薄毛に悩んでいるという方の中には、季節によって抜け毛の量が異なるため、実は薄毛になりやすい季節があるのではないか、と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、一年の中でも抜け毛が多くなり薄毛になりやすい季節とその理由について、さらに薄毛の対策方法について詳しく見ていきたいと思います。
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季節と抜け毛の関連性は?
季節の変わり目などに「抜け毛が増え、何となく髪が薄くなったような気がする」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実は季節と抜け毛の多さには深い関係があると言われています。ただし抜け毛の全てが季節と関わりがあるわけではないため、その点に関しては注意が必要です。
年齢を重ねると、男女問わずにだんだん抜け毛が増え、髪が薄くなってきます。薄毛が気になるようになったら、どんな症状があるのか、また原因は何なのかをしっかりと把握しておくことが大切です。
また季節性の抜け毛からそのまま薄毛に進行してしまう可能性があるため気をつけなければなりません。
20代や30代であれば一時的に抜け毛が増えても自然に回復していきますが、年齢を重ねてくると毛母細胞の回復力も弱まるため、そのまま薄毛が進んでしまう場合もあるためくれぐれも注意が必要です。
ヘアサイクルと抜け毛の関係は?
急に抜け毛が増え薄毛になったと感じた場合は、実は新しい髪に生え変わる周期に異常が見られる場合が多いようです。
髪が生え変わる周期のことをヘアサイクルと言いますが、これが一周するまでには、男性は2~5年、女性は5~6年かかると言われいます。
ヘアサイクルの始めにはうぶ毛のような細く短い髪が生えてきて、徐々に太く長い髪に成長していきます。
成長期には一日だいたい約0.3mmずつ髪が伸びていき、やがて退行期を迎えると、毛根が退化していきます。
さらにその数週間後には髪が抜け落ち休止期に入ります。
ヘアサイクルが正常であれば、休止期の2~3ヶ月後に髪はまた再び成長し始めますが、薄毛になってしまっている場合は休止期のまま終わってしまい、成長期がきても新たに髪が生えてくることはありません。
てすからもし新しく生えてくる髪が少ないと感じた場合は、薄毛が始まっている可能性があるため注意が必要です。
抜け毛が増える季節とは?
実は春と秋には、抜け毛の数が通常の2倍に増えると言われています。
人間の髪は、もちろん個人差はありますが毎日数十本から100本ぐらいは自然に抜けるのが普通ですが、やはり急に抜け毛が増えると、このまま進行して薄毛になってしまうのでは、と不安になってしまいますよね。
しかし季節の変わり目である春と秋の抜け毛は、動物の毛が生え変わるのと同様に自然なことであるため、必要以上に心配する必要はありません。
ただし急激に抜け毛の量が増えたり、髪が細くなってしまっている場合には、頭皮や髪を作る毛母細胞にダメージが蓄積されている可能性があるため注意が必要です。
そのまま放置しておくと、抜け毛がさらに増え薄毛の原因となってしまう場合もあります。
実は秋の抜け毛が一番危ない?
実は四季の中で、秋は抜け毛が最も多い季節であると言われています。
秋の抜け毛は、夏に浴びた紫外線や汗が原因である場合が多いようです。
また夏にはエアコンにより頭皮が乾燥し皮脂の過剰分泌が起こったり、汗により細菌が繁殖したりするため、頭皮環境が悪化しやすくなります。
さらにダイエットする方が多い季節でもあるため、さらに髪の成長に必要な栄養が頭皮まで行き届かなくなってしまいます。
夏のこのような頭皮へのダメージが、秋に抜け毛を増やす原因となってしまいます。
春の抜け毛の原因とは?
春は職場の異動や転勤などで、生活スタイルが大きく変わる季節でもあります。
そのため、春はそのような精神的ストレスから抜け毛が増える方も多いようです。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れると血流が悪くなるため、頭皮や髪の成長に必要な栄養が隅々まで行き届きにくくなります。
またストレスによるホルモンバランスの乱れにより、女性ホルモンより男性ホルモンの分泌量が多くなるため、抜け毛が増えてしまう一因となります。
梅雨の時期も要注意
6月から7月にかけての湿気の多い梅雨の時期も、抜け毛が増えやすく薄毛が気になる季節となっています。
梅雨の時期湿度が高くなるため、頭皮に湿気がこもりやすくなり、雑菌や皮脂が増えやすくなります。
またその状態のままエアコンに当たってしまうと、皮脂や汗が頭皮の毛穴の詰まりの原因となってしまいます。
さらに梅雨は雨が多い時期でもあるため、空気中のホコリや汚れなどが頭皮に付着しやすく、頭皮環境を悪化させる原因にもなります。
髪が濡れたままでいると、頭皮の細菌が増殖して抜け毛の原因となる可能性があるため注意が必要です。
四季それぞれの抜け毛による薄毛の対策方法とは?
このようにさまざまな影響により、髪は一年を通して抜け毛や薄毛の危機にさらされています。
ですから「季節の変わり目だから仕方がない」などと油断せずに、これ以上抜け毛を増やさないためにも、しっかりと対策を講じましょう。
実は抜け毛による薄毛対策の方法は、四季を通して共通しています。
そこでここでは、そんな対策方法について詳しく見ていきたいと思います。
①生活習慣や食生活を改善する
頭皮や髪の健康を守るためには、栄養バランスのよい食事や毎日6時間以上の質のよい睡眠、また適度な運動などできるだけ規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
睡眠をしっかり取ることで肌のターンオーバーを促進し、頭皮を健康に保つことができますし、ストレスによる抜け毛を防ぐためにもうまく日常の中で発散することも心がけましょう。
特に日々の食生活においては、健康な髪の成長には欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルを取るようにして、毎日きちんと3食を規則正しく食べるようにしましょう。
髪の主成分であるケラチンは18種類のアミノ酸からできているため、肉や魚、卵や穀物などのタンパク質をバランスよく摂るようにすると良いでしょう。
また亜鉛や鉄、カルシウムなどのミネラルは、海苔やひじきなどの海藻類や牡蠣、小魚や乳製品などから摂取することができます。
さらに豚肉やレバー、大豆や緑黄色野菜、米などには髪に必要なビタミンB群であるビタミンB1やB2、B6などが多く含まれており、これらを摂ることで抜け毛を予防することができます。
納豆には女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンも多く含まれているため、男性ホルモンの働きを抑える効果が期待できます。
②紫外線対策をする
頭皮は特に紫外線を浴びやすい部分ですのでなので、春から夏頃など紫外線が強い季節には、しっかりと対策をしておくことが大切です。
UVカットの日傘や帽子をかぶるなどして、紫外線をできるだけ浴びないように気をつけましょう。
ただし帽子を被る際には湿気がこもらないように、通気性の良いものを選ぶようにしてくださいね。
③ストレスをうまく発散する
ストレスにより頭皮の血流が滞ると、血液で運ばれるべき髪に必要な栄養素が十分に行き届かなくなり、抜け毛や薄毛の原因となってしまいます。
ですか適度な運動や趣味に没頭するなど、自分なりのストレス発散方法を見つけストレスをため込まないようにしましょう。
また好きなテレビ番組を見たり、半身浴をしたりなど、自宅でゆっくりとくつろぐぎリラックスできる時間を持つこともとても大切です。
④正しい方法でシャンプーする
正しい方法でシャンプーを行うことも頭皮環境の改善や抜け毛予防につながります。
頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーなどで洗い、すすぎ残しがないようにしっかりとシャワーで洗い流しましょう。
シャンプーやトリートメントが頭皮に残っていると、頭皮の炎症や抜け毛の原因にもなるため注意が必要です。
またタオルで拭いた後に濡れたままにしておくと頭皮に湿気がこもり雑菌が繁殖してしまうため、しっかりとドライヤーで乾かしましょう。
⑤頭皮マッサージを行う
入浴後やシャンプーの後など、頭皮が温まっている時に頭皮マッサージを行うと、頭皮の血行を促進させるだけでなく毛穴に詰まった皮脂汚れを浮き上がらせる効果が期待できます。
1日2回、朝と晩に5分程度の頭皮マッサージを行うだけで抜け毛や薄毛予防に効果が期待できますよ。
まとめ
春や秋の季節の変わり目、また梅雨の時期などはどうしても抜け毛が増えてしまい薄毛に対する不安が高まる時期でもあります。
この時期の抜け毛は生理現象によるものが多いためあまり心配する必要はありませんが、もし頭皮のかゆみを感じるなど、頭皮環境の悪化により抜け毛が増えている可能性がある場合にはくれぐれも注意が必要です。
季節により髪や頭皮が受けるダメージはさまざまですので、抜け毛や薄毛を予防するためには、普段の生活やヘアケアを見直して、1年間を通して正しいケアを行うことが非常に大切です。
一時的に抜け毛が増えたとしても、ヘアサイクルを戻すことができれば薄毛を防ぐことは十分に可能です。
あなたもこの記事を参考に、ぜひ一年を通して抜け毛を防ぐヘアケアをおこなってみてはいかがでしょうか。