髪の毛のくせに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
日本人のおよそ7割がくせ毛だと言われているようです。
くせのないまっすぐなストレートヘアに憧れますよね。
そこで、波打った形の髪の毛はなぜできるのか、その真相についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
髪の毛の種類
髪の毛は個人差が大きいですが、大きく分けると3種類になります。
直毛…日本人に多いタイプの髪質
波状毛…波打ったようなカールした髪の毛
捻転毛…ところどころ髪の毛がねじれた状態で、髪の毛の太さが均一ではなく、ねじれた部分は細く、切れやすくなっている
縮毛…字のとおり縮れた髪の毛で、黒人に多く見られ、日本人にはあまりいないタイプ
波打った形の髪の毛の原因
では、髪の毛が変形する原因は何なのでしょうか?
大きな原因としては次の4つが挙げられます。
1.遺伝
2.頭皮の詰まり
3.生活習慣・ダイエット
4.加齢
どれに当たるのかチェックしてみましょう。
1. 遺伝
くせ毛の多くは遺伝的要素が強いです。
くせ毛は、両親や祖父母がくせ毛の場合、子どもは高確率でくせ毛になります。
遺伝が原因の場合はなかなか髪質を変えることは難しいです。
縮毛矯正やストレートパーマをかけることで一時的に髪質はくせ毛からストレートヘアに変わりますが、根元から生えてくる髪の毛はくせ毛のままになります。
くせ毛を生かしたヘアスタイルにしたり、くせ毛をまっすぐにしたい場合には、縮毛矯正やストレートパーマをかけると良いでしょう。
2. 頭皮の毛穴詰まり
遺伝以外に髪の毛がくせ毛になるのは、実は、頭皮の毛穴詰まりが原因になることもあります。
髪の毛は、毛穴から頭皮に押し出されるように生えてきます。
毛穴が皮脂や汚れで詰まっていると、毛穴が本来の形ではなく変形してしまっているので、生えてくる髪の毛がうねり、真っ直ぐな髪の毛が生えるのを妨げてしまう恐れがあります。
毛穴の詰まりは主に頭皮の皮脂やシャンプーやトリートメントのすすぎ残し、空気中の細かいほこりやチリ、スタイリング剤などが原因になります。
これらが頭皮に残っていると、毛穴が詰まってしまう場合もあります。
しかし、頭皮の汚れを落とすために洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮のうるおいまで洗い流してしまい、頭皮が乾燥しやすくなります。
さらに、乾燥を補おうと、逆に皮脂を過剰に分泌させる原因にもなります。
シャンプーする前に、まずはお湯でしっかりと汚れを洗い流し、洗浄力のマイルドなシャンプーで髪の毛や頭皮を洗うようにしましょう。
また、脂っこいものを普段からよく食べていれば、それだけ皮脂の分泌量は増加します。
皮脂の毛穴詰まりが起こしやすくなるため、油分を摂取する量が多い人は減らしてみるといいでしょう。
3. 生活習慣
睡眠不足や日々の食生活の乱れが、髪の毛に影響を与えます。
髪の毛にとって、最も必要な栄養素はタンパク質です。
髪の毛の主成分であるケラチンはタンパク質を分解し、アミノ酸から作り出されます。
そのため、偏食などによりタンパク質が十分に摂取されないと、健康的な髪の毛を作ることができなくなってしまうのです。
髪の毛に必要な栄養素が不足すると、髪の毛や頭皮などまでに栄養が行き届かず、髪の毛の太さが不均一になり、細いところは切れやすくなるなど、弱い髪の毛になることもあります。
不健康で細い髪の毛はくせ毛になってしまいます。
そのため、栄養バランスが崩れやすい過度なダイエットは、髪の毛の成長に悪影響を与えます。
過度なダイエットで髪質が変化してしまうのは、男性よりも女性の方に多い傾向です。
りんごダイエットなど、ある特定の食材だけを食べたり、炭水化物を一切摂らないようなダイエットを徹底的にするなど、栄養不足になるだけでなく、ストレスが蓄積される原因にもなります。
ダイエットをするとしても、バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、過度なダイエットは控えましょう。
また、髪の毛に直接関係しなさそうな睡眠不足も、実は髪の毛の成長に大きく関わる要因です。
睡眠は心と体を休めて、体のバランスを整えるためにとても重要です。
睡眠が不足してしまうと、自律神経が乱れたり、ストレスが蓄積しやすい体質になってしまいます。
自律神経やストレスの乱れは、さまざまな肌トラブルや頭皮トラブルを引き起こします。
頭皮の環境が悪くなればなるほど、髪の毛にも悪影響を与えてしまうのです。
4.加齢
もともとストレートな髪質だった人でも、年齢を重ねるとともに髪の毛がくせ毛になる場合もあります。
これは加齢により頭皮がたるみ、毛穴がゆがんでしまうために髪質が変化してしまうのです。
髪の毛は、毛穴の奥にある毛根が細胞分裂して成長し、新しく作り出された髪の毛は毛穴から頭皮の外側に出てきます。
この毛穴を通る時に毛穴がゆがんだ形になってしまっていると、髪の毛のうねりの原因になります。
波打った形の髪の毛の対策
では、髪の毛が波打った形に成長してしまった場合、どのように対策を取ればいいのでしょうか。
髪の毛を根本から改善する方法をご紹介します。
根本的に髪の毛を改善すれば、髪の毛のダメージを減らすことができるでしょう。
1.抜くのはだめ
髪の毛の成長サイクルには、成長期、退行期、休止期とあり、成長が終わると髪の毛は自然に抜けてしまいます。
しかし、くせ毛が気になるからといって、まだ成長期の髪の毛を抜いてしまうと、毛根が傷んでしまいます。
平均的に、1日に髪の毛が自然に抜けるのは50~80本程度と言われています。
自分で髪の毛を抜いてしまうと、抜いた部分が薄くなってしまう可能性もあります。
抜いてもくせ毛は治りません。
波打った形の髪の毛を見つけても、なるべく抜くのはやめましょう。
2.生活習慣
髪の毛が変形するのには生活習慣が関係しています。
まずはこれらを改善することが大切です。
髪の毛の改善や頭皮環境を良くするためには、バランスの良い食事をこころがけましょう。
健康的な髪の毛を作るためには、主にタンパク質などの栄養素が必要不可欠です。
タンパク質は、肉や魚、大豆などを食べることで摂取できます。
食事バランスを整えると同時に、適度な運動も大切です。
運動と言っても、最初から長距離を走ったり、ジムで鍛えるような激しいものでなくて構いません。
散歩やジョギング、ストレッチなど気軽に始めることができることから、生活に取り入れてみましょう。
始めは、身体の負担にならない程度に行うことが大切です。
仕事で忙しくて運動をする時間がないという人は、通勤時に1駅分歩いたり、エレベーターではなく階段を使ったりするなど、少しの運動を意識して習慣化するといいでしょう。
食事、運動の改善とともに、睡眠も見直しましょう。
睡眠時間をしっかり確保することも大切ですが、睡眠の質を上げることも大切です。
睡眠の質を上げるためには、寝る前の行動がカギとなります。
スマホやパソコンの光には、ブルーライトが使われています。
ブルーライトには、脳の働きを活性化させる作用があります。
寝る直前までスマホやパソコンを使用していると、睡眠時にしっかりと脳が休めなくなり、睡眠の質が低下している可能性があります。
そのため、寝る1時間前までにはスマホやパソコンを避け、脳や目をリラックスさせるようにしましょう。
まとめ
波打った形の髪の毛ができる原因や対策、髪の毛の改善についてご紹介しました。
髪の毛のくせに悩んでいる人も多いでしょう。
この記事を参考に、波打った形の髪の毛ができてしまったときの対策や日ごろのヘアケアを見直してみてはいかがでしょうか。