白髪は気になると、目につくようになりますね。
いろいろな場所にあるように見えますが、よく見ると、集中して生えているところや少ないところがあります。
実は、足裏のツボと同じで、頭部も白髪の部分で体調不良がわかります。
髪を黒くしたり、白くするのは、色素細胞の数にカギがあります。
この数が増えたり、減ったりで黒髪から白髪になります。
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メラニン色素が低下
年齢を重ねることで、白髪が増えるのは、仕方ないことのようですが、深くみていくと、改善策があります。
それでは、白髪が増えることで、毛穴の奥に「毛根」がありますが、その毛根が老化し、黒髪を作る機能が弱まるのが原因です。
そして、毛根の奥にある「毛乳頭」があります。
この毛乳頭には毛細血管や神経が通っていき、その周りに「毛母細胞」があります。
毛母細胞は髪をつくる製造工場のような役割をしてますが、その時点ではまだ白髪で色はありません。
つまり、透明なストローとドリンクで例えると、透明なストローにドリンクを流し込むと、ストローに色がつきます。
髪も同様、髪の色を注入することで初めて黒髪となるのです。
そのドリンクの役目を果たすのが、メラニン色素なのです。
メラニン色素は、肌にはシミの原因といわれ悪者役でしか紹介されないのですが、髪にとっては、色をつけてくれる英雄役なのです。
黒髪をキープするためには、必要な存在となります。
自律神経のバランスが崩れると、メラノサイトの影響が‼︎
過度のストレスは自律神経のバランスを崩しやすく、ホルモンバランスの乱れとたります。
そうすると内臓機能も衰え、メラニン色素を作る「メラノサイト」も機能低下に繋がります。
特に、ストレスによる白髪は、神経細胞の集まる、こめかみ部分に出やすいです。
ストレスによってできた白髪は、その原因を解消できることで、また元のような黒髪に戻ることができます。
強いストレスが原因で、白髪になることもある
失恋した・産後・不妊中・介護など、強いストレスがかかったり、親子関係がうまくいかなくなったなど、継続的にストレスが溜まっていると、知らず知らずの間に髪や頭皮にダメージを与えている可能性が高いのです。
ストレスの渦中にいる時は、そのことで必死になっているため、その期間、髪の状態が悪化していることすら気づかない場合がほとんどです。
やや状態が落ち着いた頃に、自分にも目が向くようになり鏡を見て「いったいこの大量の白髪はなに?」とビックリすることも多いです。
これは、ストレス性の白髪ですので、ストレスが緩和してくると、時間と共に黒髪に戻る可能性もあります。
白髪の原因!
そして、メラニン色素を作ってくれる工場のような場所が、メラノサイトといいます。
このメラノサイトが元気なら、色素を作り出しますが、年齢を重ねていくことで元気がなくなり、稼働が悪くなってしまいます。
そのことで、メラノサイトがメラニン色素を作れなくなり、生えてきても白髪なのです。
もし、また黒髪を取り戻したい時は、このメラノサイトを元気にすることが必要ですね。
生活習慣や食習慣などを見直すことをオススメします。
そして、加齢による白髪とはいえ、突然数が増えだした時は、要注意かもしれません。身体が急激に衰えているサインもあります。
突然の白髪⁈胃腸にサイン
突然白髪が増えたと気づいた時、ごくまれなことですが、「病気のサイン」という場合があります。
白髪が急激に増えることは、ストレスを抱え過ぎた後にも出る可能性はありますが、白髪が急激に増える病気として、代表的なのはウェルナー症候群やプロジェリア症候群といった早老症があります。
病気による白髪の多くは、髪の色を作るメラノサイトに栄養を送れなくなり、メラノサイト自体の機能衰えで起こります。
例えば、身近なものとして現れやすい病気は、貧血症・慢性的な胃腸の病気・潰瘍性大腸炎・マラリア・甲状腺の病気・呼吸不良症候群・腎臓疾患などがあり、さまざまな病気が白髪と繋がっています。
カラダ作りには酵素と核酸!
遺伝による白髪とも言われていますが、絶対的なものではありません。
白髪になりやすい体質が遺伝するため、白髪になりやすい体質から白髪になりにくい体質に改善することができるといえます。
食生活の改善や、適度な運動、ストレスを回避することなども体質改善には適しています。
いまそれ以外に白髪改善の方法として「酵素」と「核酸」が注目されています。
人間の身体は約60兆個の細胞でできています。
そのほとんどは3ヶ月程で色々な内臓や皮膚などのあらゆる細胞が新しい細胞に生まれ変わります。
新しい細胞を作るためには「たんぱく質」が必要なのです。
それを身体の諸器官に変える役割を果たすのが酵素と核酸になります。
身体にたんぱく質が摂り込まれると、「酵素」の働きとして、消化酵素と代謝酵素が働くことによって、たんぱく質をアミノ酸へと分解されます。
そしてその大切な役割を果たす「核酸」の出番です。
核酸は分解されたアミノ酸を組み立てなおすことで、皮膚や爪・髪などに変えてくれます。
身体を作る上で、まさに酵素と核酸は、絶対に欠かすことができません。
因みに、酵素は体温が一度下がることで、酵素は50%も低下してしまいます。
代謝・免疫力・ホルモンバランスなどが悪くなります。
細胞の代謝をつかさどっている大切な役割をしているのが酵素なのです。
髪の色を作るのに必要なものも酵素になります。
それは、髪の色となる「メラニン色素」をうまく作りだせません。酵素は年齢と共に減っていき、50歳ではもうほとんど作れなくなるそうです。
白髪が増えるのも、この酵素不足と関係がありますね。
味噌や漬物・生野菜などにも酵素は含まれていますが、食べ物からの補給は噛むことで、吸収しやすくなりますのでとても必要ですが、量が摂れるように近年では酵素ドリンクなど種類が増えています。
バランスよく美味しく手軽に摂れるよう心掛けてみましょう。
白髪の生える場所と臓器の関係性
白髪の生えている位置はどこでしょうか。
白髪部分と臓器が一目でわかります。
頭頂部→胃もたれ・消化不良
右頭頂部→腎臓の不調
左頭頂部→肝臓の不調
前頭部→便秘・痔・お尻トラブル
後頭部→冷え・生理不順・尿トラブル
おでこ・こめかみ→目の疲れ・更年期・ストレス
耳まわり→虫歯や歯周炎
つむじ→肺や心臓の不調
体調は人それぞれです。
断定的なことではなく、目安としてチェックしてみましょう。
一般的に通説となっている「ストレス、加齢(老化)、睡眠不足、運動不足、喫煙、など」は、白髪の原因ではないと言われています。
髪の毛は血液がカギ
髪の毛を作っているのはたんぱく質ですが、それを供給しているのは血液なのです。
簡単に説明しますと、髪の毛の根元にある毛球は血液から栄養と酸素を受け取り、それを毛母細胞やメラニン細胞へ分配してます。
しかし、この血液を作り出しているのは臓器です。
では、この血液を作っている臓器にトラブルが起きたり、病気になっていたとしたら、栄養も、酸素も十分に頭皮まで行き届かなくなる可能性があります。
そのことで、毛母細胞は髪の毛を作れなくなり、メラニン細胞もメラニン色素を十分に作り出せなくなります。
そのことから、身体が元気で内臓のトラブルをなくすことで、「栄養」と「酸素」が十分な血液が体を巡ることができ、黒髪の生成には問題が起きなくなります。
内臓トラブルで何が起こるの?
例えば、胃の働きが落ちると食べ物を十分に消化できなくなり、小腸や十二指腸に負担がかかります。
腸は栄養を十分に吸収できません。そのため大腸も内容物によって便秘・下痢を起こします。
つまり、内臓のトラブルは髪の毛だけではなく、身体全体にとって不可欠な栄養物質をストップしてしまうことになります。
そして、腸で吸収されたものは肝臓に送られます。
そこで「エネルギーに変換・有害物解毒・不要なものを排出する胆汁の生成」をします。
腎臓へ送られた血液は濾過されてお小水を作り体外へ排出されます。
こういった作業をするのに、臓器は大量の酸素が必要になります。
ですから、血液から酸素が十分に供給されないと働きが悪くなります。
また、血液にアルコールやニコチンが混ざることで、薬物や化学物質、コレステロールが多くなり、解毒や濾過で腎臓・肝臓に負担がかかります。
ますます働きを悪化させます。
つまり、ろ過しきれなかったものを摂取することにより、再度体中を巡ってしまうため、末端の髪の毛部分にも溜まってしまい、細胞が壊されていきます。
臓器の不調で頭皮がぶよぶよ・固くなる
肝臓は、消化器官・膵臓・脾臓などから出た毛細血管が集まり静脈(門脈)になり、肝臓に栄養分を含んだ血液が運ばれます。
しかし、肝臓が疲れて硬くなると、門脈の流れが悪くなり、うっ血を起こします。肝臓の不調は、頭皮が浮腫み、ぶよぶよになります。
頭皮に血液が送られてくるのは最後ですので、内臓や骨などにトラブルがあると、栄養も酸素も十分に頭皮にまで届かなく、白髪になります。
因みに、頭皮が固くなるのは、血行不良です。
長時間長く同じ姿勢をしている人は運動不足や目の疲れ・身体が冷えやすいため、血行不良になりやすく、頭皮が固くなり、白髪というより、抜け毛、薄毛に繋がります。
頭皮は乾燥や紫外線でも固くなるため、頭皮を柔らかくしておくことをオススメします。
頭蓋骨のまわりには筋肉があります。目の疲れなどの影響が筋肉を固くなります。
頭のハチが固くなることで、骨盤まわりも強張りやすくなるため、腰痛の原因にもなります。
頭皮は髪だけではなく、全身の血流にも影響しているのです。
白髪からわかる病気をご紹介
自己免疫が原因でなる病気です。
「汎発性(全身の白髪)」と「限局性(部分的な白髪)」に分けていること程度で、ほとんど同じです。
そもそも免疫とは外敵を攻撃するはたらきなのですが、自己免疫は自分自身の細胞にまで攻撃を加えてしまうのです。
そのため、「自己免疫」による可能性があるもの、「吸収不全症候群」「内分泌障害」があります。
尋常性白斑
境界のはっきりした白いマダラが特徴で、「白なまず」とも言われています。
人種によって差はありますが、おおよそ人口の0.5%程度です。
円形脱毛症
これは、身近にも目にするものかもしれないですね。
攻撃対象が、毛髪を作り出す毛母細胞です。
毛髪を作ることができず、一部が脱毛します。
自己免疫による疾患としては比較的頻度が高いもので、一生のうちに発症する確率は約1.5%といわれています。
年代関係なく、全体の4分の1を「15歳以下の小児」が占めているのです。
頭部に限らず全身のあらゆる場所で発症するのです。
自覚症状のないまま過度なストレスから解放されてから円形に脱毛してマダラの生じるのが一般的ですね。
フォークト・小柳・原田病
あまり聞いたことがないでしょう。
日本においては、ぶどう膜炎(眼に症状が現れる)を引き起こす疾患として三大原因の一つです。
頭痛や耳鳴りに始まり、視力が急激に低下して両眼にぶどう膜炎を発症します。
色素細胞(メラノサイト)に対する自己免疫疾患と考えられているのです。
眼底だけでなく皮膚や毛髪の色素が抜け、脱毛が見られることもあるのです。
炎症がおさまって回復期に入るのは、発病の2ヶ月ほどあとに出てきます。
ビタミンB12欠乏症
ストレス、透析、静脈栄養、アルコール依存症、大量の糖質などによって、ビタミンB1が欠乏します。
長期にわたるビタミンB1の欠乏で現れる症状として、多発神経炎、健忘、不安、うつ状態、筋力低下、知覚異常、麻痺、脚気などがあります。
ビタミンB2の欠乏によって、成長障害、舌炎、口角炎、口唇炎、皮膚炎、角膜炎などの症状です。
呼吸不良症候群
栄養分の吸収に障害がある疾患です。症状は、体重減少、下痢、浮腫、貧血などが現れます。
内分泌障害
ホルモンを作って血液中へ送り出す器官を、内分泌腺と呼びます。
ホルモンの量の異常はありますが、ホルモンの働きの異常を起こしてしまうのです。
ホルモンの量が異常に増えたり減ったりで、ホルモン過剰や機能亢進になり、ホルモン機能低下でホルモン欠乏や機能低下が起きます。
血中のホルモンは、狭い範囲内を巧妙に調整されているため、出やすい障害でもあります。
以上のことから病気に関してはまだ解明されてないことが多いです。
過度なストレスが大きいと考えられますが、人それぞれストレスの度合いが違います。
加齢に伴った白髪に関しては、血流を良くし、頭皮の浮腫みを解消するためにヘッドマッサージがオススメです。
効果的なのは、経絡に沿って流すことで、浮腫みが留まらず、数日間は浮腫まない日を作ることが大切です。