女性の薄毛

糖尿病にかかると女性の抜け毛が増える?そのメカニズムをご紹介!

私達が生きていくために必要な栄養素のひとつがブドウ糖です。

ブドウ糖は体を正常に機能させるためのエネルギー源となる、大変重要な存在です。

しかし体内のブドウ糖が増えすぎると、糖尿病などの重篤な病気を発症してしまう可能性もあるため注意が必要です。

糖尿病とは、血液中のブドウ糖が増え血糖値が高くなることにより発症する病気です。

実は糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす原因となるだけでなく、抜け毛が増え薄毛になるリスクも高くなると言われています。

そこで今回は、糖尿病と薄毛や抜け毛などの関わりについて具体的に見ていきたいと思います。

糖尿病にかかる仕組みとは?

私達人間は食事を取ると、一時的に血液中のブドウ糖が増加します。

そうするとすい臓からインスリンというホルモンが分泌されることによりブドウ糖は体内に取り込まれ、体の機能を正常に働かせるためのエネルギー源となります。

またこのインスリンにより、血糖値を正常範囲内に止めることが可能となっています。

しかし遺伝的要因や暴飲暴食、または慢性的なストレスや運動不足などが重なると、糖尿病を発症する可能性があります。

糖尿病になるとインスリンの分泌量が減少するため、血液中からブドウ糖をうまく体内に取り込めない状態となってしまいます。

そのことにより血糖値が上昇して高血糖の状態が長く続くと、糖尿病を発症しさまざまな合併症を引き起こす引き金となってしまいます。

糖尿病の種類とその特徴とは?

糖尿病として一般的に広く知られているのが1型糖尿病2型糖尿病です。

特に日本では、糖尿病の方の9割以上が2型糖尿病であると言われています

突然発症することの多い1型糖尿病は、インスリンを作る役割を果たしているすい臓のβ細胞が、ウイルスに感染することにより破壊されるためにかかると言われていますが、まだはっきりとした原因は解明されていません。

一方生活習慣病により発症すると言われている2型糖尿病は、暴飲暴食などを避け規則正しい生活を送ることができれば改善することができるとされています。

糖尿病と薄毛の関係性とは?

糖尿病というと喉の乾きや急な体重減少が起こることは比較的知られていますが、実は糖尿病にかかった方の3人に1人の割合で皮膚トラブルを抱える方が非常に多いと言われています。

特に糖尿病による頭皮のかゆみはシャンプーしてもなかなか収まらないため、やがて薄毛や抜け毛の原因になるとされています。

糖尿病は進行すると体の各器官に酸素や栄養を送る役割を果たしている血液が固まりやすくなり、血管が詰まりやすくなるためやがてさまざまな臓器に悪影響を与えてしまう大変恐ろしい病気です。

また糖尿病にかかると、内臓はもちろん、皮膚や頭皮にも髪もダメージ及ぼすことになります。

髪は毛根にある毛母細胞が分裂することで成長します。

細胞分裂をスムーズに行うためには、多くの酸素や栄養素が必要となりますが、糖尿病により血行不良が起こると頭皮まで栄養が行き届かなくなり、髪が細くなったり抜け毛が増えるなどして薄毛の引き金となってしまいます。

糖尿病の方は脂漏性湿疹や帯状疱疹にも注意

糖尿病にかかると、脂漏性湿疹帯状疱疹になる場合があります。

脂漏性湿疹はマラセチア菌という真菌が増殖し、毛穴などに炎症を起こすことにより頭皮がかゆくなりかきむしってしまうため、頭皮が傷つき毛根が傷んでしまうことにより発症します。

また水ぼうそうと同じウイルスにより発症する帯状疱疹は、糖尿病の方など免疫力が低下している方が特に発症しやすいと言われています。

特に糖尿病の方で神経障害が起こっている場合、帯状疱疹の初期症状であるピリピリしたとした痛みに気づかず、発見が遅れてしまうこともあるため注意が必要です。

糖尿病にならないように心がけなければならないポイントとは?

糖尿病を防ぐためには、まず普段から血糖値を上げない生活を送ることが非常に重要です。

血糖値をコントロールする上で最も大切となるのが、日々の食生活や運動習慣です。

そこで以下では、食事や運動面で注意しなければならない点について具体的に見ていきたいと思います。

食事はゆっくりよくかんで食べよう

食事の際に早食いすると、糖が吸収されやすくなるため血糖値が上がりやすくなると言われています。

ですから野菜や海草といった食物繊維の多い食品から、ゆっくりかんで食べるようにしましょう。

食物繊維は糖の吸収を緩やかにする効果もあるため、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐには最適です。

食品の選び方にも注意しよう

実は食品の中には、血糖値が上がりやすいものも存在しています。

ですから糖尿病を防ぐためには、これらの食品を摂り過ぎないように注意することも重要です。

血糖値が上がりやすい食品としては、米やパン、麺類などの炭水化物や糖分の多い果物や砂糖、タンパク質の多い肉類や魚介類、卵などが挙げられます。

ただし炭水化物の中でも、玄米やそば、パスタなどは血糖値の上昇が緩やかであると言われているため、こちらを選ぶことをおすすめします。

定期的に体を動かそう

定期的に体を動かす運動習慣が身に付いていると、筋肉をつけることにより体内で糖が消費されやすくなるため、血糖値を下げ糖尿病を防ぐことができます。

ですから全身の筋肉を使うウォーキングやジョギング、ヨガなどの運動をできるだけ継続して行うようにしましょう。

日常生活の中で薄毛予防のために気をつけるべきこととは?

糖尿病にならないように血糖値を気にすることも大切ですか、普段の生活の中で薄毛や抜け毛予防のために気をつけるべきことも多くあります。そこでここでは、それらについて詳しく見ていきたいと思います。

栄養バランスの取れた食生活を送ろう

欠食や外食が多くなり食生活が乱れると、栄養バランスが悪くなり髪の成長に悪影響を与えます。

特に髪の主成分であるタンパク質が不足すると、薄毛や抜け毛につながるため、毎日バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

またポテトフライやハンバーガーなど、脂質が多い食品ばかりを好んで食べていると、皮脂の分泌量が増え抜け毛の原因になるためくれぐれも注意が必要です。

規則正しい生活を送ろう

毎日パソコンやスマホに夢中になり夜中まで起きていたり、昼夜逆転の生活をしていると、寝ている間に分泌される成長ホルモンの量が減少するため、健康的な髪が成長しにくくなってしまいます。

ですから規則正しい生活を送ることは、薄毛を予防するためには非常に大切であると言えるでしょう。

ストレスを溜めないようにしよう

ストレスが溜まり代謝異常が起こりやすなり、頭皮の毛根まで十分な栄養素が行き渡らなくなります。

そうすると頭皮の不純物が排出されにくくなり、健康的な髪の成長を妨害してしまいます。

さらにストレスに睡眠不足が重なると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因になり糖尿病になるリスクも高まるため、普段からあまりストレスを溜めないように気をつけましょう。

外出する際には紫外線対策をしっかり行おう

頭皮は紫外線を浴びやすく、また活性酸素が発生しやすい場所でもあります。

活性酸素は髪の老化を早め、抜け毛や薄毛の引き金となるためくれぐれも注意が必要です。

ですから長時間外出する際などには帽子や日傘、またはUVスプレーなどを使いしっかり紫外線対策を行うようにしましょう。

正しい方法でシャンプーしよう

間違った方法でシャンプーしていると、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。

シャンプーをする際には一度ぬるま湯で髪の汚れを落としておくと、シャンプーが泡立ちやすくなり髪に負担がかかりにくくなります。

またシャワーで洗い流す際に頭皮にシャンプーなどが残ってしまうと抜け毛や抜け毛の原因になるため、しっかり洗い流すようにしましょう。

さらにまだ髪が濡れているうちにタオルでゴシゴシと強く拭くと、髪のキューティクルが開いて傷ついてしまうため、優しくポンポンと叩くように拭くようにしてください。

また雑菌の繁殖などを防ぐために、髪はドライヤーでしっかり乾かしてから眠るようにしましょう。

頭皮マッサージをしよう

頭皮のマッサージを行い血流を良くすることで、髪の成長に必要な酸素や栄養素を頭皮まで届けることが可能となります。

こめかみ部分に指をあてて円を描くように、またこめかみから前髪の生え際から後頭部まで、指の腹を使い優しくマッサージしましょう。

まとめ

今回は糖尿病と薄毛や抜け毛の関係性について詳しく見てきました。

もちろん糖尿病にかからないよう血糖値をコントロールしなが規則正しい生活を送ることもとても重要ですが、普段から栄養バランスの取れた食事を心がけることや、ストレスを溜めないこと、また髪や頭皮に負担をかけないように正しいヘアケアをすることも大切であると言えるでしょう。