ヘアケア

白髪は染めると増える!?薄毛女性の髪を傷めない白髪予防と対策!

30代ころから白髪が出始めて、定期的に白髪染めをしている人もいるのではないでしょうか。

一度白髪染めをすると、生え際から伸びてきた白髪が気になり、また白髪を染めるということを繰り返すことになりますよね。

ただ、白髪染めをすると逆に白髪が増える、という話も耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

それを聞くと確かに、白髪を染めたばかりの頃よりも、どんどん白髪の範囲が広がっているようにも思えて、心配になりますよね。

結論から言うと、白髪染めをすることが、白髪を増やす原因になっている場合もあります。

白髪染めをするときに使用するカラー液に含まれる成分が、原因になっているんです。

ただそれは白髪染めだけでなく、普通のカラー剤でも同じなんです。

そこで今回は、白髪は染めると増えるのかということと、髪を傷めないための白髪予防と対策をお伝えしていきましょう。

白髪は染めると増えるって本当!?

白髪を染める液には、たくさんの化学成分が使用されているため、使用頻度が高くなるほど頭皮や髪はダメージを受けてしまいます。

特に脱色を行って髪を染めるタイプのヘアカラー剤は、短時間で染まるように作られているため、使用液も強く、頭皮や髪にかかる負担も大きいので、白髪を増やす原因になります。

そこでここからは、髪が白髪になる原因を説明したあと、白髪染めによって白髪が増える原因を、詳しく見ていきましょう。

白髪の原因

誰もが最初、髪は着色されていない状態です。

髪が生えるまでの過程で、メラニン色素という黒い色が着色されることで、生えてきた髪が黒い色に見えるという仕組みです。

過酸化水素

活性酸素である過酸化水素は酸化力が強く、肌や髪に影響がでると、ダメージや負担を増やし、老化を促進してしまう働きがあります。

活性酸素は、体内に存在しているものから紫外線を浴びることで発生するものまであります。

ただ、活性酸素は、体内を細菌から守る役割もあるため、一概に悪いとは言えません。

通常、活性酸素が増えすぎたときは、体内の酵素で消化するようにできていますが、加齢と共に酵素の働きも弱まっていくため、増えた活性酸素が他の細胞を攻撃してしまうことで、正常な細胞がダメージを受けることになるんです。

そして正常な細胞が働かなくなることで、老化が促進していくことに繋がります。

そのため、頭皮の働きも弱くなり、抜け毛や薄毛、白髪になっていきます。

この、過酸化水素が髪を作る細胞を攻撃すると、着色ができなくなるということです。

メラノサイト

メラニン色素は髪を作る毛母細胞の隣にありますが、メラノサイトという色素細胞の働きが弱くなり、メラニン色素を生成することができなくなっていくと、着色がされないまま髪が生えます。

メラノサイトの働きが弱まる理由は、飲酒や喫煙、老化や生活習慣の乱れ、ストレスや病気、遺伝などもあげられます。

そして、白髪染めを繰り返すことでも、白髪を増やす原因を作ってしまうことになります。

カラー剤に含まれる成分が原因

ヘアカラーで使用する1剤と2剤の液を混ぜると活性酸素が発生し、メラノサイトを壊してしまいます

そのため、白髪染めを繰り返すと、メラノサイトの機能が弱まり、白髪が増えていく原因を作ります。

要は、白髪染めをするときに使用している液の中で発生した活性酸素が、メラニン色素細胞を攻撃し、黒色に染める働きが弱まり、白髪になるという仕組みです。

そして、カラー剤の成分が髪を染めた後の頭皮に残っていると、頭皮や髪がダメージを受けます。

そのため、カラー剤を使用した後は、しっかりとカラー剤から発生した活性酸素を取り除かないと、老化の原因を作り、白髪を増やすことに繋りますので気をつけましょう。

白髪予防とヘアケア

白髪染めの液に含まれる活性酸素が原因で白髪になるといわれても、現在も既に白髪が増えている状況で、白髪を染めないという選択はなかなか勇気がいることですよね。

白髪頭では実年齢よりも老けて見えることも多いですから、対策があるなら知りたいところです。

ということで、ここからは、白髪予防と対策についてお伝えしていきましょう。

ホームカラー剤は極力避ける

自分で手軽にできるカラー剤はたくさん販売されていますが、可能なら美容院できちんと髪や頭皮を保護してもらいながら、白髪染めをした方が良いでしょう。

過酸化水素はお湯ですすいでも簡単には落とせないため、自分で染めると頭皮に過酸化水素が残りやすく、白髪の原因を作ってしまうことになります。

美容室では、さまざまな設備や技術が施されるため、可能な限り頭皮や髪を傷めない方法で対処してくれます。

まずは、頭皮に付着したカラー剤をキレイに除去するだけでも、頭皮ダメージは減ります。

付着した過酸化水素は素人ではなかなかキレイに落としきれませんので、プロにお任せしていくのが良いでしょう。

また、ヘアマニキュアなどは髪をコーティングしてくれますので、おススメです。

刺激の少ない白髪染を選ぶ

美容室で白髪染めをした方が良いと分かっていても、そんなに頻繁に美容室に行けないこともありますよね。

そういったときは、頭皮や髪に刺激が少ない白髪染めをすることをおススメします。

白髪染めは繰り返すことでダメージを蓄積し、また白髪を作る原因になって繰り返すという悪循環になりますので、できるだけダメージの少ない低刺激で髪に優しいのものを選ぶようにしてください。

ヘアカラートリートメント

現在はヘアカラートリートメントという製品があるのをご存知でしょうか?

ヘアカラートリートメントは、頭皮や髪を傷めず、トリートメントしながら髪を染めてくれるものです。

ヘアトリートメントですので、低刺激で、一般的なヘアカラー剤と違って脱色は行わずに、髪の表面をコーティングして色を着色していきます。

髪色も豊富に揃っているため、自分に合った髪色を選択することが可能です。

ヘアカラーの回数を減らす

ヘアカラーを繰り返すことで、頭皮や髪にもダメージが蓄積されると、白髪だけでなく抜け毛や薄毛、または髪がパサパサになってハリやコシがなくなってくることを経験した人もいるのではないでしょうか。

使用している白髪染めが、それだけ強い成分でできているということです。

そのため、ダメージを減らすためにも、白髪染めをする回数をできるだけ減らすようにしましょう。

今は、伸びてきた部分の生え際をカバーするというタイプの商品もありますので、外出するときだけ、目立つ生え際に白髪隠しとして塗ってでかけるようにすると、ヘアカラー剤を使用する頻度を減らすことが可能です。

少しでも頭皮や髪へのダメージを減らすことが、白髪予防に繋がります。

体質改善

白髪はすぐに治すことができません。ですが、体内から改善することで、白髪を増やさない体質にしていくことは可能です。

白髪は栄養バランスの乱れや、生活習慣の乱れからも増えていきます。

紫外線やカラー剤などの外部から生まれる活性酸素でも、抗酸化作用がある食材を摂取したり、質の良い睡眠を取って成長ホルモンの分泌を活性化したりすることで、対処していくことができるようになります。

食事で体質改善

ビタミンC・Eなどは、抗酸化作用が高い栄養素ですので、毎日の食生活の中で取り入れていくと活性酸素に対応してくれます。

野菜や果物から毎日たっぷりとビタミンを摂取していきましょう。

また、ミネラルは色素細胞のメラノサイトの働きを活性化してくれます。

そのため、海藻類や大豆製品などを積極的に摂取するよう心掛けてください。

質の良い睡眠

質の良い睡眠はダメージを受けた細胞を修復して、新陳代謝を促進してくれます。

また、睡眠中に成長ホルモンの分泌が活発になるため、健康な髪を作るには睡眠が重要です。

リラックスした状態で眠りにつけるよう、寝る環境を大切にしましょう。

また、食事も寝る2時間前までに済ませておくようにしましょう。

適度な運動

普段身体を動かさないことで、年齢と共にどんどん代謝が落ちてくると、血行も悪くなり、栄養が頭皮に行き渡らなくなります。

髪の栄養は血液によって運ばれますので、血流を良くすることは大切です。

買い物や仕事にいくときに、普段エレベーターやエスカレーターを使用していた分を階段に変えるだけでも違います。

また、普段よりも少し早いペースで歩くだけでも運動になります。

難しいことをする必要はないので、普段の生活に身体を動かして代謝を上げることを取り入れていくと、血行が促進されて栄養が行き渡り、白髪の予防に繋がります。

まとめ

今回は、白髪は染めると増えるのかということと、髪を傷めない白髪予防と対策をお伝えしました。

白髪染めだけでなく、ヘアカラー剤には黒い髪にするメラノサイトを攻撃して破壊してしまう過酸化水素が含まれています。

そのため、使い続けるたびに頭皮や髪はダメージを受け、白髪が増えてしまうことにもなります。

その対処方法としては、美容室で対応してもらうこと、ヘアカラートリートメント、刺激が少ないカラー剤を選ぶ、体内から改善などを、お伝えしました。

できる部分から改善し、少しでも白髪の予防と改善に繋げていきましょう。