慢性的な辛い肩コリに悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。
肩や肩甲骨や首周辺の筋肉が硬く緊張して、血流が滞った状態が肩コリです。
コリが酷いと痛みが生じて腕が肩より上に上げることができなくなったり、頭痛や吐き気を起こしたりする人もいます。
そしてこの状態を放っておくと、身体に影響するだけでなく、抜け毛の原因にも繋がるから大変なんです。
肩コリが何故抜け毛に繋がっているかというと、血流の悪さが原因です。
髪を作るために必要な栄養や酸素は血液によって運ばれるため、血行不良の状態では毛根に充分な栄養が行き届かず、育毛できずに抜け毛や薄毛になる傾向が高くなるんです。
そのため、抜け毛で悩んでいる女性の中には、共通して肩コリに悩まされている人も多くいます。
そこで今回は、女性の辛い肩こりが抜け毛の原因になっているということと、体のコリを解して抜け毛予防をする方法をお伝えしていきましょう。
Contents
コリが抜け毛の原因
身体のコリは筋肉が緊張し、血管を圧迫して血液の流れを妨げている状態です。
そして血行不良は、髪を作るときに必要な栄養をきちんと毛根に届けることができなくなるため、抜け毛に繋がります。
そのため、育毛していくには体のコリを解すことが大切です。
そこでここからは、体のコリと抜け毛の関係を詳しく説明していきましょう。
肩コリと抜け毛の関係
肩コリが慢性化すると、常に筋肉が緊張して硬く、血管が圧迫された状態にあるため、育毛に必要な栄養や酸素を頭皮の毛細血管に充分に行き渡らせることができず、老廃物も排泄することができず、髪が育ちにくい状態が続きます。
また、肩コリで頭痛が起こる人は、既に血流が悪くて頭皮が硬くなっている場合がありますので、注意が必要です。
頭皮が硬くなっていると健康な髪を育てることができません。
硬い土壌に作物が育たないのと同じ原理で、頭皮も柔らかくないと豊かな髪を生み出せません。
その状態が続くとヘアサイクルにも影響が出て、髪がまだ短いまま抜け落ちたり、細くて弱い髪しか生えなかったり、酷くなると育毛自体ができずに髪が生えなくなってしまう恐れもあります。
肩コリの原因
肩コリは同じ姿勢を長時間続けていると起こります。
特に前傾姿勢になりやすい人は注意が必要です。
肩コリとは筋肉の緊張が続くことからくる筋肉疲労と、血管の圧迫からくる血行不良だからです。
肩の血流が滞ると、周辺である首や肩甲骨まで影響し、同じようにコリが生じます。
そのため、首から肩、背中全体が痛くなる人も少なくありません。
要は姿勢の悪さによる筋肉のバランスの崩れですから、一カ所の筋肉バランスが崩れると、周りの筋肉はバランスを取るために緊張した状態になるということです。
デスクワークが原因
では詳しく説明していきましょう。
デスクワークは、長時間同じ姿勢で座ったままほとんど動くことがありません。
そのため、筋肉が緊張した状態が継続され、血液循環が悪くなることが抜け毛の原因になります。
また、書類仕事をする際は長時間下を向いた姿勢を保ち、パソコンに向かう際は、キーボード操作によって猫背になりがちです。
重い頭を細い首でずっと支えることは大きな負担となるため、首回りの肩から緊張した状態になります。
そしてモニターを見続ける時間や書類の細かい文字を見続ける時間が長くなるほど、眼も疲れてきます。
眼精疲労は目の周りの筋緊張に繋がり、抜け毛の原因を作ってしまうため、仕事途中であっても時には眼球を動かしたり、遠くを眺めたりすることが必要です。
ホルモンバランスが原因
実は肩コリはホルモンバランスの乱れによっても起こります。
そのため、女性は更年期や月経前後の女性ホルモンのバランスが乱れたときにも、肩コリは起こりやすくなります。
ホルモンのバランスが乱れて自律神経にも影響がでると、交感神経が優位になって首にも緊張を起こして血管が収縮され、抜け毛の原因に繋がります。
月経前後で肩コリが起こる場合は、首から肩にかけてホットタオルなどで温めて血流を良くするだけでも緩和できますのでおススメです。
筋肉の衰え
筋肉が衰えていくと、重い頭を細い首で支えるために首周りの負担が大きくなり、筋肉疲労を起こして肩コリが起こります。
頭を支えるには頭のポジションと姿勢が大切ですが、筋肉が衰えることで正しい姿勢保持ができなくなっていきます。
特に女性は男性と違って元々筋肉量が少なく、首も細いため、体重の10%といわれる頭を支えていくためには正しい姿勢を保持する筋力が必要です。
冷え性
冷え性の女性は多いですが、冷え性は血行不良の状態が継続されているため、肩コリも起こしやすいです。
冷え性の原因としては筋肉量の不足によって起こる、代謝の低下や血流の悪さがあります。
筋肉は血液を押し流すポンプ的な役割もありますので、筋肉量が少ないと血液の流れが悪くなり、冷え性の原因になります。
冷え性を解消して血流が良くなると、肩コリも改善に向かうでしょう。
家事や育児
家の仕事は茶碗洗いや洗濯や掃除などを含め、身体を前傾姿勢にすることも多いですよね。
洗濯をたたむ際も、子供と話す際も下を向いたり猫背ぎみになったりと、姿勢が崩れがちです。
また小さい赤ちゃんの場合は抱っこする時間も多いため、肩に負担がかかって肩こりしやすい状況になります。
コリがあると育毛剤も効かない?
肩コリが酷い状態のままでは、血流が悪くて育毛に繋がらないため、いくら頑張って育毛剤を使用しても、効果はあまり出てきません。
育毛剤の効果を発揮するためには、血流の良さが大切です。
そのため、抜け毛のために育毛剤を使うことを考えたとき、肩コリや首コリがないかを確認してください。
もし身体にコリがある場合は、育毛剤を使用すると同時平行してコリを解消していく必要があります。
体のコリを解消する方法
肩コリだけでも辛いのに、抜け毛にまでなったらショックですよね。
プロに任せたら良いとは分かっていても、頻繁にマッサージに通うこともできない場合もありますよね。
そこでここからは、体のコリを解消する方法をお伝えしていきましょう。
体を伸ばして深呼吸
朝起きたらベッドに入ったままの状態で、大きくゆっくりと手足を伸ばして伸びをしてください。
全身にゆっくりと血が巡っていくことを感じて、息を大きく吸って吐いて、3回繰り返してから起きるようにしましょう。
次に窓を開けたら再び大きく深呼吸をして、新鮮な空気を体内に取り込んでください。
深呼吸で大きく息を吸いこんで吐き出す作業は、内臓のマッサージになりますので、血行促進のためにも腹式呼吸をして横隔膜を動かすと良いでしょう。
身体を大きく動かす
家事をするときでも、少し大げさなくらいに動作を大きくして、腕や足を伸ばしたり曲げたりしてみてください。
また、家事や育児をしているときに同じ姿勢を避けて、ときどき上を向いたり腕を回したりして何か動きをいれた方が良いでしょう。
ストレッチ代わりになりますので、掃除や洗濯を干す作業の際、意識してやってください。
手足を伸ばすことで固定された姿勢を広げ、血行を促進していきましょう。
運動
適度な運動を心掛けると基礎代謝が上がり、血行が良くなります。
また、デスクワークや家事の合間に、肩や首を回すだけでも筋肉がほぐれますのでおススメです。
特に両肩と肘を後ろの方に引いて、肩甲骨を寄せるようにストレッチすると、それまで前のめりになって滞っていた血流が流れるのを感じることができるでしょう。
寝る前のケア
シャワーだけでは筋肉の緊張は解れません。
そのため少し温めのお湯を湯船にためて、ゆっくりと浸かるようにしてください。
湯温は40度を超えないようにしましょう。
お風呂上りにはストレッチをすると、温まって体が柔らかくなっているため、身体への負担が軽減されます。
肩や首、関節をゆっくりと無理のない程度に伸ばしていきましょう。
新陳代謝が高くなり、育毛効果に繋がります。
お風呂とストレッチは熟睡することに繋がりますので、コリを解してリラックスしてから眠るようにしましょう。
まとめ
今回は、女性の辛い肩こりが抜け毛の原因になっているということと、体のコリを解して抜け毛予防をする方法をお伝えしました。
女性の抜け毛の原因の1つである肩コリは、デスクワークやスマホの他にもホルモンのバランスや家事や育児が原因の場合もあります。
また、常に前傾姿勢が多くて猫背などの姿勢が崩れやすい人は、筋肉が衰えている場合もあります。
肩コリを放っておくと、血流が滞って抜け毛になります。
すると、いくら育毛剤を使用しても効果はなかなか出にくくなります。
抜け毛を予防して育毛を考えたときには、肩コリの解消も同時に実施していくようにしていきましょう。