女性にとって髪は非常に大切なものであり、シニア世代になってもそれは変わりません。
しかし実際に自分がその年代になってみて、さまざまな髪の悩みを抱えているという方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、シニア世代の方の多くが抱えている髪の悩みについて、またその改善方法などについて具体的に見ていきたいと思います。
Contents
シニア世代に多い髪の悩みとは?
以下では、シニア世代に多い髪の悩みの内容について具体的に見ていきたいと思います。
ハリコやシがない
ハリやコシのある髪は、見た目にもボリューム感があり若々しく見えます。
しかし年齢を重ねると髪の水分量が減少し、キューティクルがはがれやすい状態となり髪のハリやコシが失われていきます。
そうするとヘアスタイルがなかなか決まらなくなったり、ボリュームがなくなることで分け目が目立ち、年齢よりも老けている印象を相手に与えてしまうことがあります。
また、加齢により頭皮にたるみが生じると毛穴も緩んできてしまうことから、髪のうねりも起こりやすくなります。
髪にツヤがない
髪のハリやコシが失われていくと、髪のキューティクルも減少するためツヤもなくなっていきます。
これは加齢の他にも、頭皮の乾燥や紫外線の影響、また白髪染めの刺激などにより髪が痛みやすくなっているからであると言われています。
薄毛や白髪
薄毛になるのは男性特有のもの、と考えている方も多いかもしれませんが、最近は薄毛や抜け毛に悩む女性が増えています。
年齢を重ねるとだんだん髪が細くなっていくため、髪の本数自体は変わらなくても、ボリュームがなくなるため分け目が目立って見えたり、地肌が透けて見えやすくなってしまうようです。
シニア世代の髪の悩みの原因とは?
以下ではシニア世代の髪の悩みの原因として考えられる事柄について、詳しく見ていきたいと思います。
更年期による女性ホルモンの影響
髪が細くなり、ツヤやハリ、コシが失われていくことには、更年期が大きく関わっていると言われています。
女性はだいだい45~55歳ぐらいになると、更年期の症状が起こるとされています。
特に50代ぐらいになると、多くの女性が閉経を迎えます。
閉経後すると女性ホルモンのひとつであるエストロゲンも減少するため、髪にも大きな影響を与えます。
さらに更年期によるストレスやイライラは、薄毛や抜け毛の原因となるためくれぐれも注意が必要です。
血流や新陳代謝の悪化
年齢を重ねると、血流が悪くなったり新陳代謝がスムーズに行われなくなったりします
体の血流が悪化すると頭皮への血流も滞りがちとなるため、髪の成長に必要な栄養素がしっかりと隅々にまで行き渡らなくなり、薄毛や抜け毛の症状が起こる場合があります。
白髪染めやパーマ、ヘアカラーの影響
頻繁に白髪染めやヘアカラーをすると、薬剤のダメージにより髪がパサついてハリやツヤがなくなったり、頭皮環境の悪化により抜け毛や薄毛につながる可能性があります。
同じように薬剤を使うパーマも、どうしても髪にダメージを与えやすくなってしまうため注意が必要です。
シニア世代の髪の悩みの改善策とは?
ここでは、シニア世代に多い髪の悩みを解決するために、普段から気をつけなければならない点について見ていきたいと思います。
食生活を見直す
健康的な髪を作るためには、髪を作る元となるタンパク質を中心に、ビタミンやミネラルを毎日の食事からバランスよく摂ることが非常に大切です。
特にミネラルの一種である亜鉛は、人間の体を正常に機能させるために必要不可欠な栄養素であり、かつ不足しやすいため意識的に食事の中に取り入れるようにしましょう。
また更年期を迎えている方には、大豆イソフラボンを積極的に摂取することをおすすめします。
納豆や豆腐、みそなどの大豆製品に含まれている大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをすると言われており、ホルモンの減少による薄毛や抜け毛を防いでくれます。
逆に香辛料を多く使った料理やファストフードなどの脂の多い食べ物は、毛穴を詰まらせ髪の老化を早めたり薄毛になる原因につながります。
ですから普段からできるだけ避けるようにしましょう。
適度な運動
ウォーキングや軽いジョギングなど定期的に運動を行うと、体温が上昇し更年期により起こる冷え症なども改善されます。
そうすると頭皮の血行がよくなり、摂取した栄養素をしっかり頭皮の毛根まで行き渡らせることができます。
またエスカレーターではなく階段を使う、電車に乗る際には一駅前から歩いてみるなど普段の生活の中でも工夫してみても良いでしょう。
また運動はストレス解消にもなるためおすすめです。
うまくストレスを解消する
常に何らかのストレスを抱えていると、血行が悪くなるため髪や頭皮にも影響を与えます。
それが抜け毛や薄毛の引き金になることもあるため注意が必要です。
また更年期にはささいなことでイライラしたりしたりストレスが溜まりがちになってしまいますが、友達とのおしゃべりや自分の好きな趣味を楽しんでリフレッシュしてストレス解消することも大切です。
シャンプーを見直す
シニア世代の頭皮ケアとしておすすめなのが、これまで使っていたシャンプーを見直すことです。
ドラッグストアなどで販売されているシャンプーの多くには、シリコンや石油系界面活性剤、防腐剤などが含まれていて髪に悪影響を与えると言われています。
また洗浄力の強いシャンプーを使い続けていると、髪や頭皮を健康に保つために必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮の乾燥や髪の老化につながるのでくれぐれも注意が必要です。
シャンプーを選ぶ際には、無添加のオーガニックのものや、天然成分が配合された保湿効果が高いものを選ぶようにしましょう。
正しい方法でシャンプーする
髪によいシャンプーを選んだら、正しい方法で丁寧にシャンプーすることがも大切です。
まずシャンプーする前にはしっかりブラッシングを行い、髪に付着しているほこりや汚れなどを落としておくようにしましょう。
またシャンプーは直接髪につけるのではなく、一度手のひらで泡立ててから髪につけるようにしましょう。
なお髪を洗う際には、指の腹で頭皮をマッサージするように優しくシャンプーしてください。
この時爪を立ててしまうと、頭皮を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
またシャンプーは洗い残しがあると毛穴詰まりなどの原因になることがあるため、しっかりシャワーで流すようにしましょう。
トリートメントする際は、髪全体になじませた後に数分置いて洗い流してください。
なおトリートメントは頭皮にはつけずに、毛先中心になじませるようにしましょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージを行うことで、シャンプーした際に頭皮の毛穴の汚れをきれいに落とすことができるため、緩んだ毛穴の引き締め効果が期待できます。
同時にマッサージすることで頭皮の血行がよくなるため、髪や頭皮に栄養が行き届きやすくなり、髪を健康的な状態に保つことができます。
今は自宅でヘッドスパができるような頭皮ブラシも売られているため、そういった商品を使って頭皮ケアしてみるのもおすすめです。
まとめ
シニア世代になると髪の悩みの他にも、健康面など気になることが次々と出てくるため悩んでいる方も多いと思われます。
健康的な髪を維持して充実し楽しい毎日を送るためには、栄養バランスのよい食生活を心がけることが非常に重要であると言えます。
また髪にハリやツヤを与えるためには、頭皮ケアをしながら適度な運動を行い、ストレスのない生活を送ることも大切ですよ。