デスクワークや家事、または育児などにより、慢性的な肩こりや首コリに悩まされているという女性も多いのではないでしょうか。
実は肩こりなどは抜け毛の増加につながり、さらには薄毛の引き金になる可能性もあるため普段から注意する必要があります。
そこで今回は、肩こりや首のコリが起こる原因やなぜ抜け毛などにつながるのか、さらにはその改善法について詳しく見ていきます。
女性に多い肩こりや首コリが起こるメカニズム
多くの女性を悩ませている慢性的な肩こりや首コリは、肩や肩甲骨の周囲の周筋肉が緊張することで起こります。
人間の体の中を流れている血液は、約一分かけて体を一巡りして、内臓などの各機能の働きに必要な栄養素や酸素を運んだり、老廃物を体外に排出する役割を果たしています。
しかしさまざまな理由により体内の血行が滞りがちになると、肩こりや首コリなどの症状が起こるようになります。
肩こりや首のコリは、筋肉が堅くなることで血液の流れが悪くなり、溜まった老廃物蓄により血管が圧迫され、緊張や痛みを引き起こすことにより引き起こされます。
また女性に多く見られる冷え性なども、肩こりの一因となります。
体が冷えると指先や足先などだけではなく体が全体に血液が行き届きにくくなるため、やはり肩こりや首のコリにつながります。
肩こりは頭皮の毛細血管の流れに影響を与える可能性も
指先などと同様に頭も体の末端の部分にあるため、肩こりなどにより頭皮の血行不良が引き起こされやすいと考えられます。
髪の成長に必要な栄養素や酸素は、頭皮の毛細血管の血液の流れによりて運ばれているため、肩こりや首コリなどにより血行が悪くなると、頭皮の毛母細胞に栄養素が届かなくなり栄養不足となるため、抜け毛や薄毛のきっかけとなってしまいます。
特に頭皮のコリによる肩こりなどとは異なり、ほとんど自覚症状がないため、気がつかないうちに悪化してしまうこともあります。
頭皮が凝って血流が悪くなると頭皮が硬くなりますが、そうすると知らず知らずのうちに頭皮への血流が悪くなり抜け毛が増えて初めて自覚する場合も多いため注意が必要です。
そんな時には自分の頭皮を指の腹で軽く押し、頭皮の状態をチェックしてみましょう。
健康的な状態であれば触ると弾力があり、前後にスムーズに動かすことができます。
しかし触った時に硬さや痛みが生じたり、頭皮がスムーズに動かない場合には要注意です。
○女性の肩こりが薄毛を招く理由とは?
以下では、女性の肩こりや首コリの症状が抜け毛や薄毛の原因となる具体的な事柄について詳しく見ていきたいと思います。
・女性ホルモンのバランスの乱れ
ストレスや月経の前後、また更年期などにより女性ホルモンのバランスが崩れると、肩や首の緊張し血行不良が起こりやすくなります。
またストレスが蓄積されると、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが乱れて交感神経がより活発になるため、血管が収縮して血行が悪くなり薄毛の原因となってしまいます。
・デスクワークなどで長時間同じ姿勢で過ごすため
長い同じ同じ姿勢で仕事を行うデスクワークをしている方も、筋肉の緊張状態が続き、さらに前傾姿勢になることで首の筋肉に負担がかかり首コリなどが起こります。
またパソコンで仕事を行う際には、目を酷使することにより眼精疲労が起こり、肩こりの原因になる場合もあるため注意するようにしましょう。
・運動不足による血行不良
毎日仕事や家事に忙しく運動不足に陥ると、筋力の低下により筋肉が緊張しやすい状態になり血行不良が起こりやすくなります。
血液の流れが悪くなると、肩こりや首コリの大きな原因のひとつになるため、くれぐれも注意が必要です。
肩こりによる抜け毛や薄毛を防ぐための対策とは?
以下では、肩こりや首コリが原因による薄毛を防ぐための方法について詳しく見ていきたいと思います。
寝不足にならないようにしっかり睡眠を取ることは、女性ホルモンバランスや自律神経を整える効果が期待でき、さらにストレス解消効果もあります。
またウォーキングやストレッチなどを行い、適度に体を動かし血流を促すことも薄毛予防にとって十分効果的です。
さらには炭水化物や脂質などの基本的な栄養素に加えて、たんぱく質やミネラル、ビタミン類など髪の成長に欠かせない栄養素を毎日の食事からしっかり摂ることも重要であると言えるでしょう。
首や胸元が開いた服やオフショルダーのファッションは、肩や首を冷やす引き金となり、肩こりや首のコリが起こりやすくなります。
またサイズの合っていない下着や重い革製の上着やコートなどを着ると肩こりを引き起こし、薄毛や抜け毛につながる可能性もあるため注意する必要があります。
さらにいつも同じ肩だけにバッグをかけて持っていると、体の片側だけに負担がかかってしまうため、肩の左右の筋肉のバランスが崩れて肩こりの引き金となるため気をつけましょう。
頭皮は肩や肩甲骨とつながっているため、頭皮マッサージにより頭皮のコリをほぐすと、首や肩こりで滞りがちとなっている血流の改善につながります。
仕事中にパソコンを使用していると、どうしても前のめりの姿勢になり猫背になってしまうという方も多いでしょう。
しかしこのような状態が長く続くと、筋肉が緊張して肩こりや首こりの原因になってしまいます。
そんなこんな時には、自分のパソコンのモニターの高さを見直してみましょう。
背筋を伸ばした際にモニターの画面を目の高さまで上げると、姿勢を改善することができます。
また長い時間同じ姿勢でいると、背中の筋肉に負担がかかり肩コリや首のコリの原因になるため、忙しい時でも1~2時間に1回は席から立ち上がり背伸びをしたり肩をグルグルと回したりすることで、血行不良を防ぐことができます。
首や肩のコリだけではなく、眼精疲労もストレスや自律神経の乱れを引き起こし、血流に影響を与えて薄毛や抜け毛につながることがあります。
目の疲れを防ぐためには、たまにはパソコンのモニターから視線を外して窓の外を眺めたりこまめに休憩を取ることや、またモニター画面にブルーライトをカットするのシートを貼るのも効果的ですよ。
デスクワークによる肩こりや首のコリを和らげるためには、仕事の合間に座ったままでも行うことができる簡単なストレッチをすると大変効果的です。
まずは背筋をまっすぐに伸ばして座り、ひじを肩の高さまで上げたら、腕を曲げて手で肩をしっかりと持ちましょう。
ひじが下がらないよう両ひじがまっすぐになるように意識しながら、ゆっくり後ろに引いていきます。
またひじで円を描くように、肩甲骨が大きく動いていることを意識しながら肩から腕を回していくと、肩がほぐれて気持ちもリフレッシュできます。
まとめ
女性の肩こりや首コリがすぐに薄毛や抜け毛につながるわけではありませんが、ストレスから起こる女性ホルモンのバランスの乱れや、デスクワークにより長時間同じ姿勢でいることが肩こりによる血行不良から薄毛につながる可能性は十分にあるため、普段から自分の頭皮の状態について把握しておくことが大切です。
またこれまでの生活習慣や食生活を振り返って改善したり、頭皮マッサージを行い血行を促すことも重要であると言えるでしょう。
さらにデスクワークの際の姿勢に注意したり、時々パソコンのモニターから目を離したり、軽いストレッチを行うことも意外と効果的ですよ。