女性の薄毛

小麦粉が女性の薄毛の原因になる?

小麦粉は、うどんやてんぷらやお好み焼きなど、多くの人が日常的に摂取している食べ物です。

この小麦粉が薄毛の原因になっているのではないかという噂があります。

そこで、小麦粉が薄毛の原因になるのか、その真相をご紹介します。

小麦粉が薄毛の原因になる!

小麦粉が薄毛の原因になるのか?という噂の真相ですが、結論から言うと「小麦粉は薄毛の原因になる」と言えます。

では、なぜ小麦粉は薄毛の原因になるのか、その理由について、解説します。

小麦粉が薄毛の原因になる理由

小麦粉が薄毛の原因になる理由は、小麦粉に含まれるグルテンが関係しています。

1.グルテンとは?

グルテンは小麦粉に含まれる成分のことで、薄毛の原因を引き起こすと言われています。
グルテンは小麦粉自体にある成分ではなく、小麦粉と水を合わせたときに発生するタンパク質です。
小麦粉と水を合わせた代表的な食べ物と言えば、うどんやパンです。
うどんやパンのもっちりした食感は、このグルテンが形成されたことによるものです。
実は、グルテンはアレルギー物質であることがわかっています。
日本人の2%近くが、自覚症状のない軽度も含めてグルテンアレルギーだともいわれています。

2.グルテンアレルギーとは?

グルテンアレルギーの症状としては、乾燥肌や便秘、集中力の低下を引き起こす、また薄毛の進行につながるといわれています。
グルテン不耐症・グルテン過敏症もグルテンアレルギーの一種です。
小麦アレルギーは、かゆみや蕁麻疹の皮膚症状、下痢や腹痛などの消化器の症状、ぜんそくや呼吸困難、重症になるとアナフィラキシーショックといった呼吸器関連など多岐にわたった症状が出ます。
小麦アレルギーは食べてすぐにアレルギー反応が出ますが、グルテンアレルギーはすぐに反応が出るわけではありません。
しかし、グルテンアレルギーは慢性的な身体の不調の原因になっているのではないかと言われています。

3.小麦粉は薄毛の原因

小麦粉が含まれる食べ物とそうでないものを比較してみましょう。

①小麦粉が含まれる食べ物
うどん・ラーメン・パン・パスタ・カレー・グラタン・ピザ・ホットケーキ・ハンバーガー・揚げ物
また、ケーキやクッキーなどの洋菓子にも小麦粉が多く使用されています。

②小麦粉が含まれない食べ物(グルテンフリー)
米・十割そば・豆類・卵・果物・肉・魚・野菜・ナッツ
このように比べてみると「小麦粉が含まれる食べ物」は洋食が多く、「小麦粉が含まれない食べ物」は和食が多いという印象になります。
明治時代以降、西洋の食文化が日本に伝わり、小麦粉を摂取する機会が多くなりました。
グルテンの入った小麦粉を使った料理には、高脂質で高カロリーのものが多い傾向にあります。
この高脂質・高カロリーの食品を取り続けると、血流が悪くなり、血液がドロドロになり、頭皮に栄養が届かなくなります。
その結果、頭皮の状態が悪化し、薄毛になる原因となります。

グルテンフリーとは?

グルテンフリーとは、グルテンが入ったものを摂取しないようにする食事療法のことです。

グルテンフリーは、欧米から端を発し、日本でもよく耳にするようになりました。

グルテンフリーは、初めは自己免疫疾患のセリアック病の人たちの改善のために生まれたものです。

セリアック病とは、グルテンを摂取すると、小腸の粘膜がダメージを受け、栄養を吸収できなくなってします病気のことです。

そのため、セリアック病の人たちがグルテンが入ったものを除いた食事をするというグルテンフリーという食事療法を行うようになりました。

グルテンフリーは効果ある?

グルテンフリーは医学的にはまだ正式な根拠があるわけではありません。

しかし、小麦粉を長年摂取し続けることで、だるさや胃腸の不調、下痢や頭がすっきりしないなどの慢性的な身体の悩みに影響を及ぼしているのではないかともいわれています。

グルテンフリーにした結果、長年の慢性的な身体の不調から解放されたと欧米のモデルやアスリートが伝えたことから、グルテンフリーをしている人は増加傾向にあります。

日本でも、健康志向の高いセレブやビジネスマンがグルテンフリーにしている傾向があります。

グルテンフリーの食材は?

日本でもグルテンフリー志向が高まり、グルテンが入っていない食材も多く見かけるようになりました。

米粉で作られたパンやパスタが市販されています。

そばは十割そばであれば、そば粉100%なので、グルテンを摂取せずに食べれます。

近年では、小麦粉の代わりに米粉を使ったパンやクッキーなどの焼き菓子も増えてきました。

おからを使ったおから100%クッキーも見かけます。

また、調味料にもグルテンフリーのものがあり、グルテンフリー醤油もあります。

グルテンフリーの食事はコンビニやスーパー、ネットでも簡単に手に入るようになってきています。

パンやパスタなどの洋食を主食にしていた人は、お米中心の食生活に変えるだけで、グルテンの摂取を抑えることができます。

グルテンの代用食材

日本では、小麦粉の代わりに多く代用されているのが、米粉です。

麺の代わりに、米粉を使ったビーフンやフォー、緑豆のでんぷんからできた春様を代用して調理するとグルテンの摂取を抑えられます。

また米粉パンケーキミックスや玄米粉、玄米パンケーキミックス、グルテンフリーのお好み焼き粉などの粉類もあります。

いつもの料理に使う小麦粉を米粉や玄米粉に代えるだけで簡単に料理ができます。

カレーのルーにも小麦粉が入っています。

米粉や片栗粉、すりおろしたじゃがいもなどのでんぷんで代用することができます。

揚げ物にも小麦粉が使用されています。

揚げ物の衣をコーンフレークを砕いたものを使うといいでしょう。

また、米粉パンのパン粉や春雨を細かく切ったものでも揚げ物の衣の代わりになります。

パンやケーキには、米粉や大豆粉を使うと小麦粉の代わりになります。

また、イモ類やおからを使うことで、洋菓子の代用にもなります。

グルテンフリーの注意点

グルテンフリーは、本来、グルテンにより栄養吸収が阻害される病気の人のための食事療法です。

グルテンを除いた食事をすることで、身体の栄養状態を良くするために始まったものです。

しかし、グルテンフリーの食事がダイエットだと勘違いしている人も多いようです。

グルテンフリーを試した結果、パンや麺類やファーストフードなどの主食を食べることを避けるために、結果として体重減少につながることはあります。

偏った食生活で炭水化物ばかり摂取していた人には効果があるかもしれません。

しかし、そうではないにも関わらず、グルテンフリーにばかり目を向け、小麦を急に摂取しなくなった場合、必要な栄養分が摂取できなくなり、ほかの病気にかかるリスクを高めてしまう可能性もあります。

特に、幼い子どもや成長真っ盛りの子どもはバランスの良い食事を心掛けなければならないため、成長期の子どもにグルテンフリーはおすすめできません。

小麦粉が薄毛の原因になる?まとめ

小麦粉に含まれるグルテンにより、小麦粉が薄毛の原因につながることがわかりました。

小麦粉はさまざまな料理に使用され、とても身近な食材です。

慢性的な体調不良に悩んでいる人は、グルテンフリーの食事を試してみてはいかがでしょうか。

また、過度なグルテンフリーは必要な栄養素の不足にもつながりますので、健康に留意しながら試すことをおすすめします。