人間の感覚的に、抜け毛が増えれば自分が薄毛になるのではないかと思うはずです。
抜け毛の量が増えると、余計に思ってしまうでしょう。
しかし、実際にはそこまで短絡的なことではなく、季節の変化などでも抜け毛の量が変わるため理解度を高めておく必要があるのです。
髪はある程度抜けるもの
シャンプーやセットをした時に、髪がごっそり抜けている状況を見ると誰もがいい気持ちを覚えません。
それどころか、薄毛になるのではないかと不安感をもたらす原因ともなるでしょう。
髪が抜けるというのは、それほど気分のいいものではないのです。
人間の髪は、成長しきると抜けていく運命を持っています。
これはヘアサイクルと呼ばれる働きがあるためです。
髪を作り出していくだけではなく、やがて成長する力が衰え、支えきれなくなります。
この状態になると髪は抜け落ち、休む時期に入るのです。
人間の髪が容易になくならないのは、成長する髪と抜ける髪のバランスが取れているからです。
成長期の髪の時間の方が長く、抜け落ちてもそのぶんカバーできています。
ところが、このバランスが崩れてしまうと、薄毛になるのです。
つまり、成長とのバランスが取れている抜け毛の量であれば、何も心配は要りません。
髪は正常なサイクルを保っている間、1日100本以上抜け落ちてしまいます。
100本と言うとかなりびっくりするかもしれませんが、髪を洗った時に排水溝に少したまる程度は何ら問題がないのです。
朝起きて枕に髪がついていたとしても、大半は正常な状態といって問題ありません。
ですが、抜け毛はいつでも一定ではなく変化していきます。
この季節になると抜け毛が増えると感じたことがあるでしょう。
季節の変わり目など、特有の時期になると違いが出てきてしまう状態です。
これも実は珍しいことではなく、そこまで心配する状況ではありません。
秋口と春先に影響が現れる理由
抜け毛が増えたと感じるのは、主に季節の変わり目のはずです。
特に増える時期と言われているのが春と秋で、この季節は目に見えて増えてしまうこともあるでしょう。
それほど差が出てくる時もあるのです。
普段抜けているような髪は何ら問題がありません。
ところが、あまりに大量に抜ける時期がやってくるのです。
秋口によく見られるケースとしては、夏の紫外線が影響していると言われています。
頭皮だけではなく、さまざまな物を錆びさせてしまう強力な紫外線の力により、頭皮がダメージを受けやすいのが夏場です。
冬でも曇りの日でも紫外線は降り注いでいますが、夏は強力であり、どうしてもダメージを蓄積させてしまいます。
これが徐々に影響を表し、秋になってから抜け毛が目立つようになるのが原因ではないかとも考えられるのです。
春先は少し影響が異なります。
冬場はそこまで強い紫外線が降り注いでいなかったり、寒さで帽子などをかぶっていたことでそこまで影響を受けないと考えられます。
春になり服装も変わったことで、影響を受け始めます。
紫外線も大量に降り注ぐようになり、頭皮に影響を与えてしまうのです。
さらに、年度の切り替わり時期として、生活環境も変わりやすいでしょう。
ストレスも強くかかる時期となるため、ヘアサイクルに変化が生まれやすく、ダメージが見られるようになると考えられます。
これが抜け毛を増やす原因でもあり、季節の変わり目の影響となるのです。
日本の生活では、季節の変わり目は、さまざまな変化を生み出します。
このような変化が抜け毛にも影響しているのは間違いありません。
冬場に髪が抜ける原因
冬のさなかでも、髪が大量に抜けてくる人がいます。
冬の影響は紫外線とは違い、気温と湿度の変化が大きな影響を与えていると考えられてきました。
紫外線は冬の日は曇りでも降り注いでいますが、それ以上に気温と湿度が変化していくからです。
気温はどんどんと下がる時期であり、空気も乾燥していきます。
火事に注意する時期とも言われますが、室内でも暖房によって乾燥してしまっているのです。
この状態が頭皮の環境の悪化に影響を与えます。
水分が失われやすく乾燥した状態になり、冷たい外気によって固く締まり切ってしまうのです。
ふけも大量に出やすくなり、無意識に掻いてしまい炎症を起こすケースも出てきます。
皮脂の大量分泌も出やすい時期で、毛穴に詰まりやすいのも影響するでしょう。
気温が下がることによって血行不良も起きてきます。
普段から手足が冷たいと感じる時期ですが、頭皮でも同様のことが起きているのです。
体温が下がることにより、皮膚が硬くしまりだけではなく、血液の流れも悪くなります。
特に毛細血管が数多く通る頭皮では、血管が広がりにくい状態が出来上がり、栄養も滞るようになるのです。
これが冬の抜け毛につながる原因であり、薄毛にも発展する可能性が出てきます。
UVカットの商品の活用
原因が見えてくれば対策をしやすくなるでしょう。
その代表的な方法が、紫外線対策です。
紫外線を受けることにより大きな影響が発生する以上、どの季節でもカバーしていかなければいけません。
わかりやすい方法としては、帽子と日傘です。
UVカットを考える人が増えてきている中、さまざまな製品が作り出されてきました。
簡単に紫外線対策ができるように生地も改良されています。
日傘も紫外線の影響を下げますが、抜け毛が目立つようならば、夏場だけではなく冬場もうまく活用したほうがいいでしょう。
UVカットに関しては、ヘアスプレーなども出てきました。
簡単にできる方法で、朝出かけるときなどに使えば、効果を上げやすくなります。
トリートメントも販売されているので、使ってみると良いでしょう。
毎日のケアが、季節の変わり目に増える抜け毛を抑えてくれるからです。
生活のリズムの変化で抜け毛を予防
毎日の生活リズムも影響を与えていきます。
特に季節の変わり目となると、生活環境にも変化が生まれ、リズムが狂ってしまいがちです。
このような変化が髪にも影響を与えるので、どこかで正す必要が出てきます。
そのひとつとして挙げられるのは睡眠でしょう。
季節の変わり目でなかなか寝付けない日々が続いたりすると、頭皮に影響が現れるようになります。
睡眠と頭皮は密接な関係があるからです。
成長ホルモンの分泌に影響するように、睡眠は人間にとって大事な時間です。
交感神経と副交感神経の影響もあり、良質な睡眠をとることは、健全な身体を維持するためにも欠かせません。
ベースが狂いやすい時期ともなりますが、寝る時間が起きる時間は一定にして、できるだけ狂いが出ないようにするのが大切です。
朝日を浴びるのも重要なポイントになるでしょう。
自分の体内時計を正常な形に戻せるため、睡眠にも影響を与えるのです。
季節の変わり目等になると暴飲暴食をすることも出てきます。
食事の変化も髪に影響を与える要因となるため、栄養のバランスにも気をつけておかなければいけないでしょう。
飲酒が増えたりすると、髪の成長に影響を与えます。
秋になったりすれば食事の美味しい時期となりますし、冬には忘年会などのイベントも出てきます。
夏に遊びに行ったりすることもあるはずですが、食事には十分気をつけることが髪を育てる条件です。
これを忘れずに体に負担をかけないようにしなければいけません。
まとめ
季節の変わり目は、さまざまな変化が生まれる時期です。
ただし、いきなり体に影響が現れてくるわけではなく、それまでの積み重ねが大きな意味を持ちます。
抜け毛が増えたりするのも、季節の変わり目というよりは、その前の段階のダメージが現れてきている状況です。
抜け毛もいきなり増えてくるわけではないため、どの季節であっても普段の生活でカバーしていかなければいけないでしょう。