女性の薄毛

妊娠出産も原因のひとつ?!女性が薄毛になる原因とその予防法は?

女性特有のライフスタイルでもある妊娠と出産。

新しい命の誕生は喜ばしいことではありますが、実は髪の毛に関していうと、そう喜ばしいことばかりではないのが事実です。

それは、妊娠と出産を経験することで、多くの女性が薄毛を経験してしまうからです。

妊娠出産と薄毛という、一見何の関係性もなさそうな両者が、どうして関係を持ってしまうのか。

この記事では、この2つの関係性について説明します。

また、薄毛予防策も説明しますので、少しでも参考にして頂ければと思います。

妊娠出産が女性の薄毛の原因って本当?

妊娠出産を機に、薄毛を実感してしまった女性は、具体的にどれくらいいるのでしょうか。

ベビー&キッズ用品の取り扱い大手「Combi(コンビ)」が、「妊娠出産を機に抜け毛が目立つようになりましたか?」という調査を行いましたので、この調査を元に説明していきたいと思います。

参考元:https://www.combibaby.com/c/1930/

・妊娠出産で薄毛になった女性は7割以上
まずは、同調査の結果は以下の通りです。

妊娠・出産時に「抜け毛」が増えた経験がある女性…74%
妊娠・出産時に「抜け毛」が増えた経験がない女性…26%

ほとんどの女性が、妊娠や出産を機に抜け毛が増え、薄毛になったことを実感しているということですね。

次に、「妊娠・出産時に抜け毛が増えた経験がある」と回答した74%の女性が、どの時期に薄毛を実感したのかを調査したものの結果です。

産後1~6か月以内…73%
産後7~12か月以内…13%
妊娠中…11%
出産後1年以上…3%

圧倒的に産後1~6か月以内が多いことがわかりますね。

さらに、1割程度と少数派にはなりますが、妊娠中にも抜け毛を実感している女性は存在しており、妊娠出産期に抜け毛が増えることで薄毛を実感してしまうというのは、事実だといえるでしょう。

妊娠期に薄毛に発展してしまう理由は?

出産後に比べると少数派にはなりますが、妊娠期に抜け毛が増えることで薄毛を実感してしまう女性も少なからずいるのが現状です。

では、妊娠期に抜け毛が増えて薄毛になってしまう原因は何なのでしょうか。

代表的な理由を2つ紹介します。

・つわりによる食欲不振
妊娠期の代表的な症状でもあるつわり。

実は、つわりが薄毛を助長させてしまっているのです。

というのも、つわり中は基本的に食欲不振になり、栄養が偏ってしまいがちですよね。

しかも嘔吐がある場合は、いくら食べても飲んでもそれを吐き出してしまうので、栄養が十分に摂取されません。

妊娠期に最も栄養が送られる場所は、赤ちゃんです。

反対に、最も栄養が送られにくい場所が頭皮です。

したがって、つわりによる食欲不振がある場合、頭皮に送られる栄養はほんのわずかということになってしまうのです。

栄養がしっかり送られて来ないと、頭皮の発育サイクルにも影響を及ぼします。

これが、妊娠期に薄毛になってしまう原因のひとつです。

・メンタル面の変化
特に第一子の妊娠期は、嬉しい感情とともに不安も湧き上がってくることでしょう。

このメンタル面の変化も、薄毛に一役買ってしまっているのです。

しかも妊娠期はとてもナイーブなので、通常であれば軽く交わせるようなことにもクヨクヨ悩んだりします。

これらの悩みや不安が溜まることで、ストレスとなります。

ストレスを感じると、私たちの体は血流が悪くなるというデメリットがあるのですが、このデメリットは、髪の毛の発育にも悪影響を与えてしまうのです。

というのも、体の血流が悪くなってしまうと、髪の毛にも十分な栄養が届かなくなってしまうのです。

つまり、健康な髪の毛が生えてくれなくなるということ。

さらに、現在生えている髪の毛の健康状態も悪くなってしまうので、抜け毛などでダメージを被ってしまう可能性が高まるというわけです。

出産後に薄毛に発展してしまう理由は?

最初の章で、多くの女性が産後の薄毛に悩んでいることを紹介しました。

では、なぜ産後になると抜け毛が増えて、薄毛に悩まされてしまうのでしょうか。代表的な理由を2つ紹介します。

・ホルモンバランスが正常値に戻るから
産後は、妊娠中にたくさん分泌されていた女性ホルモンが減少し、反対に分泌量が抑えられていた男性ホルモンが増加します。

これが、産後に抜け毛が増え、薄毛を感じてしまう理由です。

私たちは、女性であっても男性ホルモンが微量あり、女性ホルモンと男性ホルモンの絶妙なバランスがあるからこそ、基本的な生活を送れています。

しかし、妊娠をすることで男性ホルモンが一気に減少し、代わりに女性ホルモンが急激に増加します。

赤ちゃんの正常な発育は、女性ホルモンが増加することによって保たれるわけですが、それは同時に、髪の毛の成長サイクルを狂わせてしまうことにも繋がっているのです。

髪の毛は、成長期・退行期・休止期を繰り返すことで健康な状態をキープしているのですが、それは正常なホルモンバランスがあってこそ。

女性ホルモンの分泌量だけが多くなる妊娠期は、ホルモンバランスが崩れてしまうことで髪の毛の発育が正常に働かなくなり、髪の毛が抜け落ちることは少なくなるといわれています。

しかし、産後になると、ホルモンバランス量が正常値に戻るので、妊娠期に抜け落ちる予定だった髪の毛までも抜け落ちてしまうのです。

これが産後に抜け毛が多くなったと多くの女性が感じている理由です。

・新生活でのストレスを感じているから
産後は、お母さんの体の変化だけではなく、新生活におけるストレスも凄まじいことになります。

そのストレスが原因で、抜け毛が増えてしまい、結果として薄毛を感じてしまうことになります。

産後の母体は、交通事故で全治1か月の怪我を負った場合と同程度だといいます。

そのような重傷の体で、2~3時間おきの授乳やおむつ替えを行う必要があり、毎日クタクタになりながら一日を終えている女性が多いのではないでしょうか。

なかなか泣き止まない我が子に、イライラする日も出てくることでしょう。

それが積もりに積もってストレスを感じてしまいます。

ストレスを感じると血流が悪くなってしまうので、その結果、髪の毛に栄養が行き渡らなくなってしまいます。

そのことから抜け毛が増えてしまい、薄毛に繋がるというわけです。

妊娠出産期に薄毛を感じないためにできることは?

妊娠出産期は、ただでさえ気持ちがナイーブな時期ですから、そこにプラスして薄毛のダメージなんて食らいたくないですよね。

では、妊娠出産期に行うべき、薄毛予防に効果的な生活習慣にはどのようなものがあるのでしょうか。

代表的なものを3つ紹介します。

・ストレスを少しでも解消する
妊娠出産期に難しいことかもしれませんが、ストレスの解消は薄毛予防に効果的です。

再三お話をしていますが、ストレスを抱えてしまうことで体全体の血流が悪くなってしまいます。

特に頭部は、栄養が最後に回ってくる場所ですから、血流が悪いというだけで通常時と比べるととても多くのダメージを被ってしまうことになります。

妊娠期も出産後もそれぞれストレスはありますが、薄毛を感じてしまうとさらにストレスになってしまいますよね。

できる範囲内で構わないので、ストレス解消法を見出し、少しでもストレスフリーな生活を送れるよう、心掛けていきましょう。

・栄養バランスを考えた食事をする
つわり期間中は仕方のないことですが、つわりが終わったら栄養バランスのしっかり摂れる食事を心掛けていきましょう。

お母さんが栄養バランスを考えた食事を摂ることで、薄毛予防に繋がるだけではなく、赤ちゃんにもへその緒や母乳を通じて栄養を送ってあげることができるというメリットがありますよ。

・睡眠時間を少しでも確保する
睡眠時間は、私たちが健康に暮らしていく上でとても重要なものです。

それは頭皮にもいえることで、しっかりとした睡眠時間の確保が、良質な髪の毛を育ててくれます。

したがって、できれば最低でも6時間は睡眠時間を確保して頂きたいものです。

とはいえ、生まれたての赤ちゃんは6時間もぶっ通しでは寝てくれません。

寝てくれてせいぜい2時間~2時間半。

しかも、日中と夜間の区別もないので、夜間も寝ては起きての繰り返しです。

このような生活を繰り返していけば、お母さんの体もヘトヘトになってしまうのは否めません。

したがって、赤ちゃんが眠っている間はお母さんも休息時間として、ゆっくり眠るようにしましょう。

少しでも眠れることで血流が改善し、薄毛の予防にも効果がみられるかもしれませんよ。

妊娠出産で薄毛になるのは本当!予防策を徹底して薄毛防止に繋げていこう!

この記事では、妊娠出産がきっかけで薄毛になってしまう理由を説明しました。

妊娠出産期はとてもナイーブな時期なので、少しでもナイーブになる根源を撃退していけたら良いのではないでしょうか。

そのためにも、妊娠出産期での薄毛予防策をしっかり行い、抱えている悩みを少しでも少なくしていくのが重要です。