ヘアケア

薄毛女性も知っておきたい、後天性のくせ毛改善策

30代を過ぎてから髪がうねり出したり、くせ毛になったりして、髪質の変化を感じている人もいるのではないでしょうか。

10代や20代は直毛だったのに、なぜ、こんなことが起こるのでしょう?

実はこういった髪のトラブルは、生活習慣や女性ホルモンに関係して起こるんです。

例えば女性ホルモンは髪の成長に大きく関わっているため、女性ホルモンの分泌量の増減によって、髪にもトラブルが生まれてくることが少なくありません。

くせ毛とは、本来毛穴の歪みによって髪が捻じれて生えることですが、年齢を重ねてからくせ毛になった人の場合は、ホルモンバランスの変化の他にも加齢や血行不良などが原因になっています。

そこで今回は、直毛だった髪が大人になってからくせ毛になった理由と、後天性のくせ毛の改善策をお伝えしていきましょう。

直毛だった髪がくせ毛になった理由は?

人間の身体には年齢や状況によってさまざまな変化が見られますが、10代や20代のときはサラサラの直毛だった人が、30代の後半くらいから、髪がうねり出してまとまりにくくなったという人も少なくありません。

そこでここでは、途中で髪がうねり出すことの原因について、詳しく説明していきましょう。

元々のくせ毛は毛穴の歪みが原因

くせ毛の人は毛穴自体が歪んでいるため、髪が捻じれて生えてきます。毛穴の形状で既に生えてくる髪の状態が決まっているということです。

直毛の人は毛穴が円形であるため、髪も円形で生えますが、くせ毛の人は毛穴が楕円形などの歪んだ状態であるため、毛根からうねった髪が生えてきます。

この生えてくるときのうねった状態の強度によって、くせ毛の強さも変わります。

では大人になってからくせ毛になった理由を説明していきましょう。

キューティクルなど髪のダメージが原因

カラーやパーマを繰り返すことや、毎日のスタイリングの際に使用するヘアアイロンの使いすぎなどによって生じる髪のダメージが原因で、くせ毛になることも少なくありません。

髪のダメージが強くなると、キューティクルが剥がれて、髪内部の水分や栄養素が流れ出ます。

そのため、髪内部のコルテックスのバランスが崩れて弱くなり、切れたりうねったりしやすい状態になります。

毛穴の詰まりが原因

シャンプーの中には洗浄力の高い成分の製品もあり、頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまうことがあります。

必要な皮脂まで奪われてしまうと、それを取り戻すために皮脂が過剰分泌し、余計に脂っぽくなって皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。

他にも、シャンプーや整髪料や汚れなどの洗い残しが原因になり、毛穴が詰まって毛穴を塞ぐことで、髪にうねりがでる原因になります。

血行不良が原因

頭皮の血行が悪い状態であることも、髪のうねりに関係します。

髪は、体内に取り入れた栄養素が血液によって運ばれることで作られます。

ただ、年齢を重ねると代謝が低くなり、血行が悪くなりがちです。

血行不良になると、髪を作るために必要な栄養が、頭皮の隅々まで行き届かなくなります。

結果として髪の内部バランスが崩れ、ところどころスカスカの状態になり、くせ毛の原因に繋がります。

栄養不足が原因

女性は自分の体系を気にしてダイエットをする人も少なくありませんが、過度なダイエットによる栄養不足が、くせ毛の原因を作ることにも繋がります。

髪は食事によって摂取される栄養を、血液が運ぶことで作られています。

そのため、ダイエットによって代謝が下がることで血行不良になったり、栄養が不足することで髪を生成する栄養が足りなくなったりすると、髪が細くなり、行き渡らない部分がデコボコの状態になって髪がうねり出してしまうんです。

ホルモンバランスの乱れが原因

女性は年齢などによって女性ホルモンの分泌量が変化します。

特に女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が激しく変化する出産や更年期などは、髪にも影響がでやすくなります。

女性は35歳を過ぎる頃からエストロゲンが徐々に減っていき、40代になるとさらに減少し、ホルモンのバランスが崩れる傾向にあります。

この時期には、髪質の変化を含め、体調や精神面など、何らかの変化が起こる人も少なくありません。

また、出産後にホルモンバランスが崩れることで、抜け毛やくせ毛を経験する人も多いです。

老化が原因

人間は加齢によって肌の水分量が低下したり、筋力が衰えたりして、皮膚を支える力も徐々に低下し、皮膚自体が下がってたるみが生じてきます。

ただ、たるみは顔や身体だけでなく、頭皮にも同じように起こるんです。

そのため、若い頃はハリがあって毛穴も円形だった直毛の人も、年齢を重ねたことが理由で頭皮にたるみが生じ、毛穴の形状が変わって生える髪がうねり、くせ毛になることもあります。

後天性のくせ毛改善策

くせ毛は直毛よりも、ブラッシングをするだけでも髪のキューティクルを傷める原因になります。特に、髪が乾燥した状態でのブラッシングは避けてください。

ブラッシングの際はローションやヘアケア剤を使用し、できるだけ髪とブラシの摩擦を減らすように丁寧に扱っていきましょう。

また、くせ毛の人はキューティクルが剥がれて傷んでいることもありますから、トリートメントなどを使用して内部に栄養を補い、ヘアクリームなどで髪を守るようにすることも大切です。

ではここでは、くせ毛を改善する方法を、具体的に4つお伝えしていきましょう。

洗髪後にきちんと乾かす

洗髪後の髪をきちんと乾かすようにしましょう。

濡れた髪は敏感で繊細な状態のため、傷みやすいです。

そのため、そのまま寝ることは避けてください。

枕の摩擦や頭の重みの圧迫などによる刺激で、簡単に傷んでうねりやすくなります。

夜、きちんと髪を乾かしてヘアケアにして眠ると、翌朝のスタイリングは楽になります。

くせ毛が膨らむことも防いでくれますから、しっかりと乾かしてから眠るようにしましょう。

身体を冷やさない

冷え性の問題を抱える女性は多いですが、身体が冷えて血行不良になると、髪にも影響しますので、常に身体を温めることを意識していきましょう。

夏でも温かい飲み物や食べ物を摂取するだけでなく、シャワーだけで終わらせず湯舟にお湯をためてお風呂に浸かり、ゆっくりと全身を温めるよう心掛けてください。

また、大人になると運動の機会が減ることで筋力が衰え、代謝や血流が低下することで血行不良となり、健康な髪が生えづらくなります。

ウォーキングをしたり、普段使用しているエスカレーターやエレベーターを階段に変えたりするだけでも違いますので、簡単に出来そうなところからは始めてみると良いでしょう。

頭皮の血行促進

ストレスによっても血行不良が引き起こされるため、頭皮に栄養が行き届かなくなり、髪の細胞バランスが崩れてくせ毛が出てくる原因になります。

また、年齢を重ねると代謝が落ちて血行が悪くなると、頭皮も硬くなって柔軟さを失い、健康な髪が生えにくくなります。

そのため、頭皮マッサージなどを行い、頭皮の血流を良くすることが大切です。

頭のツボを刺激することで血流を良くする効果と、リラックスする効果もありますので、頭皮の血流を良くして髪にも良い影響を与えていきましょう。

食生活の改善

食事は栄養バランスが一番大切になりますが、女性ホルモンのエストロゲンが減少した際は、似たような働きをする大豆イソフラボンという栄養素で補うことが可能です。

女性ホルモンのエストロゲンはコラーゲンの生成を補ったり、女性らしい丸みのある身体や美しさに関わったりしており、キレイな髪を作るうえでも欠かせない栄養素です。

その女性にとって大切なエストロゲンは、出産や更年期、またはストレスや過度なダイエットなど、あらゆる体調の変化によって増減します。

ただ、大豆に含まれる大豆イソフラボンがエストロゲンと似た働きをするため、エストロゲンが減少した際に、食事として大豆イソフラボンを摂取することでホルモンバランスを整えることが期待できるでしょう。

まとめ

今回は直毛だった髪が大人になってからくせ毛になった理由と、後天性のくせ毛改善策をお伝えしました。

大人になってからくせ毛になる原因としては、ホルモンバランスの変化・老化・栄養不足・血行不良・毛穴の詰まりやキューティクルが剥がれることなどがありました。

出産を経験したり、更年期を迎えたりすると、女性の身体には変化が現れます。髪質の変化もその一つです。

また、髪は摂取した栄養で作られているため、栄養が不足することで髪が正常に作られず、栄養が届いた部分と届かない部分でデコボコの髪が生まれてきます。

ダイエットをして痩せた髪が、リバウンドによって栄養を得て、髪がボコボコになることもあります。

後天的にできたくせ毛はケア次第で治る確率も高くなりますから、顔や肌のケア同様に頭皮や髪のケアも丁寧に行って、サラサラだったキレイな髪を取り戻していきましょう。