女性の薄毛

生卵が女性の薄毛の原因になるってホント?

生卵が薄毛の原因になるってホント?

朝ごはんに卵かけご飯おいしいですよね。
卵は栄養価も抜群ですし、卵かけご飯をよく食べているという人も多いのではないでしょうか。

そんな生卵が実は薄毛の原因になってしまうという噂を耳にしたので、今回は生卵について
・生卵を食べると薄毛になるのか
・生卵のどの成分が薄毛の原因になるのか
・1日どれくらいの卵ならセーフなのか
・生じゃなければ大丈夫なのか

などを調査しましたので、ご紹介したいと思います。

生卵が好きだけど、薄毛にもなりたくないという人に読んでもらいたい記事となっています。

卵の栄養価

卵はほぼ完全食と言われるほど、その栄養価は抜群の食材です。
・タンパク質
・ミネラル
・ビタミン
・脂質

がバランスよく配合されています。

人間に毎日必要な栄養素は30種類と言われています。そのうちのビタミンCと食物繊維のみ卵には不足しているだけで、あとの28種類は卵に含まれているんです。

ですので、ビタミンCと食物繊維だけ他の食品から補えば、理論上は完璧な栄養バランスとなりますね。

栄養があまりないと思われがちな白身にもリゾチームという成分が含まれていて、免疫力を向上される働きがあるので、風邪予防などに効果的です。

さらに有害なウィルスを溶かす作用もあるので、インフルエンザや感染症などの際の栄養補給にもおすすめです。

風邪や具合が悪い時に卵がゆや卵酒を食べるのは理にかなっているんですね。

アビジン

卵の中にはアビジンという成分が含まれています。
このアビジンが薄毛の原因になってしまうとされている成分になります。

アビジンは卵白に含まれているタンパク質の一種です。

一方、卵黄にはビオチンというビタミンが含まれています。このビオチンは髪の毛にとてもいい効果をもたらします。

・頭皮の新陳代謝を促す作用
・コラーゲンの生成
・抗炎症作用

頭皮の新陳代謝を活発にすることで、髪の毛が抜けて、また新しく生えてくるというヘアサイクルを正常なものにします。

さらに古い角質が剥がれずに残っていると、髪の毛の育成にも影響してきます。頭皮の新陳代謝がスムーズに行われることで、古い角質が残ったままになるのを防いでくれます。

コラーゲンが減少すると、頭皮が固くなったり、乾燥してしまったりします。頭皮環境が悪化してしまうと、抜け毛や薄毛の原因にもなってしまいます。

また、頭皮が乾燥し、弾力が失われると外的な刺激に敏感になってしまうため炎症なども起こしやすくなります。

頭皮の炎症は薄毛の原因にもなります。

ビオチンは抗炎症作用があり、かゆみなどの原因になるヒスタミンを抑制する働きがあります。かゆいからと掻いてしまって炎症を起こしたり、傷を付けてしまったりなどを防ぐこともできますね。

卵白に含まれるアビジンはこのビオチンの働きを邪魔してしまうのです。
アビジンはビオチンと結合してしまうと、ビオチンの働きを無効化してしまいます。

このことから、アビジンが含まれる生卵が薄毛の原因になってしまうと言われています。

1日にどのくらいの量食べたら薄毛になるの?

ビオチンの働きを阻害してしまうので、薄毛の原因になるという噂のアビジン。
ですが、卵をいくつか食べたくらいで薄毛になったりはしません。

卵白に含まれるアビジンを摂取したらアビジンが不足したという実験結果があります。しかし、その実験で使用された乾燥卵白を生卵に換算すると、卵約50個分。

1日で50個の卵を1ヶ月半ほど食べ続けないと、ビオチンが不足してしまう事態にはならないのです。

いくらなんでも、50個の卵を毎日食べるということはありえないので、卵を食べたからといって薄毛になるということは気にしないでいいでしょう。

また、卵を食べすぎるとコレステロールを取りすぎてしまう、とも言われていますが、歳を取るにつれて必要なコレステロールも増えていきます。

年齢を重ねるとむしろ、コレステロールが必要になるのです。
ですから、毎食1個卵を食べるくらいでもむしろ丁度いいとさえ言えますね。

加熱すれば平気?

加熱すればアビジンの作用はなくなるのでしょうか?

加熱したからといって、アビジンの効果に変わりはないのですが、アビジンはビオチンと結合しなければビオチンの働きを阻害しません。

生卵の状態だと、卵を溶く(混ぜる)時に、卵白に含まれるアビジンと、卵黄に含まれるビオチンが混ざり合って結合してしまいます。

ゆで卵にすれば結合しないまま、加熱によって固まってしまうのでビオチンと結合することはなくなります。

しかし、溶き卵にしたあとに加熱しても、その時はすでに結合した後ですので加熱したところですでに遅い、ということになります。

加熱する際は、卵黄と卵白が混ざらない方法での加熱がいいですね。
とはいえ、先程も説明した通り、1日にすごい量の卵を長期間に渡って食べ続けない限りは加熱しようが、混ぜようが、生のままで食べようがあまり気にする必要はありません。

ゆで卵は髪の毛にいい食材No.1?

薄毛の原因になると噂になった生卵ですが、ゆで卵はむしろ髪の毛にいいと言われています。

卵は完全栄養食。
髪の毛が作られ、育つまでに必要な栄養素がすべて含まれています。

卵を食べるようになってから抜け毛が減った、などの話もよく聞きますよね。
卵は手軽ですし、1個20円以下で購入することができます。

しかし、毎食取り入れるとなるとなかなか大変。
卵料理は茶碗蒸し、目玉焼き、オムレツなど色々ありますが、毎日レパートリーを考えて料理をするのも大変ですよね。

ゆで卵なら、サラダに入れても、そのまま食べても、おやつにもいいので普段のメニューに追加するだけです。

シンプルなので、飽きるということもさほどありません。

簡単に取り入れることができそうですよね。

また、卵には赤い卵と白い卵があります。なんとなく、赤いほうが栄養がたくさん含まれている気がしてしまいますが、白と赤、栄養価に違いはありません。

赤玉のほうが昔は数が少なく、流通量も少なかったため、価格が白い卵よりも少しだけ高かったんですね。

高いということは、美味しい、そして栄養価も高いのではないか、というイメージでそう思われるようになってしまったのだとか。

現在は赤い卵も白い卵もさほど価格は変わらないようになってきています。

スーパーで卵を見比べてみると、
・カルシウム◯倍
・ビタミン配合
などの卵を見かけます。

これは卵を生むニワトリの餌に、栄養価のある餌を混ぜて与えているので卵の栄養価も変わるということになります。

といっても、サプリメントなどのような作用はありません。あくまでも卵なので、味が好みの卵、手に入れやすい卵など、自分のライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
生卵が薄毛の原因になるのかどうかを調査しました。
生卵に含まれるアビジンという成分が、髪の毛の生成に必要なビオチンの働きを阻害してしまうことがわかりました。

しかし、それも毎日大量に、そして長期的に摂取した場合でのこと。

普段の摂取では気にしなくていいということがわかりました。

また、ゆで卵には育毛や発毛にいい効果も期待できます。
ぜひ、毎日1個〜3個の卵を食事取り入れて、健康な髪の毛を手に入れてくださいね。