・捻転毛(一見直毛に見えるが細かくねじれているくせ毛)・縮毛(細かくうねり、縮れているくせ毛)があります。
くせ毛は決して少なくなく、日本人の約7割はくせ毛だと言われています。
日本人は直毛が多いように見えますが、完全に真っ直ぐな髪質の人は、ほとんどいないということです。
部分的に癖が混ざっていたり、雨の日などはまとまらなかったり、ツヤやコシがなかったりと、混合タイプの人が多いということです。
そしてくせ毛には親からの遺伝による先天的と、途中からくせ毛になったという後天的なくせ毛の2種類があります。
後天性のくせ毛の原因はホルモンバランスの崩れ・ダイエットによる栄養不足・ストレス・頭皮のダメージなど、いろいろと理由があります。
ただくせ毛であることと、薄毛になることは直接関係していません。
猫っ毛や軟毛は薄毛になる?
猫の毛のように柔らかくて細く、髪にコシがない状態のことを、猫っ毛と言います。
髪自体が細いわけですから、当然ボリュームが出ていない状態です。
そして湿度の高い状況下では、髪の毛がペタンとしてなおさらボリュームダウンした状態になってしまいます。
軟毛とは、髪の1本1本が細くてコシがなく、柔らかい髪質のことです。
軟毛の髪質はヘアセットしても長く持たないことも多く、風が強い日などは、時間をかけて朝セットした髪が、会社に着く頃には既に崩れてなくなってしまっていることもあります。
通常のパーマもかかりにくいため、デジタルパーマをかける人も少なくありません。
その代わり何もせず、自然なままの髪の状態は、柔らかくてサラサラしています。
猫っ毛と軟毛の共通は、柔らかくて細いことです。
髪の量は変わりありませんが、髪が細くコシがないために全体の密度が低くなり、薄く感じてしまうということです。
決して人より髪の量が足りないわけではないので、薄毛ということではありません。
直毛は薄毛になる?
直毛が薄毛になりやすいということもありません。
ただ直毛は髪全体にボリュームがないため、薄くなったと感じる人もいるということです。
だからといって、それが薄毛に繋がるかというわけではありません。
ただ、直毛の人はくせがある髪に憧れてパーマをかける人も多いです。
しかも直毛はくせがない分すぐに取れて元に戻ったりしやすいですから、何度もパーマをかける人もいます。
当然パーマは強いパーマ剤を使用していますから、繰り返す度に頭皮や髪はダメージを受けることになり、薄毛の原因となってしまうこともあります。
ただ結局は、直毛と薄毛に直接の関係はないということです。
後天性の髪質変化と薄毛の改善策
どんな髪質の人でも薄毛になる可能性はありますし、ならない可能性もあります。
くせ毛でも猫っ毛でも薄毛とは直接関係ありませんが、それは生まれつきの先天性の場合です。
くせ毛や猫っ毛に途中からなったという人は、薄毛に注意が必要です。
途中から髪質が変わるにはいくつか理由がありますが、その原因が薄毛になる原因と同じところからきているからです。
では、髪質によって気をつけることを見ていきます。
後天性のくせ毛・猫っ毛と薄毛の原因
くせ毛や猫っ毛には、先天性と後天性があります。
先天性の場合は元々がくせ毛や猫っ毛なので全く問題はないのですが、途中からくせ毛や猫っ毛になった人は、薄毛の注意が必要です。
途中から髪質が変わる理由に、ホルモンバランス・栄養不足・睡眠不足・ストレスなどがあります。
これは、薄毛になる原因と全く同じです。
栄養不足や睡眠不足であるということは、普段の生活習慣が不規則なっている可能性が高いということです。
ストレスを抱えている場合も、自律神経の交感神経が優位になることで、血管の収縮が起こって血行不良となり、頭皮に必要な栄養が運ばれなくなってしまいます。
結果として、髪が健康に育たず、細くツヤがない髪になったり、うねりのある髪になったりすることに繋がります。
そのため、後天性のくせ毛や猫っ毛の人は、生活を見直すことが重要になってきます。
無理なダイエットも必要な栄養素が摂取されないことで、頭皮に運ばれるはずの栄養がなくなり、くせ毛や薄毛の原因を作ってしまいます。
くせ毛・猫っ毛・薄毛の改善策4つ
後天的に髪質が変わってしまった人は、薄毛になる原因と同様の問題を抱えていることが多いです。
そのため、改善策としていえることは、生活習慣を基本的に見直すことが必要となります。
では改善点として、それぞれ順番に説明していきます。
ストレスを改善する
現代は男性同様もしくは、男性以上に働く女性も珍しくなく、ストレスを抱える女性も増えてきています。
ストレスで自律神経の交感神経が優位になると、血管が収縮し、血管が固く細くなり、血圧も上昇します。
逆に副交感神経が優位になると、血管が緩み、血圧も下がって落ち着いた状態になります。
ストレスを溜めないためには、少しでも自分の時間を作ったり、趣味の活動や軽い運動をしたりと、ストレスを上手に発散できることを考える必要があります。
血行不良を改善する
基本的に代謝が下がると血行不良となりがちです。
髪は血液で運ばれる栄養素で出来ていますので、血行不良になると必要な栄養素が頭皮まで運ばれなくなります。
健康な髪を作るためには、運動をしたり、お風呂にゆっくり入って体を温めたり、温かい食事や飲み物を摂取したりと、身体を冷やさない活動が大切になります。
運動不足の人はウォーキングなどの有酸素運動を行うと血流がよくなり、頭皮にも栄養が行き渡るようになります。
栄養不足を改善する
過度なダイエットや外食続きの生活など、極端に偏った食生活では、栄養をまんべんなく摂取することができなくなります。
髪の主成分はタンパク質ではありますが、その他にもビタミンや亜鉛は、健康な髪を育てるのには必須栄養素となります。
外食ばかりの生活やダイエットでタンパク質を抜いたりすることは避け、バランスが取れた食生活をすることで、健やかな髪が育つようになっていきます。
ホルモンバランスを改善する
女性は出産や更年期にホルモンバランスが崩れ、髪質が変わる人もいます。
ただ出産などの場合は、生活が落ち着くと同時に元の髪に戻ることもありますので、例え髪が一時期薄くなったとしても、あまり気にしないようにすることが大切です。
気にすることで余計にストレスとなり、薄くなった髪に拍車がかかり、なおさら薄毛になってしまうこともあります。
更年期などの場合は、食事をバランスよく摂ることが大切になります。
タンパク質・ビタミン・ミネラル・植物繊維など、食事の際に意識して摂取していきましょう。
それと、30代後半くらいから卵巣機能の低下と同時に、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが低下します。
大豆製品に含まれるイソフラボンがエストロゲンと似た働きをしますので、大豆食品を摂取するように心がけましょう。
まとめ
髪質と薄毛は直接何の関係もありません。
ただ、くせ毛や猫っ毛にも先天性と後天性があり、後天性の場合には薄毛の注意が必要となってきます。
髪質が変わるということは、体内で変化が起こっているということです。
それには生活習慣が大きく関わってきますので、髪質が変わったという人は普段の生活を見直して改善することで、健康的な髪に戻すよう意識してみてください。