ヘアケア

薄毛の女性も気になる!シャンプーによる洗髪を止めたら髪質が変化した!

専門家が、シャンプーを使っての洗髪を止めたら(いわゆる「ノープー」)

・頭皮が健康になり、髪が太くなった
・抜け毛が減り、薄毛が改善された
・髪にツヤが戻ってきた
・ハリやコシが戻ってきて、髪がふんわり立ち上がるようになった

といった感じで、メリットが出たと訴える書籍が出されているため、実践する人も増えてきていますよね。

でもその一方で、本当に効果があるの?返って髪の状態が悪くなるのでは?と疑いの目で見ている人も多いのも事実です。

そこで今回は、実際にシャンプーを止めた方のお話をご紹介します!

更に、私の緩やかなノープー体験談や、ノープーのやり方と注意点も、合わせてお話ししたいと思います。

是非、ノープーに対する偏見や疑問を解決して、選択肢の一つとして考えてもらえたら嬉しいです。

あるオーストラリア女性の体験談

彼女は、髪のダメージを改善するためではなく、環境問題の一環として、シャンプーを使用しない「ノープー(別名:コーウォッシュ)」を始めたそうです。

何も髪のケアをしなかったわけではなく、週1回、卵とバナナを混ぜ合わせたものを髪に塗るヘアマスクを行い、頭皮の皮脂汚れが気になるときは、ベーキングパウダーで吸着させていました。

この生活を8ヶ月続けた結果、よく絡まり合っていたロングヘアは絡まりか解消され、髪自体もギトギトするわけでも、乾いているわけでもなく、ちょうど良い状態になったそうです。

また、ニオイも気にならず、髪本来のニオイを感じられるようになったとか。

日本で専門家がいわれている通り、ノープーにより、本来の髪を取り戻すことができた成功例ですね。

ただ残念ながら、世間ではそんな声だけではないようです。

次に世間の否定的な声と、また、私自身の体験談をご紹介します。

世間の声と私の緩やかなノープー体験談

専門書が出たり、ネットやメディアで取り上げられたことで、ノープー実践者や、実際に身近にノープーを始めた方を目にする機会が増えてきました。

それにより、否定的な声も出始めています。

・夫が薄毛に効果があると始めたけど、変わっている様子はなく、むしろ臭いが気になるようになった。

・同僚に始めた人がいるが、加齢臭が気になって仕方がない。

・本人は良かれと思って続けているようだが、見たからに髪はベトベトになり、気持ち悪い。

等など。実践者本人も、髪が臭っていない気になって仕方がないとか、ベトつきが気になる、かゆみが出てきたなど不快を感じ、すぐに止めてしまった方も少なからずいるようです。

私はと言いますと、更年期に差し掛かり、抜け毛や白髪が気になり出していました。

もっと上の年代の女性たちを見ていると、分け目から薄毛が進行している方をちらほら見受けられるようになり、恐怖すら感じていたのです。

また何より、長年、頭皮のかゆみにも悩まされていました。

若かりし頃は、皮膚科にかかったこともありました。

その時は、シャンプーは安価な市販品で良いので、よく洗いなさい!と言われ、ゴシゴシ洗っていた時期もありました。
(現代では、頭皮と髪にも間違っているアプローチだったと言わざる負えません。)

当然の結果ですが、汗をかくとかゆみが出て、ストレスを感じると猛烈なかゆみに襲われ、改善はみられませんでした。

そんなところ、ノープーの記事を目にし、もしかして私は洗い過ぎだったのかもしれない…と感じるに至り、実践してみることにしたのです。

始めた季節は冬でした。かれこれ半年ほどになります。次にノープーのやり方を詳しくご紹介しますが、私は緩やかに取り入れる方法にしてみました。

隔日で湯シャンプーをするやり方です。市販品のシャンプーで洗髪した翌日は、シャワーの湯だけで洗うようにします。

ただし、汗をかき過ぎた日や、スタイリング剤を使用した日は、湯シャンプーを避けました。

その結果、最初の1ヶ月ほどは、何となく頭皮のニオイとベタつきが気になっていましたが、それを乗り越えると、ニオイもベタつきも気にならなくなりました。

抜け毛が減り、白髪が増えるスピードが遅くなった(ノープーを始めてから、ほとんど白髪が増えていない)ことに気付きました。

髪質にも変化が出てきました!常にパサついて髪は、ギトギトではなく、ちょうど良い潤いになりました。

更に、つぶれがちだった頭頂部が、ふんわり立ち上がるようになってきたのです。

これが一番の変化ですね。外出時も、スタイリング剤を使わなくても良いかなと思えるようになってきました。

気になる頭皮のかゆみも、少しずつですが、和らいできています。まだまだこの点は、様子見ですが。

私の感想としては、髪質の改善が見られていますし、このまま緩やかなノープーを続けていこうと考えています。

ただ、なぜ挫折する人や、周囲の人に否定的な感情を抱かせるかと言うと、やり方が完全に間違っているか、その方に合っていないやり方をしているかのどちらかだと思うのです。

そこで次に、具体的なノープーのやり方と、注意点をご紹介したいと思います。

ノープーのやり方と注意点とは?

先にお話ししたオーストラリア人女性は、環境問題を考えてということでしたが、ノープーの目的は、ご自分の髪質を改善したい、髪の悩みを解決したいという方が大方かと思います。

では、なぜノープーがそれらの改善に役立つのでしょうか?

実は、現在の日本で販売されているシャンプーは、極めて洗浄力が高くなっているのです。

更に、清潔さや身だしなみに気を付ける人が増え、毎日シャンプーを使って洗髪をする方も多いでしょう。人によっては、朝晩の2回洗髪されている方もいると思われます。

そう、今の日本人は度を超えて洗い過ぎなのです。清潔に保つことは大切ですが、やりすぎは害になります。

結果として、頭皮は乾燥して炎症を起こし、髪の成育を妨害します。

更に乾燥が進むと、人間の防御本能が働き、今度は過剰に皮脂を分泌し始め、頭皮がべとつくようになるため、そのべとつきを取ろうと、シャンプーの回数を増やしてしまうという、正に悪循環に陥っているのです。

もちろん、髪自体も強い洗浄成分にさらされ続ければ、パサつきダメージを受けます。

ですから、シャンプーの使用を制限して、頭皮を自然な皮脂分泌の状態に戻し、元気にしよう!ということなのです。それは、髪の健やかな成育にも直結します。

では、今回は一番ノーマルな湯シャンプーのやり方をご紹介します。

①髪が乾いた状態で、ブラッシンをします。

表面の汚れが落ち、頭皮にたまった皮脂汚れも浮かび上がってきます。

②38℃前後のぬるめのシャワーの湯で、髪全体をしっかり濡らします。

③引き続き、ぬるめのシャワーの湯を頭に押し付けつつ、反対の手で(爪を立てず、指の腹を使って)頭皮をマッサージするように、隅々まで丁寧に洗います。

④お風呂から上がったら、タオルドライをし、ドライヤーで頭皮と髪を完全に乾かします。

⑤最後は再びブラッシングをして、髪を整えたら終了です。

慣れてしまえば、簡単ですよね。

ただし、注意点がいくつかあります。

このノープーは、欧米で始まりました。これらの地域は、日本と違って乾燥しているため、取り入れやすく、続けやすいのです。

一方で、高温多湿の時期が長い日本には、あまり向かないとも言えますが、少しアレンジを加えてみましょう。

まずは、あなたの肌がオイリーなのか乾燥肌なのかで対応が変わってきます。

前者なら、シャワー温は少し高めに設定し、湯洗いをする時間も長めに取ります。後者なら、全くの逆です。

また、スタイリング剤はお湯では落としきれないので、使用した日は、シャンプーを使っての洗髪にします。

季節によって、湯シャンプーの回数を増減させてることも重要です。

もうお気付きですよね。ノープーのやり方は1つではないのです。様々なやり方があり、

・シャンプーを全く使わない
・シャンプーを使って洗髪する頻度を落とす。(隔日とか、週に何回とか決めて)
・シャンプーをごく少量しか使わない
・泡立たないシャンプーを使用する
・湯シャンプーだけをする

以上のような感じで、必ずという決まりはなく、ご自分で取り入れやすい範囲で実践してみれば良いのです。

シャンプーを止めたら、髪質が変化した!とお話ししてきました。

あくまでも、その方の住んでいる環境や、元々の体質により、その変化は様々です。

やり方を間違えれば、頭皮環境を悪化させ、髪質を悪くします。

無理する必要はありません!

最初からハードルを上げると、髪質に変化を感じる前にノープー自体が続かなくなってしまいます。

ご自分の状態を把握して、緩やかに取り入れてみる、これが一番です。

きっと思わぬ髪質変化に驚くはずですよ。