白髪は抜くと増える。
これは嘘です。
白髪は抜いても増えることはありません。
しかし白髪を抜いてしまうのは頭皮にとって良くないことです。
ついつい白髪を見つけると抜いてしまいがちですが、それはやめましょう。
Contents
白髪は抜いちゃだめ!
白髪を見つけたら抜きたい気持ちはよくわかりますが、ここはぐっとこらえて抜くのを我慢しましょう。
なぜ白髪を抜いたらいけないのかというと次のような理由が有るからです。
抜いても白髪が生えてくるだけ
白髪というのは毛母細胞に存在するメラノサイトが原因です。
したがって白髪を抜いてもその皮膚直下にあるメラノサイトを改善させなければまた白髪が生えてきます。
抜くと毛根がダメージし薄毛のリスク
白髪を抜いてしまうと頭皮にダメージがでてしまいます。
抜毛症という症状と似た作用が起きてしまいます。
抜毛症とは精神的なものが原因で自分の髪の毛を抜いてしまう精神疾患なのですが、白髪を抜くという行為もこれに近いものがあります。
そのため白髪を抜いた箇所は最悪髪の毛が生えてこなくなる恐れがでてきます。
ですからいくら白髪といえど髪の毛を抜くような行為はやめましょう。
白髪が増えたらカラーリングなどで隠す
白髪を抜いちゃだめということはわかりました。
でもこの白髪どうしたらいいの?という場合におきましては、白髪を隠しつつ白髪が生えてこないための体質改善が大切です。
その前に白髪の隠し方からご紹介します。
カラーリング
白髪を隠すために代表的な方法が白髪染めです。
白髪染めにも色々な種類があり、その作用や頭皮への負担もそれぞれです。
アルカリカラー
一番ポピュラーな白髪染めはアルカリカラーといってアルカリ剤を使った白髪染めです。
メリット
アルカリカラーのメリットは根本からしっかり白髪を染めることができます。
そのため塗る残しさえなければ薬剤のついている白髪部分はきれいにお好みの明るさの髪色にすることができます。
デメリット
アルカリ剤を使っているため髪の毛や頭皮へのダメージがあります。
しかし通常おしゃれ染めに使われるアルカリカラーよりも低アルカリで作られているためその分のダメージは抑えられます。
マニュキア
マニキュアは白髪をコーティングし色を着色していく白髪染めです。
メリット
アルカリ剤と違って髪の毛の表面に染料がコーティングされるため髪のダメージをアルカリ剤よりも抑えることができます。
また、根本を少しあけて塗布するため地肌へのダメージも少ないです。
デメリット
アルカリ剤よりも髪への定着が悪く、塗布してから数日は色落ちがあります。
そのため白色のシャツや枕カバーなどに色がついてしまいます。
高分子高濃度のシリコン剤が使われているため、マニキュアが落ちるとき髪のキューティクルも一緒に剥がれてしまい結果的にダメージとなってしまいます。
またマニキュアは地肌についてしまうとなかなか落ちづらいです。
そのため地肌から少し開けて塗布することになりますが、それによって根本数ミリは白髪が出てしまいます。
ヘナカラー
ヘナはミソハギ科の植物から取れる素材を染料にしているものです。
メリット
マニキュアと似ていて白髪の外側をヘナでコーティングし白髪を隠します。
マニキュアと違うところは天然の染料剤となるため髪の毛のダメージを防ぎます。
またヘナはトリートメント効果があり、ダメージによって髪の毛に空いた穴をヘナの成分が塞ぎます。
そうすると髪の毛がサラサラになり健康的な髪質を楽しむことができます。
デメリット
パーマが非常にかかりづらくなり、またヘナの上からアルカリカラーで明るくしようと思っても明るくなりません。
ヘナ自体コーティング作用なのでアルカリカラーのように黒髪を明るくすることができません。
つまり白髪は色味がつくが、黒髪の箇所は元々ベースが黒なのでヘナがライトブラウンでも黒になってしまいます。
これはマニキュアも同じです。
またヘナ独特の香りがあります。
ウィッグでかくす
カラー剤以外にもウィッグで隠す方法があります。
白髪がある程度増えてくるとトップの白髪が真っ先に気になるものですが、それを隠すためのウィッグが使えます。
またウィッグにはいくつかの種類があります。
トップピース
トップピースはトップの分け目やつむじ部分の白髪や薄毛を隠すのに適しています。
白髪染めを頻繁にしたくないという方の多くはトップピースを使い白髪染めをしたあと次の白髪染めまでの期間トップピースを使って隠している人も多いです。
ハーフサイズ
ハーフサイズは頭半分程度隠せるウィッグです。
特にロングヘアの方で白髪を隠したいときにおすすめです。
フルサイズ
フルサイズは頭部全体を覆い隠すウィッグです。
白髪染めをやめたいときや、白髪の生え変わりをまったり、重度の円形脱毛症や薄毛を発症した際に使用する方が多いです。
これらウィッグには安価なものから医療用などサイズ、通気性が考慮されたものまで様座な種類があります。
カットでごまかす
白髪の量がまだすくなければカットで白髪を隠す方法もあります。
ボブスタイルなど髪の毛の面を見せたスタイルではなく、レイヤーカットなど髪の毛を遊ばせたヘアスタイルにすると白髪が他の黒髪にぼかされて目立たなくなります。
そもそも白髪が生えてくる原因とは
白髪が生えてくる原因を知って白髪を増やさないための対策が白髪をわざわざ抜いたり隠したりしないで済む方法です。
そのためには体質改善が一番の近道です。
改善の前に白髪の原因を知りましょう。
遺伝によるもの
両親や祖父母に白髪が多いと遺伝的にその方は白髪が多く生えてくる体質だということがわかっています。
加齢によるもの
女性は年齢を重ねていくと髪の毛と深い関わりの有る女性ホルモンが減少していきます。
そのため髪の毛の核である毛母細胞も老化してしまい、メラノサイトも老化し白髪が増えていきます。
ストレスによるもの
髪の毛は女性ホルモンや血液の影響を受けます。
そのためストレスが溜まってしまうと自律神経を乱し、女性ホルモンの分泌や血流の妨げになってしまい白髪の原因となります。
生活習慣によるもの
生活習慣の乱れは老化の始まりであり加速させてしまいます。
特に運動、食事、睡眠は非常に大切です。
白髪を増やさないためにしておきたい習慣
白髪の原因がわかったとこりで今できることは、
髪の毛に良い栄養素
髪の毛に良い栄養を摂ることです。
厚生労働省が推奨しているタンパク質、ミネラル、ビタミン、脂質、炭水化物は健康的な髪の毛を作るために必要不可欠です。
これらのを一日の食事でバランス良く摂ることが大切です。
運動習慣
運動をすることで女性ホルモンの働きや成長ホルモンの分泌を促すことができ、なおかつ髪の栄養源である血流も促すことができます。
また運動をしたあとに睡眠を摂ることで成長ホルモンの分泌量が増えます。
良質な睡眠
髪の毛に良い運動や食事をしたあとはしっかり休息をとることが大切です。
人の体は寝ているときに回復改善されます。
ですから睡眠の質と量は良いものでないといけません。
睡眠の量は6時間から8時間、睡眠の質はしっかり熟睡が出来ているかどうかにかかっています。
まとめ
白髪は抜いてもそこからはまた白髪が生えてきます。
しかも抜いてしまったらそこから髪の毛がまた生えてくるという保証はありません。
白髪を抜いて薄毛リスクを高めるよりも白髪が生えづらい体質改善に力を入れるべきでしょう。