女性の薄毛

シャンプー前の予洗は大切!女性の薄毛や白髪の予防はシャンプー前から始まる

シャンプーの際、時間をかけて「予洗(予洗い)」していますか?

予洗とは、シャンプーをつける前に髪を濡らすだけでなく、お湯だけでしっかり「洗う」ことです。

これをやるかやらないかで、頭皮の健康状態に各段の差が出るのです。

予洗の重要性と正しい方法をご紹介しましょう。

美容院では予洗い2~3分!その理由

美容院でシャンプーしてもらうと、必ず予洗に2~3分はかけています。

「もう充分濡れてるのに…」と感じることはありませんか?

それにはこんな理由があるのです。

頭皮や髪に付着した汚れを落とす

予洗を充分するだけで、頭皮や髪についている汚れの7割は落ちるといわれています。

頭皮や髪には空気中のホコリが付着し、想像以上に汚れやすいものです。

特に秋から冬は空気が乾燥して静電気を帯びるため、汚れが吸着してしまいます。

そこでお湯で頭皮と髪を洗浄することで、その大部分を落とすことができるのです。

シャンプーの泡立ちが良くなる

シャンプーの量を減らしているのにしっかり泡立つのは、頭皮や髪がたっぷり水分を含んでいるからです。

泡立ってこそ、髪や頭皮に付着している汚れや皮脂を包み込み、浮き上がらせてくれるのです。

そのため、頭皮や髪が充分水分を含んでいない状態でシャンプーを使用すると泡立ちにくく汚れが残りやすくなり、落とすために量を使わなくてはならなくなります。

すると頭皮や髪への刺激となり、乾燥フケやかゆみ、切れ毛、抜け毛などの原因となるのです。

美容院でシャンプーしてもらうとすごく泡立ちますが、実は使用量はかなり少なく、1プッシュ程度だそうです。

美容院で使用しているシャンプーはアミノ酸系が多く、市販のものより泡立ちにくいタイプなのにモコモコ泡になるのは、予洗のおかげなのです。

毛穴が開きやすくなる

毛穴からは常に少量の皮脂が分泌されていて、毛穴内の皮脂は簡単には落ちません。

しかし、そのままにしておくと皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こす脂漏性皮膚炎になりやすく、悪化すると脂漏性脱毛症を引き起こすこともあります。

そこでお湯で予洗を充分にすると、毛穴が開き内部の皮脂が柔らかくなるので、泡が包み込んで落としやすくなるのです。

毎日シャンプーをしているのに半日で髪がべたついてぺしゃんこになるという人は、毛穴内の皮脂汚れが溜まったままになっている可能性が高いです。

血行が良くなり頭皮に栄養が届きやすくなる

予洗は髪だけでなく頭皮も丁寧にお湯で洗うので、マッサージ効果で頭皮の血行が良くなり、栄養が充分届くので薄毛対策になります。

頭皮マッサージは気をつけないと髪の根元や地肌を傷つけてしまいますが、お湯で濡れていると摩擦が少なくなるため、マッサージ効果が出やすくなるのです。

さらに、フェイスリフト効果もあります。

頭皮が1ミリ引き締まると顔1センチの引き締め効果があるというエステティシャンの言葉もあるので、顔のたるみが気になる方にはぜひおすすめします。

正しく予洗!効果的な方法を覚えよう

予洗の力を充分発揮できるよう、以下のことに気をつけて行ないましょう。

予洗前にブラッシングする

髪をブラッシングすることで、皮脂汚れを浮き上がらせる効果と、もつれをほぐして髪同士の摩擦を防ぐことができます。

髪は摩擦に弱く、簡単に表面のキューティクルが開き、ささくれ立ってしまいます。

すると髪の成分であるタンパク質や脂質、水分などがお湯やシャンプーで流されてしまうため、パサパサになってしまうのです。

特にロングへアの方は、力を入れず丁寧にブラッシングしましょう。

また、ダメージへアの場合はブラシに薄く油を塗ってからブラッシングすると、静電気を防いで髪のダメージが広がるのを防げます。

シャワーの温度は40℃以下にする

皮脂汚れは40℃以上でないと落ちないのですが、高温は頭皮を傷めてしまい、薄毛や抜け毛の原因となります。

皮脂汚れはシャンプーで洗い流せますから、毛穴を開かせることを目的にぬるめのお湯で予洗しましょう。

美容院では36~38℃程度を推奨しています。

最低でも1分、できれば2~3分かける

これまでシャンプー前に髪を濡らす程度だった人にはかなり長めに感じると思いますが、最低でもショートなら1分、ミディアムやロングの人は2分予洗しましょう。

この時に頭皮をやさしく揉み込むと、皮脂が浮き上がりやすくなります。

また、疲れ目で悩む人はこめかみ辺りをマッサージすると血行が良くなります。

爪を立てず優しく洗う

女性は爪が長い人が多く、知らず知らずのうちに頭皮を引っかいて傷つけてしまいがちです。

雑菌が入り込みやすくなるので、爪が頭皮に触れないよう意識して洗ってください。

また、美容院では結構力を入れて予洗してくれることがありますが、彼らは髪の根元を傷めないよう指の位置を考えながらやってくれているのです。

自分の髪や頭皮が見えない状態で洗う場合は、無理に力を入れず、やさしく洗うようにしましょう。

しっかり予洗できたら、シャンプーも正しく使いましょう

最近は泡シャンプーも販売されていますが、まだ液体シャンプーを使用している人が多いのではないでしょうか。

そこで、シャンプーの正しい使い方もご紹介します。

絶対泡立ててから使うこと!

先日TVで視聴者のシャンプーの方法をチェックする番組を見ていたら、3名の女性全員が全く泡立てず、原液をそのまま髪につけていました。

これは絶対NGです!

お湯を含んだ髪はそれだけでキューティクルが開きやすくなっているため、髪の上で泡立てると髪同士が摩擦を起こし、キューティクルが簡単に剥がれてしまうからです。

一度剥がれたキューティクルは再生しないので、注意が必要です。

泡立てる時は1プッシュが適量

泡立てることが目的になると、ついモコモコ泡を作ろうとシャンプー液を多く出しがちです。

しかし、予洗で汚れの7割が落ちた髪にはそれほど必要ありません。

1プッシュをお湯で濡らした手のひらに出し、ある程度泡ができたら頭皮を中心につけてください。

それで不足するようだったら、もう1プッシュ使用しましょう。

なお、わざわざネットを使用してモコモコ泡を作る必要はなく、手のひらでこすって泡が少しできればOKです。

髪でなく頭皮につける

泡は髪ではなく、頭皮全体につけてなじませます。

指を開き、腹を使って全体に広げ、弧を描くようにすると髪の水分と合わさり、泡立ちます。

広がった泡で頭皮をやさしく洗い、汚れをしっかり泡に吸着させましょう。

髪の毛のほうは残った泡をつける程度で充分汚れが落ちますから、絶対に髪同士を擦り合わせないようにしてください。

お湯で洗い流す時は時間をたっぷり取る

洗い流せたと思っても、顔の回りや首や耳の後ろなど、案外落とし残しが多いものです。

特に髪の長い人は髪の毛が邪魔になって、細かい部分まで洗い流せていないことが少なくありません。

シャンプーが頭皮に残ってしまうと刺激となり、炎症やフケ、抜け毛などの原因となるので、できるだけ時間をかけて洗い流しましょう。

美容院では3~5分かけて洗い流すことを推奨しています。

まとめ

髪の毛の健康は、いくら髪を清潔にしていてもあまり効果はありません。

髪を作るのは頭皮ですから、頭皮環境をいつも良好に保つことが大切です。

シャンプーだけに気を使わず、予洗もしっかり行ないましょう。