シャンプーブラシを使用すると、手では届かないような、頭皮にこびりついた皮脂や汚れを隅々まで落とすことができ、また、マッサージ効果もあって、頭皮の血行が促進されるから、気になる薄毛も改善できます。
そこで今回は、効果があるはずと何となく自己流でシャンプーブラシをお使いのあなたへ、正しい使い方をレクチャーします。
是非、今晩からでもお試しになって、シャンプーブラシの効果を最大限に得て、薄毛改善を目指しましょう!
それではシャンプーブラシの効果がなくなってしまうかも?
勘違いをしている方が多いのですが、本来、シャンプーで洗いたいのは、髪ではなく頭皮になります。
というのも、髪は頭皮から栄養と酸素をもらい、生えているからです。
頭皮環境が悪化すると、どれだけ髪を丁寧に洗っても、土台である頭皮が皮脂や汚れまみれなら、髪はダメージを受け、やがて抜け落ち、薄毛へと進行してしまいます。
ですから、頭皮を洗うことが大切なわけですね。ただ残念ながら、手で頭皮を洗おうとすると、髪が邪魔をして、洗いにくいのが現状です。
そこで、シャンプーブラシの登場というわけです!
ただ、ここでも落とし穴があります。
せっかくシャンプーブラシを購入したのだから、頭皮に溜まった汚れを全て洗い落としたくて、力が入りすぎてしまう人が多いのです。
すると、頭皮が傷つき、かゆみや炎症を起こしてしまったり、傷つかないまでも、必要以上に皮脂を取られてしまうと、返って、頭皮が異常を感知して、過剰に皮脂を分泌させることがあります。
これでは、全くの逆効果ですよね。
特に現代は、きつい紫外線や洗浄力の高いシャンプー等の影響で、常に頭皮は強い刺激のさらされ続けているため、細心の注意が必要です。
また、ロングヘアの方も注意が必要で、シャンプーブラシの使い方を誤ると、髪が絡まり合って、摩擦を起こし、ダメージを与えてしまいます。
特に濡れた髪は、キューティクルが開いているので、とてもデリケートな状態にあり、より一層摩擦に気を配らないといけません。
これらの問題を起こさないためにも、次にご紹介する、正しいシャンプーブラシの使い方をマスターしましょう!
シャンプーブラシの正しく使い方とは?
シャンプーブラシを正しく、かつ効果的に使うためには、大きく分けて3つの行程があります。
「事前のケア」、
「シャンプーブラシを使っての正しい洗浄」、
「事後のケア」
です。
では、具体的にご紹介しますね。
①髪が乾いた状態で、ブラッシングをします。
この行程で、髪の表面に付いたホコリ等の汚れを落とすことができ、更に、頭皮にこびりついた皮脂や汚れが浮かび上がらせることができます。
ロングヘアの方は、特に入念にブラッシングをして下さいね!これにより、シャンプーブラシを使用した際も、髪の絡まりを抑えることができますよ。
②ぬるめの湯(おおよそ38℃前後)で髪全体をまんべんなく濡らし、予洗いをします。
ここではまだシャンプーブラシを使わずに手で洗います。その際、爪を立てずに指の腹を使って、マッサージをするように優しく丁寧に洗って下さいね。
この行程もまた、ロングヘアの方の髪の絡まりを防ぐ役割がありますよ。
③シャンプーをしっかり泡立ててから、頭皮にまんべんなく塗ります。
②の行程が終わったら、手をきれいに洗い、更に手を温めておくと、よりシャンプーの泡立ちが良くなりますよ。
④シャンプーブラシを使って洗います。
問題の力加減は、気持ち良いなと感じるくらいで、小刻みにシャンプーブラシを動かすように使いますよ。
また、洗い残しがないように、ブロックに分けて順に洗うのがお勧めです。例えば、
・生え際からそれぞれの耳に向かって。
・それぞれの耳から頭頂部に向かって。
・耳の後ろから後頭部に向かって。
・最後にえり足を。
というように。ご自分でやりやすく、忘れにくいブロック分けと順番を決めてから、洗ってみて下さいね。
洗う際は、髪をかきあげて行うのが基本です。更に、かゆみや嫌な臭いが発生しやすい頭頂部や耳の後ろは、少し念入りに行います。
⑤ぬるめの湯で、丁寧にすすぎます。
この場合も②の予洗いと同じく、指の腹を使い、しっかりと丁寧に、隅々まで洗い流しましょう。
ここまでが、シャンプーブラシを使っての洗髪の流れになります。
ただ頭皮と髪のことを考えるなら、この後も重要になります。
髪に覆われた頭皮は、自然乾燥だとなかなか乾きません。すると、雑菌の温床となり、これまたかゆみや臭い、炎症の原因となります。
お風呂上がりは、すぐにタオルで髪の水気を拭き取ります。
ここでも、ゴシゴシ髪を擦り合わせるようにして拭くのではなく、タオルで包んで、押すようにして水分を取りますよ。滴が垂れなくなるまでが目安です。
その後、ドライヤーの温風を使い、頭皮、髪の順で乾かしていきます。頭皮を乾かす際は、髪を少しずつ持ち上げながら行い、一ヶ所に温風が当たり続けないようにして下さいね。
頭皮が完全に乾いたら、次に髪ですが、キューティクルの流れに従って、根元から毛先に向かって、ドライヤーの温風をかけるようにします。
最後は冷風で髪を整え、ツヤを出しますよ。
ちなみに、育毛剤を付けるなら、ドライヤーの前がお勧めです。
これで、全て終了になります。お疲れ様でした。
結構、最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば、勝手に手が動くようになります。是非、実践してみて下さいね。
その他シャンプーブラシのあれこれ
シャンプーブラシを使って、正しく洗髪を行えば、それだけで頭皮へのマッサージ効果があります。よりマッサージ効果を上げたいな思われるなら、方法があります。
前述の⑤で、しっかりシャンプーの泡を洗い流したら、シャンプーブラシもしっかり泡を洗い流してきれいにします。
その状態で、頭皮にシャンプーブラシを押し当てては、3秒ほどしたら離すを繰り返し行います。
これで効果抜群ですよ!簡単ですよね。是非、取り入れてみて下さいね。
また、先に少し触れましたが、シャンプーブラシを使用した後は、泡をきちんと洗い流し、完全に乾かすようにしましょう。
シャンプーブラシ自体に雑菌が湧いていては、元も子もありません。まして、カビが生えてきたら使用できませんよね。必ず、シャンプーブラシ自体のケアもお忘れなく。
最後に、シャンプーブラシの種類についてお話をしたいと思います。
気軽に100均等で見かける物だけではなく、ブランドのものなら2000円前後するものまであります。
そのため、メンズ、レディース、子供用といった感じで、使用者別に分かれていたり、素材やブラシの長さ、ブラシの先端の形状だったり、持ち手の有無に至るまで、様々な違いがあります。
あなたの髪の量や長さ、その他要望に従って、適切なシャンプーブラシが選択してみて下さいね。今は種類も豊富です。きっとあなた好みのものが見つかるはずですよ。
シャンプーブラシの正しい使い方についてお話ししてきました。
ただ単に、手で洗髪する代わりに使用すれば良いわけではなく、より効果を得るためには、事前のケア、正しいシャンプーブラシの使用、事後のケアの3点セットが必要です。
また、シャンプーブラシは種類は多彩ですので、選択も重要になります。その選択次第で、力の入れすぎも防止することができるのです。
まずは、あなたの要望に叶ったシャンプーブラシが選び、次に正しくシャンプーブラシを使うことで、健やかな頭皮を手に入れ、気になる薄毛改善を目指しましょう!