自分の髪を見た時に、痩せ細った状態だったらがっくりとするでしょう。
細く力のない髪は、美しい状態とはかけ離れているからです。
頭皮が見えやすくなるという問題もあり、薄毛につながる可能性も出てくるため、ハリとコシを取り戻せるようにしていかなければいけません。
年齢とともに衰えやすい髪
女性の髪は年齢とともに衰えを見せていくのは確かです。
女性ホルモンの減少と共に、髪を作りにくくなるため、びまん性脱毛症といった状態が起こります。
頭皮全体の毛量が少なくなると共に、細く力のない髪となり、全体的に薄く見えてしまうのです。
これは避けられない部分があるのも確かで、全て解決できるわけではありません。
しかし、少しでも予防を繰り返し、髪にハリとコシを取り戻せるようにするのが大切です。
諦めてしまっては、そこで終わってしまいます。
髪にハリとコシを取り戻すためには、原因を知ることから始めなければいけません。
原因がわかればそこに対応した方法を取り、少しでも解決の糸口を見出せます。
年齢とともに衰えを見せてしまう理由は、ホルモンの影響が挙げられるでしょう。
女性は年齢を重ねるごとに、女性ホルモンの減少が見られます。
女性ホルモンは髪を育てるために必要なホルモンであり、減少とともに髪が衰えてしまうのは避けられないポイントです。
血管の衰えも髪の成長に影響を与えます。
年齢とともに毛細血管が弱まり、血液を送り込む力が下がってしまうのです。
髪も体の一部であり、栄養がなければ作り出せません。
細胞分裂を繰り返して作り出されますが、エネルギーと指令がなければ健全な髪はできないのです。
これも年齢で逆らえない部分の一つであり、大きな原因となるのは間違いないでしょう。
ストレスやヘアカラーなどの問題
年齢とは全く異なる存在としてストレスが挙げられます。
人間の体はストレスがかかると自律神経のバランスが崩れていきます。
自律神経は睡眠にも影響を与えるだけではなく、体を緊張させて血管を収縮させる効果を持っているのです。
これは生命活動を守るために大事な機能であり、頭皮や指先など末端の部分の血液を絞ることで、内臓など重要な臓器に血液を送り込みます。
体を守っていくわけですが、頭皮とすればたまったものではありません。
髪を作るための栄養が送られてこなくなるのですから、だんだんと衰えた状態でしか成長しなくなるのです。
ハリやコシのない細く力のない髪ができてしまうのも、ストレスの影響があるといえるでしょう。
栄養という面では、食事が偏っているのも大きな問題です。
ダイエットをしている時など、注意しなければ栄養のバランスが崩れます。
摂取カロリーを絞ると思っていると、摂取しなければいけない栄養も絞り込んでいる可能性が高まるからです。
偏食が過ぎて脂っこいものばかり食べているのも問題で、血液がドロドロになりやすくなります。
メタボリックシンドロームで指摘される部分ですが、血液の流れが悪くなれば、頭皮にも栄養が行き渡りません。
ビタミンなどの摂取も不足すると血管を太く健康に保てなくなり、やはり血流が悪くなるのです。
最近ではおしゃれのために髪を染めたりパーマをかけるのは当たり前となりました。
黒髪が珍しいとまでいわれる時代にもなったでしょう。
しかし、これが頭皮に影響を与えていくのは間違いありません。
負担はそこまでありませんと言われる方法もありますが、頭皮にとっては化学物質でありダメージを与えるのは確かだからです。
どんななケア方法があったとしても、髪を染めたりパーマをかけない方が負担が減ります。
自分の髪を弱くしてしまうような条件になるため、ハリやコシがないと感じた人は、施術しない方が賢明です。
栄養の摂取が大切
ハリやコシのある髪を取り戻すためには、太くしっかりとした状態で育てていかなければいけません。
今生えている髪は、どんなことをしてもハリやコシを取り戻せるわけではないからです。
人間の髪は細胞で作られていますが、生み出された時にはすでに死滅した状態で、後からハリやコシを取り戻したりはできないのです。
つまり、状態を改善しようと思った時には、新たな髪に力を与えるようにする必要があります。
髪を太い状態で作り出すためには、まずは豊富な栄養が必要です。
栄養がなければ神を作り出せないのですから、良質なたんぱく質を摂取しつつ、亜鉛などのミネラルも補給できるようにしなければいけません。
たんぱく質は摂取しただけでは頭皮に届かないからです。
構造の大きなタンパク質は、摂取するといったん分解されます。
これが血液に乗って運ばれていき、頭皮に届くとそこでたんぱく質に再構成するのです。
そこで必要となる栄養素が亜鉛なのです。
亜鉛は摂取の難しい要素で、うまく吸収できない特性を持っています。
豊富な食材も限られてくるため、量を考えてサプリメントなどを使うのも良いでしょう。
血行を促進させていくためにも、ビタミン類も欠かせません。
さまざまな種類がありますが、頭皮環境を整える時にも使われるため、バランスよく摂取する必要があります。
意識的に摂取しないと足りないものも多いため、野菜やフルーツを中心とした食事も考えていくべきでしょう。
このような点からも、卵や大豆製品、アーモンドを含むナッツ類、キャベツやほうれん草など青物野菜など多くの食品を摂取しなければいけません。
脂肪の高い肉類などはあまり摂取せず、古くからある日本食のようなバランスを考えた方が安全です。
ひとつだけの食材にこだわったとしても、相互作用は期待できません。
これでは髪を育てる環境に繋がらないため、バランスよく食べていきましょう。
普段のヘアケアで髪を育てる
ヘアケア方法としてもハリとコシを取り戻す方法があります。
代表的な方法としては、丁寧にブラッシングをしていくことです。
これによって頭皮にある皮脂を髪に広げ、ツヤのある状態が出来上がります。
髪が絡まった状態もほどけるため、毛根にかかる負担も減少できるのです。
普段から少しずつ丁寧にブラッシングをすることで、自分の髪の状態も把握出来るでしょう。
何か変化が起きた時でも、いち早く感じ取れるようになるのです。
シャンプーを変えてみるのも方法です。
頭皮に対して影響を与えやすいシャンプーは、刺激の弱いものにした方が安全といえます。
ノンシリコンやアミノ酸系のシャンプーが有名ですが、これは洗浄力を適切なレベルに抑えるために使われてきました。
頭皮の環境を守るためには皮脂が必要ですが、洗浄力の強力なシャンプーは落としすぎてしまうのです。
皮脂が失われていくと頭皮から水分が失われやすくなり、これが原因となって頭皮環境が悪化します。
失われた皮脂が分泌されやすくなり、過剰分泌のきっかけを作ってしまう可能性も重要です。
どちらの変化も頭皮環境を悪化させるため、ハリやコシのある髪が作り出せなくなります。
このようなケアをしながら育毛剤を使うのも良いでしょう。
育毛剤は髪を育てるという役割を持っていますが、頭皮環境を健全な状態に保つのが大きな目的です。
髪を作り出すした地である頭皮がしっかりとしていなければ、ハリやコシのある髪は作れません。
そのための力を貸してくれるのが育毛剤となるため、ブラッシングやシャンプーでケアした後にカバーしてあげるとボリュームアップが目指せるでしょう。
まとめ
細く力のない髪が出来上がると、悪循環が繰り返されていく可能性が高まります。
どこかで断ち切る必要性がありますが、少しずつ髪に栄養を与えられるような生活を作らなければいけません。
全てあがれるわけではないため、衰えが急激に訪れないようにコントロールするのが大切です。