女性でも髪の癖が強いと気になるのは間違いありません。
できれば縮毛矯正をかけてストレートにしたいと思っている人も多いでしょう。
縮毛矯正をかけた場合、髪には多かれ少なかれ負担がかかります。
これが薄毛の原因になってしまうかどうかも心配の点になるはずですので、施術を受けたいと思うのであれば、どうなるのか考えてみる必要があるはずです。
縮毛矯正とは
縮毛矯正とは、くせ毛などをまっすぐと伸ばしてストレートに変える美容技術のひとつです。
同じようなものにストレートパーマがありますが、縮毛矯正とは仕組みが少々異なります。
ストレートパーマの場合には数ヶ月しかもたない方法で、パーマ液を使って髪をストレートにするのが特徴です。
縮毛矯正の場合には、この方法にヘアアイロンをプラスしていきます。
持続性が強い方法で半永久的にストレートにできるのが特徴です。
もちろん、伸びてしまってかかっていない部分はストレートにはなりません。
あくまでも施術できた範囲で半永久的という形になります。
髪の負担という部分で見ると、ストレートパーマに対してヘアアイロンを使うわけですから縮毛矯正の方が高いのは間違いありません。
頭皮にも負担がかかります。
当然、薄毛に対するリスクも出てくるのは確かなのです。
その中でどのような問題が起きているのか、理解しておくのが縮毛矯正をする上で大切な意味をもちます。
縮毛矯正で薄毛になる理由
縮毛矯正でも、まずパーマ液を使わなければ始まりません。
パーマ液を使い髪が安定している状態を崩し、くせをつけ直して再形成していくのが縮毛矯正の特徴です。
このパーマ液が頭皮に付着するだけでも、かなりの刺激になるのは間違いありません。
ひどい場合には炎症を起こしただれてしまう場合も出てきます。
美容室なのではパッチテストを行い、問題がないか確認してから使用していくのが基本です。
それほど強い薬剤を使っているため、頭皮にも付着すれば影響が出ます。
肌は弱酸性ですが、最初に使われるパーマ液の1液は強アルカリ性を示します。
つまり、頭皮の状態を変えてしまうほど強力な薬剤なのです。
これがタンパク質である新結合を切断する働きを持っており、頭皮に付着すれば頭皮のたんぱく質も影響が出てくるのは必然と言えるでしょう。
伸びてくれば何度も行っていく縮毛矯正ですので、頭皮にはどんどんダメージが積み重なり、薄毛になるような負担になるのは間違いありません。
縮毛矯正ではヘアアイロンを使いますが、これも大きな負担となってしまいます。
女性の薄毛の一つとして牽引性脱毛症がありますが、ヘアスタイルなどを同じ状態を繰り返していると髪が引っ張られて抜け出してしまうのです。
その部分が生えづらくなり、薄くなってしまう状態を牽引性脱毛症と呼んでいます。
これと同じような状態がヘアアイロンを使っている間に起きるのです。
縮毛矯正の場合には何度も何度も牽引するほど強い力ではありませんし、時間も限られています。
それでも髪と頭皮に薬剤がついてる状態でヘアアイロンで引っ張られれば、これは負荷になるのは間違いありません。
健康な髪であればヘアアイロンで引っ張られても実際には耐えられます。
しかし、ヘアサイクルの中で休止期に入っているような髪は、このヘアアイロンの力でも抜けてしまうのです。
髪が傷むといった問題もありますが、傷んだ部分を切り取ってしまえば薄毛には直接つながりません。
人間の髪は死んだ細胞の塊であり、傷んだ部分が修復できるわけではないので、一度傷むと髪を切ってしまう以外の方法がないのです。
つまり、将来的な薄毛が心配なのであれば、縮毛矯正はかけないというのがポイントになるでしょう。
自分で縮毛矯正はしない
実際に縮毛矯正をしなければ精神的な負担が増えてしまう人もいます。
最近では学校の校則などでストレートにしなければいけないといった例もあるでしょう。
学校の校則の良し悪しは別として、どうしてもかけなければいけないような状況の場合には、将来の髪の状態を考えても負担の少ない方法を選ぶ必要が出てきます。
まず大事なのは、自分で縮毛矯正しないことです。
これはパーマでも同じようにいえますが、自分で髪に薬剤をつけていて見えません。
鏡で見たとしても正確な場所は把握できないでしょう。
これが頭皮に薬剤をつけてしまう大きな理由です。
自分で施術すればかなり安く済みますが、ダメージは数倍になって跳ね返ってきます。
リスクは増大する一方ですし、仮に頭皮につかなかったとしてもまんべんなく薬剤をつけるのはほぼ不可能と言っても過言ではありません。
出来る限り経験のある美容師に施術してもらうというのが、髪を守るという意味でも大切です。
シャンプーでダメージを抑える
縮毛矯正をしたら、シャンプーを考えなければいけません。
髪にも頭皮にも負担がかかっている状態で、シャンプーの使い方ひとつで状態が変わってきます。
縮毛矯正の様なダメージの多い状態に、洗浄力を第一と考えたシャンプーを使えばダメージが増えてしまうのです。
これではせっかくのシャンプーが役に立ちません。
縮毛矯正をした後の髪はかなり傷みが出てきます。
パーマ液の1液目は髪のキューティクルを開き、中に薬剤が浸透しやすくしていくのです。
キューティクルが開かれてしまえば、髪の内部を守る盾がなくなるのと変わりません。
この状況は、髪にダメージを与え続けてしまいます。
この傷んでいる状態は、頭皮も同様と考えなければいけません。
そこに洗浄力だけがアップされているようなシャンプーを使えば、ダメージが回復しないのは当然です。
縮毛矯正をした後には、育毛薬用シャンプーを利用するのが良いでしょう。
元々ダメージを負った髪や頭皮用に作られているシャンプーですので、受けたダメージの軽減に役立ちます。
シャンプーと一緒にマッサージで頭皮の回復を図る
ダメージを受けた状態は回復させなければいけません。
縮毛矯正をした後の頭皮もダメージを受けた状態ですので、回復させていかなければ蓄積してしまいます。
それが薄毛につながる大きな問題点です。
頭皮を回復させるための方法は、肌のダメージと変わりません。
新陳代謝を向上させ、ターンオーバーを起こせば回復します。
ここで重要なのは血行を促進させなければいけないというポイントです。
血行が向上しなければ、ターンオーバーするための栄養素も成長ホルモンも回ってきません。
これではいつまでたってもダメージは蓄積する一方です。
そこで、マッサージをして血行改善を図るという方法が考えられます。
頭皮のマッサージを繰り返していくと、皮膚も柔らかくなり、血管が動きやすく自然と血行が促進して行くのです。
血行促進という面では、マッサージをするとリラックスできるのも大きなポイントになります。
リラックスすると結構を邪魔してしまうストレスを発散できるのです。
成長ホルモンの分泌という面でも、睡眠をとりやすくなるため、分泌を促せるようになります。
お風呂に入った時でもシャンプーと一緒にマッサージをしてあげれば、これだけで縮毛矯正のダメージを回復できるのです。
まとめ
縮毛矯正をすれば必ずダメージを受けるというのは、忘れてはいけません。
ダメージを受ければ将来的には薄毛に繋がる可能性を広げていきます。
縮毛矯正をしたら連続でカラーリングやパーマなどはしないようにし、出来る限りダメージを下げることも大切です。
どうしても縮毛矯正をしなければいけないのであれば、同じ美容室で管理してもらいながらかけていくのがいいでしょう。
後はヘアケアを忘れないことです。