ヘアケア

湯シャンは女性の薄毛環境の改善に効果があるか!?逆効果も理解が必要

髪の洗い方は、頭皮の環境に大きな影響を与えます。

髪を洗うというよりは、頭皮を洗うという点に注目しなければいけません。

その方法として湯シャンと呼ばれる方法がありますが、やり方を間違えてしまうと問題を引き起こすことにも繋がりますので注意が必要です。

一躍注目を集めるようになった湯シャン

一般的にお風呂やシャワーを浴びた時に、髪を洗うことになるでしょう。

その時にはシャンプーを使って洗うというのは、何も珍しいことではありません。

それどころか普通の行為であるのは確かです。

この方法ではなく、お湯だけで洗う方法を湯シャンと呼びます。

一躍注目されるようになった方法ですが、シャンプーなどを使わずに洗うため、ナチュラルな方法であり、化学的な刺激を与えないというところで知られるようになったのです。

非常にメリットがありそうな内容や雰囲気を持っていますが、正しい方法を知らなければ、頭皮にも逆効果になってしまいます。

洗うということを見直すという意味でも、理解しなければいけません。

洗いすぎを回避する湯シャン

湯シャンが注目を集めるようになったことのひとつに、ミニマリストと呼ばれる人たちがいます。

生活で使われるものを最小限に抑えるというのが特徴の生活方法で、シャンプーなども家にはおかず、湯シャンで対応してきたのです。

シャンプーがなければ、そもそも購入する必要もありません。

それだけ物を置かずに済むようになり、生活もシンプルになっていくのです。

市販のシャンプーは、どんな言い方をしたとしても化学製品であり、洗浄力は自然のものとは異なります。

実際に薄毛に悩む人の中には、シャンプーが頭皮に残りダメージを与えているでもあるほどです。

薄毛対策としても、洗うよりもすすぎが重要と言われるほど、しっかりと洗い流さなければいけません。

湯シャンであれば、このシャンプーを使わない以上、頭皮に残ってしまう心配もなくなります。

洗いすぎという問題も解決できるでしょう。

強力な洗浄効果を持ったシャンプーは、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまうことがあります。

あまりに皮脂を落としてしまえば、頭皮は守るための楯を失うのです。

頭皮は乾燥から守るために皮脂を分泌します。

落としすぎてしまえば、さらに分泌しなければいけません。

でなければ、頭皮は乾燥してしまい機能しなくなるからです。

ところが、皮脂がさらに分泌されれば、落とすためのシャンプーをさらに使うことになるでしょう。

つまり、堂々巡りが始まってしまうのです。

当然頭皮の環境も悪化していくため、湯シャンをするのは合理的な方法とも言えます。

化学物質によるアレルギー反応なども抑えられるため、問題解決として使う価値はあるでしょう。

こうしたナチュラルな方法を使うというのは、最善の方法と思われがちです。

不自然な化学薬品などをすべて排除するという方向性は、決して間違ってはいません。

肌のトラブルを抑えるためにも、体の成分に近いお湯で洗った方が負担が少ないからです。

ですが、なんでも盲目に行えば良いというわけではありません。

しっかりと考えている湯シャンも行わなければ、逆効果になってしまいます。

汚れは残ってしまう現実を忘れない

人間の髪は、お湯で洗い流すだけでも7割近くの汚れを落とせると言われています。

ホコリやフケなども、かなり洗い流せるようになるでしょう。

これが湯シャンをしていく人の主張でもあります。

しかし、裏を返せば3割近い汚れは落ちません。

そのまま汚れが残ってしまうのです。

皮脂は適量を残せますが、うまくコントロールできなければ、毛穴に詰まったりする可能性が出てきます。

そのまま炎症を起こす可能性もあるでしょう。

皮脂などは、頭皮に住んでいる細菌のエサになります。

ある程度自立した調整が働いていきますが、皮脂が残り過ぎれば炎症を引き起こすのです。

お湯で洗って汚れは落ちるとしても、落ちない汚れも出てきます。

こびりついてしまったような汚れは、洗浄効果を期待できるシャンプーを使わなければ綺麗になりません。

不潔な状態が続けば頭皮環境はどんどんと悪化していきます。

女性の髪の場合、臭いがたってしまうという問題も見逃せません。

どんな言い方を押したところで、洗浄力が足りないのは確かです。

汚れが溜まり悪臭をたてる可能性が出てきます。

綺麗に湯シャンしたとしても、すべて避けられるわけではありません。

これは大きなデメリットとなるでしょう。

洗う前の準備や洗った後のケア

湯シャンと言っても、ただ流すだけではすみません。

髪を濡らし頭皮を温め、ゆっくりと汚れを落とす必要があります。

洗浄力が期待できないため、時間をかけて汚れをふやかし、落として行かなければいけないからです。

地肌もゆっくりと洗わなければいけませんが、温度は高くしすぎてもいけません。

そのぶんだけ頭皮に負担をかけてしまうからです。

時間としてみた場合には、大体10分程度は必要になります。

これだけの時間をかけられない人は、湯シャン自体を止めた方が間違いありません。

洗う前にブラッシングで汚れを落としたりするのも欠かせません。

女性の場合には、髪が長くなりやすいため、事前に落として負担を減らす必要が出てきます。

髪が絡まっている状態をほぐすこともできるため、ブラッシングは絶対に必要となるのです。

洗った後は、きれいに乾かす必要もあります。

ただでさえ細菌が繁殖しやすい環境となりますので、濡れたままの状態にしてはいけません。

乾燥させ、しっかりと管理しなければいけないのです。

タオルドライから始まり、ドライヤーでの乾燥までしっかりとしましょう。

髪が温かいままになると湿度が高まりやすいため、最後は冷風で締めます。

トリートメントなどを使っていない状態となるため、ドライヤーは最低でも20cm以上離して使うのも必要です。

表面を守ってくれない状態なのですから、髪を理解した上で乾かさなければいけません。

湯シャンが向いている人

湯シャンは誰でも向いている方法ではありません。

ライフスタイルといった部分で湯シャンが不向きの人も出てきます。

普段の食事がファストフード中心で、どうしても脂肪の多い食事をする人は、湯シャンにしないほうが賢明です。

頭皮の皮脂が少ない人の方が湯シャンに向いていますが、乾燥しやすいと感じている人は避けた方がいいでしょう。

大事なことは、シャンプーを使わないわけではありません。

刺激を減らし洗い過ぎを止めるところにあります。

これにより頭皮環境を改善し、薄毛になるような状態を回避するのです。

そこでシャンプーを併用しながら進めていくのが一番でしょう。

シャンプーを悪者にする必要はありません。

必要な皮脂は残せるようにすれば問題ないからです。

湯シャンは大切ですが、まずは毎日のシャンプーを1日ずつ入れ替えてみるところからスタートすると負担が少なくなります。

1日に何度も髪も洗っている人は、1日1回だけシャンプーを使い、後は湯シャンにするというのも良いでしょう。

負担を減らせるようにコントロールしていけば、湯シャンの効果をあげながら、清潔な状態も保てるようになるのです。

特に髪の長い人は、湯シャンだけに頼るのではなく、清潔な状態が保てるかどうか判断して選択する必要があります。

まとめ

湯シャンは自然な方法であるのは確かです。

頭皮にかかる負担を減らせるようになりますが、別の負担が生まれてくるのも間違いありません。

洗いすぎなどを防ぐためにも、湯シャンを上手く使えば活用の幅が広がります。

何も一つに絞り込む必要はないのですから、うまく併用していくのが頭皮環境の改善のためにもいいでしょう。