毛先を見た時に、枝毛を発見したことはありませんか?
見つけると、つい枝毛を裂きたくなりますよね。
それに人に見られたら”傷んだ髪だ”と思われそうで、気になってしまいます。
枝毛って、本当に裂いてもいいのでしょうか。
裂いた後の髪の毛は一体どうなっているのか、皆さんは知っていますか?
もしかしたら…今よりも悪化した状態になっているかもしれません。
そのせいで、さらに枝毛ができてしまうかも!?
これから枝毛の原因や対処法、ケアについて紹介します。
この記事を読めば枝毛を予防することができて、今よりも髪をもっと艶やかにすることができます。
枝毛から卒業しましょう!
Contents
枝毛って何?
枝毛は髪の毛が縦に裂けてしまい、中のタンパク質や水分が抜けてしまった状態のこと。
枝毛ができるかどうかは、キューティクルの状態によります。まずはキューティクルについて説明しますね。
髪の毛は主に3つの層からできています。
メデュラ(芯の部分・髪の毛の中心)
コルテックス(メデュラを包んでいる部分・真ん中)
キューティクル(コルテックスを包んでいる部分・外側)
キューティクルは、コルテックスに含まれる水分やタンパク質が外へ出ないように覆い、髪の毛を外の刺激から守ってくれています。
つまりバリアのような働きをしている、ということなんです。
そのキューティクルが広がったり剥がれたりすると、コルテックスの中の水分が蒸発してしまうため、パサつき枝毛になってしまいます。
裂いてもいい?
枝毛を裂くのはよくありません。
”見つけたら裂きたくなる!”という気持ちはわかります。
しかし裂いてしまうと、そこにあったキューティクルまで剥がれてしまいます。
そうするとバリアがなくなるため、髪はますます傷んでしまうんです。
広がったキューティクルは補修できますが、剥がれてしまったキューティクルは、もう再生することはできません。
そのため、枝毛を見つけても裂かない方がよいでしょう。
枝毛の原因って何?
・熱(ドライヤー・アイロンなど)
お風呂から出てドライヤーで髪の毛を乾かしますよね。
そのドライヤーの温度が高すぎたり、近い距離から乾かしたりすると、熱で髪の毛が傷んでしまいます。
なぜ熱がいけないのか?というと、髪はタンパク質(80~90%)なので加熱すると固まってしまうからです。
固まると髪がパサつき、ダメージを受けやすくなってしまいます。
・刺激
キューティクルの弱点は摩擦なので”こする”のはよくありません。
ブラシで強く髪をとかしたり、アイロンでキツく挟んだりすると、摩擦(まさつ)によりキューティクルが痛んでしまいます。
・紫外線
肌だけではなくキューティクルにもダメージを与るので、放っておくと剥がれてしまいます。
肌にはメラニン顆粒があり、ターンオーバーで修復することができます。
しかし髪の毛にはないので、ダメージを受けっぱなしになってしまうんです。
・栄養不足
偏った食生活をしていると栄養が行き届かなくなり、ボソボソした弱い髪になってしまいます。
”食生活が乱れると肌も髪もボロボロになる”という言葉を聞いたことはありませんか?
まさにその通りで、髪の毛の内側からボロボロになります。
・ストレス
実はストレスを感じると、頭皮の血流が悪くなってしまいます。
栄養や酸素が行きにくくなるので、枝毛や抜け毛の原因になるんです。
睡眠不足もストレスを溜める1つの原因なので、気をつけた方がよいでしょう。
枝毛を発見!対処方法は?
裂くのではなく、切りましょう!
ご自身で切るでも良いですし、美容院で切ってもらうでもOKです。
もし自分で切る場合は2つ、注意しなければいけないことがあります。
それは長さと切り方です。
枝毛になっている辺りの毛は傷んでしまっているので、毛先から5センチほど上で切った方がよいでしょう。
切り方ですが、真横に切ることをおすすめします。
なぜかというと、斜めに切ると切り口が大きくなってしまい、そこから水分が出てしまうからです。
横に真っ直ぐ切った方が切り口が小さくてすみます。
切るハサミですが、切れ味が悪いすきバサミだと必要以上に髪の毛を傷つけてしまい、新たな枝毛ができる原因になるかもしれません。
切るのなら、切れ味の良いハサミを使うことをおすすめします。
枝毛を予防する4つのポイント
1.ドライヤーの温度を130℃以下にして離して乾かす
130℃以上だと熱変性(固まる)ので、それ以下の温風を20センチ以上、髪の毛から離して当てましょう。
その時に手で軽く髪をかき上げて、熱がこもらないようにするといいです。
同じ場所から乾かすのではなく、色んな方向から満遍なく風を当てることがポイント。
同じ場所ばかり乾かしていると、そこに集中して熱が当たるため、ダメージが溜まってしまいます。気をつけた方がよいでしょう。
2.自然乾燥にはしない
熱に弱いのなら自然乾燥がいいのでは?と思うかもしれませんが、良いとは言い切れません。
なぜかというと、髪が濡れていると頭皮が冷えて血行が悪くなり、雑菌が繁殖して髪が臭くなるんです!
熱のダメージがなくなるかわりに、他の場所にダメージがいきます。
髪が濡れていると、キューティクルがダメージを受けやすくなります。
キューティクルは濡れると柔らかくなり、開いた状態になるためです。
そのため濡れたまま寝ると枕に擦れて、傷んでしまいます。
それに開いていると髪の中の水分が蒸発してしまうんです。
キューティクルのバリアが弱るのは髪にとって危険。
すぐにドライヤーで乾かした方がよいでしょう。
3.擦らない
ドライヤーの時間を減らすために、タオルでゴシゴシする擦るのはよくありません。
摩擦になりますし、濡れているためにキューティクルが弱い状態なので、ダメージが大きくなってしまいます。
擦らないように、ポンポンと優しく叩くようにして拭くとよいでしょう。
髪をとかして引っかかっても、力任せになんとかしようとするのもよくありません。
そこが傷むのもそうですが、髪が抜けてしまう可能性があります。
優しくほぐすか、それが難しそうなら切ってしまうのも手です。
引っかかりはキューティクルが傷んでいる証拠なので、切ってしまった方がいい場合もあります。
4.アイロンは乾いた髪でするようにする
アイロンを使う時に髪を濡らすと、よりダメージを受けやすくなってしまうので乾いた状態でかけた方がよいでしょう。
なるべく回数を少なくするように意識すると◎。
同じ場所にかけるため、どうしても集中しやすくなります。
130度以下にしていても”ノーダメージではない”ので、なるべく回数も減らした方が枝毛を防ぐことができます。
ケアする4つのポイント
コンディショナーやオイルでケアをする
ダメージ補修のコンディショナーや、椿オイルなどを毛先に塗ってケアをしましょう。
トリートメントは洗い流すタイプだと、有効成分も一緒に流れてしまいます。
洗い流さないトリートメントをおすすめします。
頭皮をマッサージする
血行を促進して、髪の毛に栄養や酸素が行き届くようにしましょう。
そのためには優しく頭皮マッサージをするといいです。
やり方が分からない人はネットの動画を参考にして、やってみてはいかがでしょうか。
または美容院でやってもらうのもいいかもしれません。
気持ちが良いのでおすすめです。
その時にマッサージのコツをコッソリ教えてもらいましょう!
栄養バランスの良い食事を心がける
栄養バランスの良い食事をすると、血流も栄養も良くなるので髪がツヤツヤになります。
逆に偏った高カロリーな食事を続けると、髪だけではなく肌までボロボロになってしまいます。
野菜に含まれるミネラルや、高タンパクの食事を心がけて良い髪を育てましょう。
ストレスを溜めない
ストレスを溜めないように運動をしたり、趣味の時間を持つようにしたりしましょう!
ストレスを受けない、というのは現実的に無理なので、その分を発散するしかありません。
それから睡眠をしっかりとることも大切です。
人によってベストな睡眠時間は違いますが、7~8時間がいいと言われています。
なるべく7時間を目安に、睡眠をとるようにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
・枝毛は毛先が縦に裂けている状態
・キューティクルが水分やタンパク質を覆い、刺激から守るバリアのような役割がある
・枝毛を裂くとさらに髪を痛めてしまう
・キューティクルは熱・摩擦・紫外線に弱い
・自然乾燥にしないで130℃以下のドライヤーで乾かそう
・頭皮のマッサージや栄養バランスのいい食事を心がける
いかがでしょうか?
枝毛は裂くとキューティクルを剥がしてしまい、さらに髪を傷めてしまうことが分かったかと思います。
もし見つけたら、5センチ上を切ることをおすすめします。
髪はタンパク質でできているために高温の風を当てると固まってしまい、パサパサになってしまうんです。
それに紫外線や摩擦にも注意をしないと、知らない間に髪が傷んでしまいます。
どんどん髪がパサパサになってしまったら、悲しいですよね。
そうならないためにも4つの予防とケアをして、枝毛のない綺麗な髪を目指しましょう!