髪の毛のトラブルとして代表例なのが、切れ毛や枝毛、パサつき、白髪や皮膚炎などです。
何らかの手入れを行う髪の毛は、ドライヤーや整髪料、カラーリングやパーマといった熱や薬品による刺激を毎日受け続けているといえます。
これだけでもかなりの負担ですが、髪の乾燥状態が続くとさらに傷みの原因は増えていきます。
これらの髪のトラブルの原因を理解し、自らコントロールすることで、悩みの種を取り除きながら美しい髪の毛を維持し続けることができます。
この記事を参考に、今日からできる髪の毛のトラブル対策を是非取り入れてみてください!
Contents
枝毛・切れ毛のトラブル
枝毛や切れ毛とはどのような状態なのかというと、それはキューティクルの状態にあります。
枝毛や切れ毛を防ぐためにできる方法なども一緒に解説していきますので、参考にしてみてください。
キューティクル
キューティクルは、うろこ状に髪の表面を覆って、水分や脂分が外へ流れないようにしています。このキューティクルが整っているからこそ、髪の毛には艶やハリなどが出るのです。
しかし、髪が乾燥したり、乱暴に扱ったりすると、このキューティクルの形が乱れてきます。さらに進むと表面のうろこがささくれ立って、最後にははがれてしまいます。
キューティクルがはがれ、中の繊維がバラバラになった状態が枝毛で、進むと切れ毛になります。
絡んだ髪の毛を無理にブラッシングしない
ブラッシングに注意することが、枝毛や切れ毛を防ぐ方法の一つです。
絡んだ髪の毛やブラシの通りにくい髪の毛は、つい力を入れてしまいますが、これでは自分から枝毛を作っているようなものです。髪の毛に良いどころか、傷めているのと同じなのです。
枝毛や切れ毛がある場合に大切なことは、乾いた状態でブラッシングしないことです。必ず、髪を軽く湿らせて空にしましょう。
静電気防止のためのものもありますが、何といっても乾燥している状態では、枝毛部分への力がかかり、さらにダメージを与えてしまうからです。
絡んでいるときは、霧吹きなどでスプレーし、絡まりを解くようににゆっくりブラシを毛けていきましょう。
枝毛は放置せずに見つけたら切る
枝毛とはキューティクルの破損からくるものですから、1度枝毛になれば二度と元には戻りません。
良く枝毛を丹念に取り除いている人がいますが、残念ながら、それでは髪の傷みは治らないのです。
美しい髪の毛を保ちたいと思ったら、枝毛よりも上の部分から切っていくことが必要です。
髪の日焼けのトラブル
夏の強い日差しが肌に与える影響はよく知られています。
シミ・ソバカスだけでなく、シワ、たるみの原因にもなるので、肌は日焼け止め化粧品でケアするけれども、髪の毛は意外にほったらかしではありませんか?
紫外線対策が必要、特に海では気を付ける
強い紫外線は髪の毛にも悪影響を及ぼします。特に海では紫外線以外にも海水の塩分にも気を付けなければいけません。
直接海水に触れていなくても、潮風にはかなりの塩分が含まれているので、髪の毛は乾燥と塩分のせいで赤焼けた色になってしまいます。
いわゆる潮焼けと呼ばれるもので、髪に付着した塩分が一種の脱色と呼ばれる脱水作用を起こし、髪の毛に必要な水分や脂分を出してしまうのです。
海や山などに行くときは、必ず帽子をかぶるようにしましょう。冬のスキー場での紫外線にも気を付けるようにしてください。
保湿効果の高いリンスで髪の毛にうるおいを
日焼けで傷んだ髪の毛は、できるだけ早く手入れすることが必要です。
海水浴のあとなど、髪の毛のパサつきはいつも以上のはずですから、ケアもより丁寧に行う必要があります。
まず、乾燥によってパサついた髪の毛に十分な水分を与えるために、シャンプーの後、保湿効果の高いリンスを使い、髪の毛に潤いを与えます。
傷んだ髪の毛は、トリートメントでタンパク質や水分を送り込み、さらにコートで人工のキューティクルを作って、髪の毛をガードしましょう。
白髪のトラブル
髪の老化現象の一つが白髪ですが、個人差はかなりあります。「苦労が多くて、こんなに白くなった」という表現がありますが、疲労やストレスと関係はあるものの、それがすべてではありません。遺伝的な要素もあります。
なぜ白髪ができるのか?
白髪は、髪の根元の部分である毛母の色素細胞が衰え、黒いメラニン色素が作れなくなった状態なのです。
メラニン色素は、キューティクルの内側にあるコルテックスという毛皮質の部分に多く含まれています。
毛母で色素が再生されなくなると、ほかの部分にも色素がいかなくなり、白髪になってしまうというわけです。
若白髪は遺伝的なものですが、毛母の色素細胞が早くから衰えてしまうために起こります。
同じ毛穴の白髪を抜き続けると生えてこなくなる可能性も
通常、髪の毛は同じ毛穴から数本生えているため、1本抜いても別の毛が伸びてきます。
白髪の場合、同じ毛穴から生える毛は、いずれも白髪であることが多いので、その部分を繰り返し抜くと、毛根がダメージを受け、その結果、髪の毛が生えなくなる可能性があります。
抜かない方が良い理由はもう一つあります。必ずしも、白髪はそのままとは限らないからです。
何らかのきっかけで黒く戻る可能性はゼロではなく、ストレスで増えた白髪が環境を変えたら元に戻ったという事例もあります。
ですから、むやみに抜かず、どうしても白髪が気になるようでしたらカラーリングを使うほうがいいと思います。
頭皮の外傷や皮膚炎のトラブル
頭皮の外傷や皮膚炎と一口に言っても、家庭で手当てできる程度の傷から、医師による処置が必要なケースまで様々です。
縫合が必要なケガは急いで病院へ
ごく普通の軽いケガなら、傷口をキレイに消毒して、通気性の良い絆創膏を貼っておきましょう。
頭皮は脂分やほこり、汚れがたまりやすく、また他の部分が蒸れやすくなりますので、消毒やガーゼの取り換えなどはこまめに行うようにしましょう。
また、頭皮の外傷は出血するケースがありますので、慌ててしまいますが、軽い傷ならそれほど心配はありません。
出血が多くなる傾向があるのは、毛母の毛乳頭の部分に血管が豊富にあるためです。同時に、頭皮には毛穴の組織もたくさんありますん度絵、軽い傷なら治りも速いようです。
ところで、出血量は大したことなくても、傷が深くて縫合が必要な場合や、頭を強く打っているような場合には、すぐに病院に行く必要があります。
また、意識がない場合には、むやみに動かさず、救急車を呼びます。
長引くかぶれや湿疹はひどくなる前に皮膚科へ
頭皮のかぶれや湿疹の原因は様々ですが、まず考えられるのはシャンプーや整髪料などが合わない場合です。
刺激が強すぎたり、頭皮が過敏になっていることもありますので、まずは使用をやめて様子を見ます。
何かに対するアレルギーやほかの病気の影響でかぶれがでたり、服用している薬の副作用ということも考えられます。
かぶれや湿疹は一時的なものが多いのですが、もし1~2種間過ぎても治らないようならば、皮膚科を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では女性の髪の毛のトラブルでよくある「枝毛・切れ毛」、「髪の日焼け」、「白髪」、「外傷・皮膚炎」の原因やその対策について解説してきました。
それぞれのトラブルには必ず原因があり、その原因を取り除くことで症状が緩和されたり、悩みを解決できることが多くありますので、何かしらのトラブルに悩んだら、まずはその原因を探ることから始めてみましょう。
それでもわからない場合は、毛髪専門クリニックや皮膚科などへ相談してみるのも一つの手です。