実は、塩分の取りすぎと薄毛や抜け毛には関連性があると言われているのをご存知でしょうか。
もしあなたが毎日きちんとヘアケアしているのに髪の痛みがなかなか改善しないと感じている場合、それは普段摂取している塩分と関わりがあるかもしれません。
そこでここでは、塩分の取りすぎが髪に与える影響や、普段の生活の中で気をつけなければならない点などについて見ていきたいと思います。
Contents
塩分の取りすぎが薄毛や抜け毛の原因に
日本人は特に塩分を好むとも言われており、健康面などから見ても近年の塩分の過剰摂取は問題視されています。
料理に調味料として使用する以外にも、私達が普段よく口にする加工食品などには実は塩分が大量に含まれています。
それらのものを知らず知らず知らずのうちに摂取していると、高血圧などの健康面への不安の他にも、髪や頭皮にも悪い影響を与える可能性があると言われています。
もちろん塩分は、人間が生きていくためには必要不可欠なものでもあります。塩分を全く摂らないと、体を正常に機能させることができなくなってしまいます。
ただし過剰摂取すると体や髪に悪影響を与え、さらに神経細胞にまで影響を及ぼすともされています。
神経細胞にまで悪影響を与えると、健康な髪が育たなくなり抜け毛や薄毛、また白髪が増えてしまうなどの症状が起こる可能性もあるため注意が必要です。
塩分の取りすぎが髪に与える影響とは?
以下では、塩分を取りすぎることにより起こる髪への影響について具体的に見ていきたいと思います。
頭皮の血行不良を引き起こす
塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になり、また日常的に塩分の多い食生活を送っていると、血液の塩分濃度が上昇しその塩分濃度の高い血液は血管の老化を促すため、動脈硬化を起こす可能性が高くなります。
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血管が老化すれば当然頭皮の血流も悪化し、健康な髪を育てるために必要な栄養素が毛根まで届かなくなってしまいます。
また血流の悪化により頭皮が硬くなるため、抜け毛が増え薄毛になる原因となってしまいます。
頭皮のむくみの原因にも
塩分の摂り過ぎると体内のナトリウムが増加するため、バランスを取るために水を貯めこんでむくみが起こります。
またそのナトリウムのために細胞が水分不足気味となり頭皮の老化を促してしまうため、髪が細くなり抜け毛の直接的な原因になるため注意が必要です。
塩分が足りなくてもダメ?
塩分の取り過ぎは、薄毛や抜け毛を招くだけではなく、高血圧や腎臓病、心臓病などの重篤な病気の原因になるとも言われています。
しかし逆に塩分の摂取量が少なすぎると、新陳代謝や燃焼率が悪くなり抜け毛につながる場合もあります。
特に夏場などの暑い時期には、汗をかくと水分と一緒に塩分も失われやすくなります。
ですから適度に塩分を補給しないと、体調不良を引き起こし熱中症になってしまったりする可能性もあるため注意が必要です。
塩分過多を防ぐために日常生活において気をつけるべきこととは?
塩分の過剰摂取による薄毛や抜け毛を防ぐためには、食事から取る塩分を調整するだけではなく、全体的なバランスを考えさまざまな栄養素を摂取することが非常に重要です。
ですからひとつの食材ばかりを食べるのではなく、肉や魚、大豆のたんぱく質、野菜や炭水化物などさまざまな栄養素をバランス良く取ることや、毎日3食きちんと規則正しく食べることもとても大切です。
特に納豆などの発酵食品や、ゴボウやバナナなどの食物繊維が多く含まれている食材を意識して取り入れるとなおいいでしょう。
また納豆や豆腐などの大豆製品に含まれている大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンに似た働きをするため、ホルモンバランスを整える役割があり、食物繊維には腸内環境を整える働きがあります。
ちなみに就寝する直前や夜中に食事をすると、食べた物を消化するために胃に血液が集中するため、寝ている間に分泌されるホルモンが減少し体に悪影響を与えますですから寝る前の食事や夜食はできるだけ控えるようにしましょう。
健康的な生活を送るために必要な栄養素とは?
人間の体を正常に機能させるために重要な役割を果たしているのが、タンパク質やミネラル、またビタミンなどの栄養素です。
そこでここではそれらがどんな食材に含まれており、また体の中でどのような働きをしているのかについて詳しく見ていきたいと思います。
タンパク質
髪の多くはタンパク質の一種であるケラチンで構成されています。ケラチンは摂取した食べ物に含まれているタンパク質を元にして生成されるため、肉や魚、卵や乳製品、大豆などタンパク質が多く含まれている食品を多く取るように心がける必要があります。
ミネラル
亜鉛などに代表されるミネラルは、髪の成長には必要不可欠な栄養素です。
ミネラルには髪を作り出す毛母細胞の増加を促す働きや、薄毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑える効果も期待できます。
体内の亜鉛は、日常生活を送っているだけで1日に15mgも消費されてしまうと言われているため、牡蠣や豚レバー、納豆やいわし、ナッツ類などミネラルが含まれている食品を普段から意識して取り入れることが大切です。
ビタミン類
ビタミンAやビタミンB、Eなどのビタミン類には頭皮への血行促進効果が期待できるため、積極的に食生活に取り入れるいいでしょう。
にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれているビタミンAには代謝アップや血流促進効果があり、頭皮環境を改善して薄毛を防ぐ働きがあります。
またあさりやまいたけ、ししゃもなどに含まれているビタミンBには、髪の元となるケラチンの生成を手助ける働きがあると言われています。
ですからこれらのビタミン類をバランスよく、毎日摂取するのが理想的であるといえます。
これはNG!薄毛の引き金となる食習慣とは?
以下では、薄毛や抜け毛の原因となる可能性のある食習慣について見ていきたいと思います。
外食が多い
外食ばかりしていると、どうしても野菜が不足し塩分や脂質の多いメニューを選びがちになってしまいます。
特にファミリーレストランなどのチェーン店などでは、できるだけ安い原価でボリュームのあるメニュー作りを行うため、高カロリーで動物性脂肪が多い食品を多用する傾向にあります。
このような場所で食事を繰り返していると肥満になりやすく、頭皮の皮脂分泌量が増加したり血行不良になるなど、頭皮環境も悪化しやすくなります。
ですからどうしても外食が多くなるという場合はできるだけヘルシーな和食メニューを選んだり、サラダなどを注文するなどの工夫が必要となります。
食べ過ぎによるカロリー過多
食べ過ぎは塩分をはじめ脂質や糖分などの過剰摂取の原因となります。
特に塩分は血液をドロドロにして血行不良を引き起こすことが考えられるため、食べすぎないよう常に腹八分目を意識するようにしましょう。
特にファストフードやインスタント食品などの加工食品の過剰摂取は、栄養バランスを崩すだけではなく、体に悪い食品添加物を大量に摂取することにもつながります。
特に添加物のフィチン酸やポリリン酸などには、健康的な髪を育てるためには欠かせない栄養素である亜鉛を体外に排出する働きがあると言われています。
せっかく摂取した亜鉛の流出を防ぐためにも、ファストフードやインスタント食品の摂取はできるだけ控えるようにしましょう。
アルコールの過剰摂取
アルコールは体内で分解される時に、有害物質アセトアルデヒドを発生させます。
この物質は、薄毛の原因となるジヒドテストステロンというホルモンの量を増やすと言われています。
またアセトアルデヒドを体内で無害な物質に変える際にはビタミンなどの栄養素が使われるため、髪への栄養が不足してしまう可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
今回は塩分の取りすぎが薄毛や抜け毛につながる理由や、日常生活の中で塩分過多にならないために気をつけるべきことなどについて詳しく見てきました。
塩分を多く取りすぎると、頭皮の血行が悪くなったりむくみやすくなったりするため、老化が進み抜け毛や薄毛だけに留まらず白髪が増える原因にもなるためくれぐれも注意が必要です。
また塩分を取らないことも結果的に体に良くない影響を与えてしまうため、特に毎日の食事で摂取する栄養バランスなどに気をつけて、髪にも体にもよい健康的な生活を送るように心がけましょう。