日差しの強い日には紫外線を強く感じることもあるでしょう。
実際には、晴れの日以外にも夏の日差しの中には紫外線が大量に降り注いでいます。
この紫外線が薄毛を増長するとすれば、様々な方法でカットを考えていかなければいけません。
紫外線とは
紫外線は大きく分けて三つの種類があります。
UVA、UVB、UVCの三つになりますが、 波長によって分類分けされていますが影響も違うのです。
この中で UV C は オゾン層で大半を跳ね返されてしまうため、人間の体まで降り注ぐ場はほんのわずかです。
一般的には UV A と UV B が体に影響を与えると考えていきます。
ただし UVC は、 細胞の DNA を傷つけるほどの力を持っているので、危険性は最も高いことは理解しておくべきです。
特に南半球では大きな影響を与えるようになりました。
本来はオゾン層によって UVCが到達できないようにコントロールされてきたわけですが、 穴が開いてしまい降り注ぐようになったからです。
皮膚がんが増えているというデータもあるように、非常に危険な紫外線と言っていいでしょう。
UV A は肌の奥底にある 真皮層まで届く力を持っています。
長時間浴びるとこの真皮層までダメージを受け、回復させるのに非常に多くの時間をかけなければいけません。
皮膚を黒くしてしまう原因でもあり、 実は夏がピークではなく、4月から5月に最も多く降り注いでいるのです。
UV B は 、日焼けの元になっている紫外線と考えればわかりやすいでしょう。
肌には表面から角質、 表皮、真皮という順番で構成されています。
UV B が届くのは表皮までで、 真皮までは届かないのです。
日焼けのことをサンバーンと呼びますが、引き起こすてるのは UV B が原因となります。
こちらのピークは7月から8月の夏になるのが特徴で、そのせいで紫外線は夏に強いと思われてしまっているのです。
UV Bに関しても細胞にダメージを与え DNA を損傷させる可能性があるのは変わりません。
薄毛のようなリスクだけではなく、命に関わる皮膚がんのリスクを高めることになるのです。
実際に降り注いでいる量は、太陽光のうちの0.2%程度と考えられています。
しかし、サンバーンが起きることからも分かるとおり、生物に対する影響は非常に大きなものとなるのです。
そのため実際のピークと言えるのは、4月から5月も含めて考えなければいけません。
紫外線の影響と発毛サイクル
頭皮は紫外線を浴びるとどのような問題が起きるのか、これが大きな焦点です。
頭皮にも様々な細胞がありますが、紫外線を浴びることによって傷つくことになります。
毛母細胞や毛包幹細胞に傷つくことになり、正常な髪の毛が作り出せなくなるのです。
髪が十分に育つ環境を作れなくなり、異常が発生するようになります。
異常の種類も色々とありますが、髪を作り出せなくなり抜け毛が増えてきてしまうというのは容易に想像がつくでしょう。
髪が作り出せなくなれば、発毛サイクルによって抜けた後に維持できなくなります。
先に抜けてしまえば発毛サイクルも来ることになるでしょう。
薄毛の加速が始まり、発毛も期待できなくなれば、女性でも長い期間薄毛に悩まなければいけなくなります。
光老化の抱える問題
紫外線の影響は細胞を傷つけるだけではありません。
紫外線による光老化という現象も起きるからです。
太陽の光を最も浴びやすい頭部は、紫外線を浴びやすい環境にあります。
体の他の部分は影になって隠れる可能性があっても、頭部ある髪は隠してくれる部分がありません。
人間の体は年齢とともに細胞分裂を繰り返し、やがて老化してくることになります。
生物が持つ現象でもあり、誰も避けることはできません。
アンチエイジングという言葉もありますが、老化をできるだけ緩やかにするという方法であって老化しないという方法ではないのです。
光老化は自然老化とは違い、太陽光に当たる部分で起きてきます。
顔や首、手の甲などがよく知られていますが、髪や頭皮も例外ではありません。
年齢とはあまり関係性がなく 、紫外線によってもたらされるのです。
もちろん、紫外線を浴びる量は時間と関係性が高いため、年齢が高い方が起こりやすくはなります。
しかし、 なんだ予防策を施していない人の方が、光老化の速度は速くなるというのは間違いありません。
実際に紫外線を浴びると、ビタミン D を生成するプロセスに影響を与えるため大事な要素ではあります。
その反面で、無防備なまま長時間浴びてしまえば、光老化が起こることを理解しておく必要があるでしょう。
紫外線を浴びると、真皮でコラーゲンや弾力繊維であるエラスチンが変成し 、だんだんと機能を失っていきます。
皮下組織も支える力が衰えて行き、シワやたるみをつくり出していくのです。
こうした状況が起こっていても、 首や顔などと違い頭皮はすぐに見えません。
問題が起きていても 発見が遅れてしまうのです。
薄毛になってから何かおかしいのではないかと思ったとしても、光老化はどんどんと加速していっています。
何か問題が起きる前の段階から対処していかなければ、薄毛対策にはつながらないのです。
夏の紫外線をカットするというのは、肌だけではなく頭皮や髪にもしなければいけないことと言えるでしょう。
紫外線の影響を防ぐために
紫外線の影響は、日光に当たることで発生してきます。
つまり、日光を遮断できるような方法を取れれば、かなりの部分で影響を抑えられるのです。
これは皮膚がん対策としても知られていますが、日光が8割近い 影響を与えており、日常生活の中で意識的に防ぐことができます。
手軽にできるケアはいくつもありますが、髪にスプレーするだけで対処できる UV カットスプレーが手軽です。
出かける前にスプレーするだけで、紫外線の影響をかなり抑えられるのであれば、使わない手はありません。
頭皮に負担がかかるのではと思う人もいますが、紫外線による光老化 や 細胞を傷つける状況を考えれば、この負担は大したことがないのです。
日焼け止めスプレーなども肌にかけますが、肌荒れを起こすようなものではないでしょう。
髪用の UV カットスプレーも同じような考えのもとで作られています。
帽子をかぶるのも、 UV カットに関して大きな役割を果たす方法です。
頭皮に直接降り注ぐ日光を遮断するという意味で、帽子は大事なアイテムになります。
誰でもわかることですが、日陰を作り出せばそれだけ日光を遮断しているからです。
つばの大きな帽子をかぶるだけでも、相当の量の日光を遮えぎれます。
色も重要なポイントとなりますが、それよりも帽子をかぶるという習慣の方が大切です。
ファッション的に色を気にして見るのは大切ですが、薄毛予防という点ではとにかくかぶるという習慣をつけるほうがいいでしょう。
帽子をかぶると頭皮が蒸れてしまうのではないかと考える人もいますが、そんなことはありません。
日常的に髪のケアをしていれば、問題になるようなことは起きないのです。
もしも、これで薄毛になると言うのであれば、工事現場などでヘルメットをかぶっている作業員の人たちは全て薄毛でなければいけません。
実際にそんな状況は起きてはいないのです。
まとめ
夏の紫外線は非常に強い影響を持っています。
春から夏にかけて紫外線をカットできるような生活を送るというのは、薄毛対策としても重要ですし、皮膚がん予防としても考えていくべきです。
手軽にできる方法もいろいろあるのですから、健康な生活を送るという意味でも対策を施していきましょう。