女性であれば、いつまでも健康的で美しい髪を保ちたいと思いますよね。
しかし現代では男性と同様に働く女性も多く、日々のストレスや不規則な生活などにより、薄毛に悩む方が増えていると言われています。
職場での人間関係の悩みや仕事上のプレッシャーなど、働く際に受けているストレスは、頭皮や髪にどんな影響を与えるのでしょうか。
そこで今回は、働く女性のストレスが髪に及ぼす影響や、自律神経の乱れが薄毛を引き起こす原因などについて詳しく見ていきたいと思います。
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働く女性のストレスが髪に与える影響
人間の頭皮にある毛母細胞は、毛細血管の血液の流れにより運ばれてくる髪の成長に必要な栄養素を毛乳頭が受けとることにより、分裂を繰り返して髪を生成しています。
髪が抜けても再び髪が生えてくるのは、この細胞分裂が正常に行われているからであると言えるでしょう。
しかし仕事のストレスなどで自律神経が乱れ血管の収縮が起こると、毛乳頭に十分な栄養素や酸素を送ることができなくなってしまい、髪の成長に悪影響を与えてしまいます。
このように働く女性のストレスと自律神経は大きく関わっており、直接的な薄毛や抜け毛の原因となるためくれぐれも注意が必要です。
自律神経の乱れによる薄毛の原因
ここでは、仕事のストレスにより生じた自律神経の乱れが引き起こすさまざまな症状について詳しく見ていきたいと思います。
女性であれば、ストレスや極度の疲労のために生理の時期がずれたり、遅れたりといった経験がある方も多いのではないでしょうか。
同様に薄毛や抜け毛の症状も、女性ホルモンバランスの乱れが大きく関係していると言われています。
特に女性ホルモンが減少し逆に男性ホルモンが増えると、髪のツヤやハリが失われて薄毛や抜け毛の原因になるため注意が必要です。
自律神経は血行をコントロールする働きもありますが、強いストレスを受けると自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、血管の収縮が起きて血行不良となります。
血行が悪くなると、血液の流れにより運ばれている栄養素が頭皮や毛母細胞に十分に行き届かなくなり薄毛の原因となります。
血行不良により血液やリンパ液の流れが悪くなると、新陳代謝の機能も低下してしまい、髪の成長サイクルにも悪影響を与えます。
また皮脂が毛穴に詰まるなど頭皮環境が悪化すると、新たな髪が生えにくくなったり、髪の細くなり抜けやすくなる原因となるため注意が必要です。
ストレスにより自律神経が乱れると、内臓の機能が低下して胃や腸など消化器系の働きが悪くなり、食欲不振や消化不良になる場合があります。
このことにより髪の成長に必要な必要な栄養素が不足すると、頭皮や毛母細胞まで栄養素が十分に行き渡らなくなり、薄毛や抜け毛の引き金になります。
人間関係や仕事の悩みなどにより、眠りが浅くなり睡眠不足気味になるという方もいるでしょう。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され新陳代謝が促されると言われており、良質な睡眠が得られないと毛母細胞の働きも鈍くなるため健康的な髪が作られなくなってしまいます。
ですから忙しくてもきちんと睡眠時間を確保し、寝る前にはできるだけリラックスするなど、睡眠の質をアップさせることも大切です。
パソコンやスマホの液晶画面からは、赤や緑、黄や青といったライトが放射されており、特にその中でもブルーライトは目への負担が非常に大きいと言われています。
ブルーライトには太陽の光と同じような効果があるため、特に夜に浴びてしまうと睡眠のリズムが狂い、睡眠不足や不眠症の原因となってしまいます。
ブルーライトによる目の疲れと睡眠不足は、体だけでなく髪や頭皮のターンオーバーを乱す原因にもなります。
目に負担がかかり疲労が溜まると、私達人間の体はそれを回復させようとして、体内のアミノ酸の一種であるシステインという物質を使い始めます。
システインは髪の成長を促すためにも非常に重要なアミノ酸ですが、髪より先に目の回復に使われてしまうため、栄養不足となってしまう可能性があります。
ブルーライトから髪や頭皮を守るためには、工夫してできるだけ使用する時間を短くしたり、一時間使ったら10分程度は休憩を取る、また使う場合には暗い場所ではなくできるだけ明るい場所で使うといった工夫が必要であると言えるでしょう。
パソコンを使い仕事をしていると、どうしても長時間同じ姿勢を取らなければならなくなり、肩こりや首のこりが起こりやすくなるため血行が悪くなります。
そうすると髪に必要な栄養素も運ばれづらくなるため、頭皮環境の悪化により、薄毛や抜け毛につながります。
ですから仕事中は姿勢に注意したり、時々伸びや肩を回すなどの軽いストレッチを行い、血行を促すようにしましょう。
ストレスだけではなく、ストレスによる喫煙も自律神経を乱して薄毛や抜け毛の要因のひとつとなります。
タバコに含まれるニコチンは、自律神経を乱し血管を収縮させて血行不良を引き起こすと言われています。
またたとえ自分自身がタバコを吸わなくても、タバコの煙は喫煙者本人だけではなく、周りの人の衣服や髪に付着するため、有毒物質が残ってしまいます。
ですから空気中に含まれているタバコの煙や汚染された空気が髪にとってストレスとなり、抜け毛の原因になることも考えられます。
現在は喫煙が許可されている場所も少なくなり分煙化も進んでいますが、髪や頭皮にタバコの煙がつくと薄毛や抜け毛だけではなく、発ガンのリスクなども高まるため、くれぐれも注意が必要です。
こんなサインに注意!薄毛になる兆候として現れる症状とは
ストレスなどにより体調が悪化すると、全体的に髪が細くなりハリやコシがなくなり、ボリュームダウンが気になり始めます。
また頭皮がベタついたりフケが目立つようになったりすると、毛穴を詰まらせる原因となり頭皮環境の悪化につながります。
さらに頭髪が硬くなったり頭皮が赤くなっている場合は、すでに薄毛の原因となる炎症を起こしている可能性があるため気を付けなければなりません。
薄毛にならないよう上手にストレスを解消するには?
職場での人間関係、仕事上のプレッシャーなど、働く女性達はさまざまなストレスを抱えています。
そんな現代社会では、全くストレスを感じない生活を送るということは無理があると言えるでしょう。
そのため、普段からストレスを溜め込まずうまく発散するよう心がけることが重要となります。
ストレスとうまく付き合っていくことができれば、薄毛など髪への体への影響も最小限にとどめることができるでしょう。
ストレスによる薄毛を防ぐためには不規則な生活習慣や栄養の偏った食生活を改善して、髪にとって良い環境を整えることが大切です。
薄毛の兆候に早く気づくためにも、毎日自分の頭皮や髪に触れ、今の状態を把握しておくようにしましょう。
またストレスを解消するには、自律神経の副交感神経の働きを活発にさせる必要があります。
ですからゆっくり本を読んだり音楽を聴く、入浴してリフレッシュする、質のよい睡眠を取るなど心身ともにリラックスさせることが非常に重要であると言えるでしょう。
まとめ
働く女性にとってストレスの蓄積は大敵であり、ストレスにより自律神経が乱れることで、血行不良やホルモンバランスの乱れがおき、薄毛や抜け毛の直接的な原因になる場合もあるためくれぐれも注意が必要です。
薄毛や抜け毛を引き起こさないためにも、普段からうまくストレスを発散できるように、自分に合った解消方法を見つけておくことも大切ですよ。