女性の薄毛

女性のいびき・歯ぎしりは薄毛や抜け毛と関係がある?

抜け毛の原因はホルモンバランスの乱れだと言われます。
それでは、ホルモンバランスはなぜ乱れるのでしょうか。

加齢に伴って女性ホルモンが減ることはもちろん、乱れた生活習慣のせいで身体が健康な状態を保てなくなってしまうことも要因の一つだとされています。

生活習慣の乱れの中に、「質の悪い眠り」も含まれます。

ぐっすり眠れなくて身体の疲れが取れないのはもちろんのこと、熟睡できないことは他にも身体に良くない状態をもたらします。

睡眠が浅いと判断するポイント

・朝目が覚めた時に、スッキリ感がない
・夜中に何度も目が覚めている
・昼間に眠たくなることがよくある

朝目が覚めた時にスッキリ感がないかどうかは、どの様な夢を見ているかにもよります。

レム睡眠でもノンレム睡眠でも夢は見ているものだそうですが、その内容が違うようです。

レム睡眠の方がより印象に残る夢を見ているのだそうで、その時間が長いほど脳は休めていないということになります。

結果、起きた時にどんな夢をみていたかはっきりと覚えていることも多く、休んだはずなのに実際休めていないといった状態。

ノンレム睡眠の夢は比較的印象の薄い夢、目が覚めた時には忘れてしまっていることもあり、あっという間に朝になったという感覚であることも多いのではないでしょうか。

なぜ熟睡できないのか

加齢に伴って睡眠が浅くなるということはあるそうです。

その理由としては、ほてりや発汗といった血管運動神経症状が夜間にも起きてしまう事があります。

その他、プロゲステロンやエストロゲンの生産量が減ることにより、男性によくある睡眠呼吸障害が女性の身体でも起きやすくなるのではという意見もあります。

その他にも、日中のストレスのせいで考え事がぐるぐると頭の中で周り続け寝付くのに時間がかかり、眠りの質も悪くなるということが考えられます。

大きなストレスを抱えていることは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることにも繋がり、睡眠中もホルモンの分泌量も減り髪の毛の成長にも大きく関わります

また、病気が原因で熟睡できないこともあります。

睡眠時遊行症や無呼吸症候群だと、睡眠中の異常行動が原因で起床後も疲労感が取れないパターン。

喘息や花粉症の症状でしっかり眠れないという可能性もあります。

いびき・歯ぎしりをしている?

寝ている最中にいびきや歯ぎしりをしている方はいらっしゃいますか?

自分ではなかなか気付かないかもしれませんが、他人に指摘され初めて自分がいびきをかいている・歯ぎしりがひどいと気付くこともありますね。

熟睡できない原因に、無呼吸症候群もあげられました。

日中ではなく寝ている間だけで、無意識に起きている事なので自分でも対処する必要度も低いからかほったらかしにしている方も多いかもしれません。

まずは、「いびき」の原因。
以下のようなものがあげられます。

・肥満
  のどや首のあたりが脂肪で圧迫され気道が狭くなる

・アルコール
  アルコールの影響で筋肉が緩み舌が落ち気道が塞がれやすい

・枕の高さ
  高すぎる枕は首を圧迫し気道の塞がりに繋がる

・アレルギー
  アレルギー性鼻炎や花粉症で鼻が詰まって口呼吸になるため

いびきは体内に酸素が取り込まれにくくなっています

体内の細胞や組織の働きが鈍くなり血流も滞ることにより髪の毛に十分な栄養が行きわたらなくなってしまう可能性があります。

睡眠中の異常な行動により睡眠の質も落ち、浅い眠りになる。まさに悪循環です。

アルコールによるいびきは一時的なものかもしれませんが、慢性的な鼻炎や肥満は体質改善や環境改善を心がけることでいびきの改善にもつながるのではないでしょうか。

《改善方法》

肥満の方はまず減量を心がける事。

アレルギー持ちの方は病院でお薬をもらうことや、すぐにそのような対処ができない方は環境改善を検討しましょう。

アレルゲンによりますが、身の回りの環境を清潔に保つことや温度湿度管理をすることがいいでしょう。

眠るときに横向きに寝るだけでも舌が喉に落ちることを防げるのでおすすめです。

舌の筋トレをご紹介します。

舌を前に出したり後ろに引っ込めたりして、次に舌を上あごに押し付けその後下あごに押し付ける。

これを繰り返します。初めはなかなか疲れると思いますが、繰り返し続けることで舌の筋肉を鍛え、いびきの改善にも繋がると考えられます。

質の悪い眠りはホルモンの分泌にも関わり、抜け毛の要因の一つにもなります。

ぐっすり眠れていないと感じる方、その原因がいびきの場合は、いびきを改善するだけでよい眠りに近づけるかもしれないのです。

次に、「歯ぎしり」の原因。
歯ぎしりには種類があるそうです。

①カチカチと上下の歯をかみ合わせるタイプ
②キリキリと擦り合わせるタイプ
③強く噛み締めるタイプ

歯が何だか削れていると気になっている方はいらっしゃいますか?

これは無意識に寝ている間に歯ぎしりをしていて歯が削れている可能性があります。

歯のすり減りは歯並びの良し悪しにも繋がりますし、あごに強い負担がかかることにより顎関節症になったり頭痛や肩こりにも繋がると言われます。

起きた時にあごが疲れていたり、歯が削れるほど噛み締めている場合は歯ぎしりが既に身体の不調に繋がっているかもしれません。

ですが、歯ぎしりがストレス解消となる例もあるのです。

例えば、無意識に歯ぎしりをしていることで交感神経を抑制し副交感神経を優位にしているということ。

さりげなくストレス解消をしているのでしょう。

また、歯ぎしりにより唾液が分泌され口内の乾燥や胃の炎症を抑えるという効果もあるのだとか。

では、なぜ歯ぎしりをするのでしょうか。

実は歯ぎしりのはっきりした原因はわかっていないのですが、ストレスが原因だと言われています。

ストレスが原因でそれを解消できると言われた歯ぎしり。深い眠りの時、筋肉は休んでいるので、浅い眠りの時に行われている可能性が大きいです。

やはりストレスを溜めないことが一番大切なことですね。

その他には、どうしても歯ぎしりは無意識に行われているので、マウスピースをしてあごや歯への負担を減らす事は必要かもしれません。

腰痛や頭痛、顎関節症は日常生活の大きな支障となります。これらがストレスとなり、また負の連鎖が続くという可能性は十分に考えられます。

良質な眠りへと繋げる方法

全てにストレスが関わっていましたね。まずは、深呼吸をして副交感神経を働かせましょう。

睡眠の一時間ほど前にぬるいくらいのお風呂につかることで身体がリラックス状態に移ると言われます。

熱すぎるお湯や長湯、シャワーだけで済ませるのは逆効果です。

睡眠ホルモンのメラトニンを分泌させることにより質の良い眠りへと繋げることができます。

朝食で、納豆・牛乳・卵などトリプトファンを多く含む食材を取り入れることにより、夜寝るときにメラトニンが分泌されやすいと言われます。

リラックスできるアロマを使うことで、嗅覚からリラックスを促すのも有効です。

寝る前に暗い寝室でスマホの画面を見ないこと。

強い光を見ることによりメラトニンが抑制されてしまいます。

スムーズに入眠して、深い眠りの時間を長くすることがホルモンの分泌量にも関わってきます。

さいごに

いびきや歯ぎしりが直接抜け毛に関係しているわけではないとわかりましたが、質の悪い眠りが身体の不調に繋がり、それは抜け毛の原因にもなるという結果でした。

ストレスを溜めない、うまく消化すること。

いびきの原因を解消すること。

そして良質な眠りを目指すことが髪の毛の成長に繋がります。