艶のある美しい髪の毛を作るためには日々のシャンプーが欠かせないですが、
市販のシャンプーの中には、薬剤の成分が強すぎて頭皮の状態を悪くしてしまい、ハリのない髪の毛を生んでしまっている可能性があります。
そこで今回おすすめしたいのがせっけんシャンプー。
せっけんシャンプーは、頭皮の成分に近い成分を含んでおり、優しく汚れを落として頭皮環境を正常に保ってくれる効果があります。
そこでこの記事では、女性らしい艶のある髪の毛を目指すために、せっけんシャンプーについて詳しく解説しながら、
正しい使い方までご紹介していきますので、今現在シャンプー選びに悩んでいる方は是非参考にしてください!
Contents
せっけんシャンプーに切り替えよう
皆さんが普段使っているシャンプーのほとんどは、合成シャンプーだと思います。
しかし合成シャンプーはその洗浄力の強さから、頭皮に必要な皮脂を洗い流してしまったり、薬剤が施す頭皮への悪影響で様々な頭皮トラブルを巻き起こす可能性もあります。
このような知識はネットやテレビでよく目にする方も多いと思いますが、「怖くて合成シャンプーは使えない」と不安を抱かれた方は、今すぐ、せっけんシャンプーに切り替えましょう。
そうすれば抜け毛、薄毛、若白髪などで悩むことなく、40代、50代になっても自然な艶としっかりとしたコシのあるキレイな髪の毛を保つことができます。
それでは、せっけんシャンプーに切り替える前に、せっけんの歴史をたどり、その安全性を確認していきましょう。
せっけんの発祥とその歴史
せっけんは大昔から知られている界面活性剤と呼ばれるもので、5000年以上の歴史を持つといわれています。
日本に最初にせっけん工場ができたのは1871年(明治4ねん)で、大衆向けのせっけんが誕生したのはさらに18年後の1889年のことです。
5千年以上昔から愛用され、安全性を実証
合成洗剤が生まれたのは第一世界大戦後のドイツで、私たちの生活に浸透し始めたのは1950年代になってから。
それに対してせっけんは5000年以上にわたって地球上で使用され、安全性が実証されています。
せっけんで髪の毛を洗うというと、今時だと驚く方も多いと思いますが、昔は顔や身体を洗うのも髪の毛を洗うのも、浴用せっけん1個あれば十分でした。
合成シャンプーが登場したのは1955年のことで、最初は粉末シャンプーとして産声をあげました。
次にペースト状、ゼリー状など、さまざまな形状のシャンプーが誕生します。
しかし1964年に液体シャンプーが発売されてからは、他の形状のものは姿を消しました。
リンスやトリートメントの誕生
合成シャンプーに加えてリンスが登場したのは昭和40年代。
以降、シャンプーとリンスの1ペア時代が続きます。
さらに昭和50年代に入ると、トリートメント剤やブロー剤などのヘアケア製品が次々に生まれ、髪の毛のケアは複雑化するばかり、それに伴って髪の毛のトラブルが増え続けているのです。
髪の毛に良いという製品を多用すればするほど、髪の毛は確実に傷んでいく、なんとも皮肉な話なのです。
せっけんシャンプーのメリット・デメリット
合成シャンプーからせっけんシャンプーに切り替えることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
せっけんに含まれている成分をもとに、髪の毛に与える作用を見ていきましょう。
せっけんの成分
石鹸の成分は2種類に分かれます。動植物油脂にナトリウムを化合化させてできたものが脂肪酸ナトリウムで固形せっけんと粉せっけんになります。液体せっけんはカリウムとの化合物でできたものです。
石鹸の原料の油脂は脂肪酸とグリセリンで構成されています。固形せっけんの場合、製造時にグリセリンが除去されるのに対して、液体せっけんにはグリセリンがそのまま残ります。
せっけんシャンプーのメリット
固形せっけんの場合、製造時にグリセリンが除去されるのに対して、せっけんシャンプーである液体せっけんにはグリセリンがそのまま残ります。
グリセリンには湿潤作用がありますので、せっけんシャンプーで髪の毛を洗うと、パサパサせず、しっとりと洗いがいがあります。
またせっけんシャンプーは水に溶けやすいので、固形せっけんよりも石鹸成分を落としやすく、すすぎが楽というメリットを持っています。
せっけんシャンプーのデメリット
いいことずくめの用ですが、せっけんシャンプーにもデメリットはあります。
それは合成シャンプーから切り替えたときの一時期、洗いづらく、せっけんカスが髪の毛に残ったり、フケ状のものが出やすいという点です。
ほんの一時期なのですが、やはり洗いづらいという点がデメリットに感じるかもしれません。
合成シャンプーか、せっけんシャンプーか
合成シャンプーは洗浄力が強く、泡立ちもいいし、洗いやすく洗いあがりもいい、香りもいい、でも抜け毛や薄毛、白髪の原因になることもあり、不安要素が大きいのも事実です。
一方、せっけんシャンプーは最初のうちは使いづらいし、洗いあがりも合成シャンプーに比べると良くありません。
しかし髪の毛や地肌、環境を損なわない。
使っているうちに髪の毛本来が持つ自然治癒力で髪の毛が健康に戻り、きれいになります。
せっけんシャンプーにするか、合成シャンプーを使い続けるかはこの2者択一になるのです。
【最後に】せっけんシャンプーの正しい使い方
せっけんシャンプーのメリットを少しでも活かせるように、正しい使い方を具体的にご紹介していきます。
①ブラッシング
ブラッシングの目的は、抜け毛の除去・角質を浮き上がらせる・頭皮の刺激等です。
ブラッシングは目の詰まったものや逆に目の粗いもの、軟らかすぎるものは避けるようにしましょう。
毛先がマルク、適度に弾力性があれば、普通のナイロンブラシで十分です。
中途半端にせず、1分ぐらいしっかりと丁寧にブラッシングしましょう。
②湯洗い
頭皮までまんべんなくお湯がいきわたるよう、ちょっと熱めのお湯で十分に濡らしましょう。
湯洗いでかなりの汚れが落ちるので丁寧に。
髪の多い人やロングヘアの人はお湯が地肌に届きにくいので、特ににゅねんに行うようにしましょう。
③シャンプー1
せっけんシャンプーは洗浄力があまり強くありませんので、できれば2度洗いするようにしましょう。
髪の毛の量や長さによってシャンプーの使用量は変わってきますが、泡が髪の毛全体に良くたつように多めに使用しましょう。
シャンプーを掌に載せて髪の根元から毛先まで伸ばし、十分に泡立てて髪の毛と地肌を洗います。
このあとすすぎはシャンプーが落ちる程度で良いです。
④シャンプー2
2度目のシャンプーは良く泡立ち、泡に持続性もありますので、シャンプーの量は1度目よりも少な目でOK。
指の腹に力を入れ、あたまのてっぺんに向けて下から上へ頭皮をマッサージする要領で丁寧に洗いましょう。
⑤すすぎ
まず泡をしごくようにぬぐい取り、そのあとシャンプーが残らないようにシャワーで丁寧にすすぎましょう。
洗うのと同じくらいの時間をかけて、特に地肌にせっけんが残らないように洗い流すのがポイントです。
すすぎが十分でないと髪の毛がねっとりとして乾いたときに石鹸カスがのこりフケのようなものになってしまいます。
⑦タオルドライ
乾いたタオルで髪の毛を覆い、軽くたたきながら乾かしていきます。
髪の毛を擦るのはキューティクルが傷んでしまいますので優しくタオルドライしましょう。
⑧ドライヤーで乾かす
髪の毛が塗れたままだと地肌に雑菌が繁殖しやすいので、ドライヤーで髪の根元と髪の表面の水分をしっかり取りましょう。
髪の内部の水分まで取ると髪の毛を傷めてしまいますので、ドライヤーの使用は7,8割乾かす程度に抑えるのがポイントです。
ただし夏場などは髪の毛はすぐに乾くと思いますので、軽くドライヤーを当てるだけで十分です。完全な自然乾燥は絶対にしないようにしましょう。