硫黄というと何をイメージしますか。「温泉」「黄色」「火山」「くさい」といったイメージがあるのではないでしょうか。
硫黄が髪の毛に良い効果があるのは本当なのでしょうか。
硫黄とは…
硫黄という言葉を聞くと多くの方が温泉を思い浮かべるのではないでしょうか。
そして次に連想されるのがあのニオイですよね。
腐った卵のにおいとも言われますが、「硫黄」としか表現できないにおいでしょう。
他の表現のしようのないにおいですよね。
Contents
硫黄の性質について
性質としては、無臭の黄色結晶なのです。
空気中で熱されますと青い炎をあげて独特のにおいを発するのです。
あのにおいは二酸化硫黄というガスのニオイであり、硫黄そのもののにおいではないのです。
またミネラルの1つで、わたしたちの皮膚や髪毛をつくっているアミノ酸でもあるのです。
この硫黄を含んだアミノ酸は必須アミノ酸とも呼ばれています。
これは食事で必要な量を摂取する必要があります。
硫黄はビタミンを始めとする他の成分と結合するとことで、細菌感染の抵抗力向上や抗酸化作用そして骨の強化に良いとされる理由などの予防作用もあるのです。
硫黄の成分は私たちの体には不可欠なものなのです。
硫黄が髪にいいのは何故?
硫黄が髪毛に良いとされる理由として、髪毛の主成分であるたんぱく質に硫黄が含まれているからです。
ここで突然ですが、髪毛が燃えたニオイをかいだことはありますか。
髪の毛が燃えると、硫黄のような独特のにおいがしますよね。
それは、たんぱく質をつくっている過程の中で、いくつものアミノ酸がある中で一番多く含まれているのがアミノ酸であり、硫黄を含んだ“合流アミノ酸”だからなのです。
髪毛をつくっている成分ですから、髪の毛に良いとされるのは当然なのではないでしょうか。
アミノ酸には髪だけでなく、肌や爪などをつくるコラーゲンを生成してくれる大切な成分になります。
つまり硫黄は、いきいきとしたハリツヤのある健康な髪を維持していくためには、必要不可欠なのものになりますね。
硫黄を効果的に取り入れて美しくて艶ある髪を作りましょう。
育毛剤に入っているものには、血管拡張剤が使われているのです。
すなわち頭皮の毛細血管を拡張させることで、血行を良くすることになるため、髪毛の成長を促進させ育毛に効果が期待できます。
温泉でも、いろいろな泉質がありますが、中には毛細血管を拡張させる働きがある泉質の温泉もあるのです。
それは髪毛が生える・育毛に向いているかもしれないですね。
毛細血管を広げる温泉
毛細血管を広げる効果がある泉質と言われているのは「炭酸泉」と「硫黄泉」になります。
ただし、炭酸泉は皮膚に炭酸の泡が無数に付着することにより、血管を広げることができます。
体に泡が付きますが、頭に、しかも根元の頭皮や髪に泡をたくさんつけるのは難しいでしょう。
その為、育毛には硫黄泉が適していると考えられています。
硫黄泉を頭に掛けることにより、毛細血管が広がりますが、硫黄泉はpHが酸性の場合がほとんどなのです。
酸性度が強いと皮膚はただれやすいなどの影響も出てきます。
髪は弱酸性です。
皮膚の強さによって酸性をあまりかけてしまうと、ただれやすいだけではなく、抜け毛や薄毛に繋がりやすいため、注意が必要です。
自宅でできる頭皮ケア
シャンプーや育毛剤などで頑張っても、根本的なところが改善されていないことには効果的な育毛や脱毛予防はできないのです。
シャワーから出る温水に含まれる「塩素」が頭皮を含む皮膚や髪に悪影響を与えてしまいます。
塩素は皮膚を刺激してしまうため、アトピーの悪化など良くない事が次々起こります。
それと伴い頭皮にも悪影響を与えると考えられます。
小生は、床屋さんからも「毛が多い」と言われるほどの髪毛が多い頭であっても、シャワーには塩素除去型シャワーヘッドを使用するなどして、塩素が軽減されるよう工夫することをオススメします。
また、自宅のお風呂タイプが沸かし湯でなければ、硫黄が含まれる入浴剤や温泉湯の花を投入するなどして、そのお湯で頭を洗ったり、シャンプーをながしたりすることで、育毛効果が得られるのではないでしょうか。
育毛するには、毛穴を広げて血行促進効果のある「高濃度炭酸」を使用したシャワーヘッドがオススメです。
なお、温泉場に行っても塩素は皮膚に悪影響を与えてしまうため、育毛に向いている泉質の温泉であったとしても、塩素が使用されている場所では考えものですね。
そう考えると、関東においては草津温泉など100%源泉掛け流しの硫黄泉まで行かないと厳しいかもしれないですね。
色々な温泉がありますが、100%源泉掛け流しの硫黄泉で塩素がないという場所はないです。
また、湯船で温泉に浸かっていても、身体が浸かるだけで、肝心の頭皮が温泉に浸からないことには、髪に関しての効果が充分に発揮されないと考えられているのです。
そのことから温泉を頭に掛けることができるのか、湯船の湯を汲んで掛けやすいのかと言う事になりますが、実際に温泉は酸性のため、髪や肌は弱酸性のため、弱酸性のものがベストになります。
では酸性の温泉では、どうなるのでしょう?
酸性の温泉ではどうなるの?
実は、頭皮が弱酸性の状態に保たれていることは、育毛には良いと言われています。
ですが、酸性の成分が強すぎても、意味がありません。
アルカリ性のように、髪にはダメージを与えてしまいます。
強い酸性のお湯は髪の構造を壊してしまう可能性が高まってしまうのです。
硫黄の含まれている温泉なら?
硫黄の含まれている温泉も、髪毛にはNGになります。
これには、髪の内部構造を破壊するような働きがあります。
硫黄は、パーマをかける際に使う液くらい強いものだと考えると分かりやすいかもしれません。
パーマをかける際には、最後に髪の構造を元に戻すのですが、硫黄の温泉の場合は、解体することしかしないため、髪の内部構造まで破壊するため、できるだけ髪にお湯をつけない方が良いでしょう。
酸性の温泉では?
トリートメントで髪をケアしていても、温泉はトリートメント剤を溶かしてしまうくらいの効果を持っています。
せっかくトリートメントで髪をケアしても、そうした成分が溶けてしまっては髪にダメージを与えるだけで意味がありません。
もちろん、温泉に髪を浸けることはマナー違反になりますよね。
洗った後の髪でもそれは同じことが言えます。
さらに、マナー違反と言うだけではなく、髪に良くないことですので、髪のために絶対にしてはいけません。
温泉に入るときには、髪をタオルで覆うなど、髪をお湯に浸けないような工夫をすることが大切になります。
まとめ
温泉は美肌を作るためには効果的ですが、その一方で、髪には大敵だということが分かりましたね。
美しさを保つためには、肌を温泉に浸けることはいいことですが、髪は絶対に浸けないように守ってください。
硫黄は血流を良くしてくれますが、髪をお湯に浸けなくても血流は良くなります。
温泉は女性の美容に最適です。
美肌効果もありますし、何より、温泉に浸かってストレスを解消するだけで、内面からリラックスができて内側からの輝きが増しますので、筋肉も緩むため、頭皮状態も良くなります。