女性の薄毛

喫煙が女性の薄毛を進行させる理由とは?喫煙と髪の関係を徹底解説

最近は店内全面禁煙などのお店も増え、タバコを吸う人も少なくなってきていますよね。

喫煙場所自体が減っていますし、副流煙などの問題も取り上げられていますので、禁煙する人が多い時代の流れなのでしょう。

タバコには60種類以上もの発がん物質の他にも、たくさんの有害物質を含んでいますので、男性でも女性でも関係なく身体に影響を及ばします。

その中には、薄毛を進行させる原因も含まれているんです。

女性の抜け毛や薄毛が増えてきている原因の中には、喫煙もその1つだとされています。

頑張って髪や頭皮のケアをしても結果が現れず、喫煙によってダメージヘアになっていくのは悲しいですよね。

そこで今回は、喫煙が薄毛を進行させる理由と、喫煙と髪の関係を徹底解説していきましょう。

喫煙が薄毛を進行させる理由

タバコ内に含まれるニコチンには、自律神経を興奮させる働きがあります。

自律神経が興奮状態にあるということは、交感神経が優位な状態です。

交感神経が優位になっていると、発汗や皮脂の分泌が促されます。

その影響で多量に分泌された皮脂や汗が、頭皮の毛穴に詰まったり、不衛生な状態で雑菌が繁殖したりすることが、薄毛や抜けの原因になります。

そこでここからは、喫煙と髪の関係について詳しく掘り下げていきましょう。

ニコチンの依存性

喫煙は一種の依存ですから、やめようと思ってもなかなかやめられない人もいるのではないでしょうか。

喫煙するとニコチンの働きで、快楽物質といわれるドーパミンが脳内で分泌されます。

そのため、喫煙者がタバコを吸わないと、脳からドーパミンが出にくくなってしまいます。

これが、ニコチン依存になる原因です。

タバコをやめるとストレスになる・喫煙でストレスを解消して精神バランスを保っているなど、タバコを吸うことで気持ちが落ち着くという人もいると思います。

ですが、それは実は間違いで、ニコチンを摂取することで、症状が一時的に和らいだだけのことで、根本的な解決にはなっていないのです。

何故なら、タバコを吸わない人達は、脳内物質のドーパミンが自然に分泌される状態だからです。

それを喫煙する人たちは、喫煙によってドーパミンが働かない状態を作り、タバコを吸うことで落ち着いたような気持ちになり、また吸わないとイライラし始めるという悪循環を自分で作っているだけなのです。

これがタバコの中毒性です。

吸わない人達はタバコに頼らずとも、自然に脳内でドーパミンが分泌されるので、タバコを吸う必要もないということです。

自律神経の乱れ・血管の収縮

タバコに含まれるニコチンの働きで、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になると、血管が細くなって血流が悪くなります。

血流が悪い状態は、身体に必要な栄養も酸素も隅々まで行き渡ることが困難な状態です。

また、タバコに含まれるニコチンやタールは、タバコを吸うと2°体温を下げる作用もあることから、血行不良を招く原因になります。

血行不良によって髪に行くはずの栄養が、頭皮の毛母細胞に十分に届けられないと、髪は健康に生えることができなくなってしまいます。

ヘアサイクルの乱れ

人間の髪は4~6年周期で髪が生え変わりますが、喫煙によって栄養や酸素が行き渡らなくなると、髪を作る細胞も弱まり、ヘアサイクルが崩れる原因となります。

栄養が行き渡らない状態の頭皮は、乾燥して硬い状態でもあり、髪が生えにくいため、悪化すると抜け毛や薄毛だけで終わらず、髪が生えて来なくなるという恐れもあります。

ヘアサイクルが乱れて、新しく髪が作られる時期に必要な栄養がないと、髪を作ることができません。

健康な髪を育てるには、血流を良くして栄養と酸素を充分に頭皮に行き渡らせることが必要です。

喫煙によってサイクルを壊さないよう気をつけましょう。

栄養素・ビタミンの破壊

喫煙時の煙に含まれているシアン化水素が、ビタミンEに結合すると、ビタミンが破壊されてしまい、髪の主成分であるタンパク質も頭皮に行き渡らなくなります。

また、喫煙すると、ビタミンB・Cは、体内の有害物質を代謝のために多量に消費されるため、欠乏します。

ビタミンは髪の主成分であるタンパク質を助ける働きがあるため、ビタミンが不足するとタンパク質も充分に髪に行き渡ることができなくなるんです。

充分な栄養が頭皮の隅々まで行き届かないと、健康な髪を育てることができず、抜け毛や薄毛の原因になります。

細胞の老化

老化の原因とされている活性酸素は、タバコを1本吸うと、だいたい100兆個発生するといわれています。

活性酸素は不飽和脂肪酸と結びつくと過酸化脂質となり、鉄が錆びるように細胞を老化させてしまいます。

また、髪は毛母細胞の細胞分裂で生成されますが、活性酸素によって細胞分裂の活動が低下すると、健康な髪を作ることができなくなってしまいます。

酸素不足

喫煙によって体の中に一酸化炭素が入ると、血中のヘモグロビンと結合して酸素が運ばれるのを妨げてしまいます。

結果、体内は酸素不足に陥り、頭皮の毛母細胞にも酸素が行き届かない状態になると、丈夫な髪が作られにくくなってしまうため、薄毛の原因になります。

禁煙すると本当に薄毛の解消に繋がるのか?

薄毛を気にしていて、何をしても効果が出ていないなら、禁煙を考慮しましょう。

バランスの良い食事を頑張って摂取していても、喫煙するたびにビタミンが多量に消費されるため、髪に必要な成分が不足し、抜け毛に繋がる可能性が高くなります。

また、育毛剤やサプリメントを使用していても、タバコによる身体への影響は先に話した通り、血管から影響を及ぼすため、効果は出にくくなります。

そこでここからは、禁煙することで薄毛の解消に繋がることをお伝えしていきましょう。

禁煙が薄毛解消になる?

薄毛で悩む人は、喫煙によって薄毛を進行させる可能性があるため、禁煙した方が薄毛の改善に繋がりやすくなるでしょう。

禁煙しただけでも、血管の収縮が緩んで血行が良くなり、血圧や心拍数は正常値に戻り始めます。

そのため、体内や頭皮に栄養が存分に行き渡るようになります。

すると、崩れていたヘアサイクルも正常に戻り、健康な髪を作る可能性も高くなります。

ただ、禁煙とは関係のない理由で薄毛になっている場合は、禁煙しても解決されない場合もありますので、原因が1つとは限らないので他にも注意は必要です。

例えば元々食生活が乱れて偏食だったり、運動不足で代謝が落ちていたり、ストレスを抱えていたりと、原因はいろいろあります。

ただ、禁煙によって体内の健康から取り戻すと、頭皮環境から整えていくことに繋がりますから、喫煙時よりも育毛剤やサプリメントなどの薄毛の改善効果は高まっていくでしょう。

タバコの代わりを見つける

ただ、分かっていてもなかなか依存から抜け出すことは難しいですよね。

そこで、禁煙するためにタバコの代わりになるようなものを、使うようにすると良いでしょう。

今は電子タバコやニコチンパッチやニコチンガムなど、手軽に購入できるものもありますよね。

タバコを吸っていた人は、タバコを吸わずにいると口さみしくなる人が多いといわれています。

そのため、食事量が増えた他にも、普段ガムやアメを食べる人も多く、食べすぎて体重が増えたという声もあります。

食べることを気にする場合は、電子タバコを利用して口さみしさを解消して、ニコチン依存を先に断ち切るのも良いかもしれません。

禁煙外来

禁煙外来は、タバコを依存症として取り扱うことで、薬処方によって禁煙していきます。

喫煙は女性にとって薄毛だけでなく、不妊の原因になる場合もあるため、妊娠・出産を望んでいる人は、禁煙をした方が良いでしょう。

自分の力だけでは禁煙できそうにもないという方は、一度病院に行って相談してみてください。

まとめ

今回は、喫煙が薄毛を進行させる理由と、喫煙と髪の関係を徹底解説していきました。

また、禁煙することを望む人には、対策もお伝えしました。

近年は禁煙が広まっており、タバコを吸うことができない飲食店が増えています。

また、駅前で設けられている喫煙所も囲いがされています。

喫煙することで血管の収縮が起こり、髪に必要な栄養素が頭皮の毛細血管の隅々まで行き渡らず、健康な髪を作ることができなくなってしまいます。

また、喫煙によって老化が進行することで、頭皮や肌に影響し、ツヤもハリも失われてしまいます。

薄毛の原因は喫煙だけではありませんが、禁煙することで薄毛の改善に近付くことができるのは確かですので、この禁煙ご時世にタバコをやめて健康な身体と髪を作っていきましょう。