ヘアケア

女性の薄毛を防ぐライフスタイルの構築

日々のヘアケアやヘッドスパなどで美しい髪の毛をキープすることは大切ですが、薄毛や抜け毛の悩みを予防するためには、内面からのケアが非常に大切です。

髪の毛は身体の延長で、身体の栄養状態や心身の健康状態をそのまま映し出す鏡だからなのです。

つややかで美しい髪の毛をキープしたければ、まず食生活を正すことから始めなければいけません。

そして適度な運動をとり、ストレスを上手に発散させるなどのライフスタイル全般に気を配ることが大切です。

この記事ではそんな女性の薄毛を防ぐライフスタイルを構築するために、具体的にアドバイスできる内容となっていますので、薄毛になりたくないと思っている女性の方は是非参考にしてください!

食事のバランスを整える

極端なダイエットや病気などで身体の栄養状態が悪くなり、健康が損なわれると、髪の毛にも即座に影響が出てきます。

髪の毛はまさに全身の健康状態を示すバロメーターといえるのです。

中国では髪は「血余(けつよ)」といわれています。

髪は全身に回った血液の余り、ですから髪を内側からキレイにするためには、まず身体が健康でなければなりません。

その基本は日々の食事です。

髪に必要な栄養素
毛髪の主な組成物質はタンパク質、なかでも必須アミノ酸が主な成分です。

カルシウムなどのミネラル類も健康な髪に欠かせない成分です。

血管を若々しく保ち、血行障害を防ぐにはビタミンEが必要ですし、また鉄分は身体中に酸素を運ぶ赤血球の健康を左右し、不足すると貧血を起こします。

タンパク質、海藻、小魚、大豆製品、緑黄色野菜などの食品を三度の食事できちんとバランスよく摂っていれば、身体も髪も健康を維持できるのです。

しかし実際の食生活はどうでしょう。

外食産業は花盛りで、家庭の食卓ですら、レトルト食品、冷凍食品、出来合いの惣菜に押されっ放しです。

栄養素の相互間に一定の比率があり、互いに影響し合いながら働くので、不足しているからといってそれだけを補給しても、バランスを崩し、かえって悪影響が出てくるだけです。

ですからミネラルは薬剤などに頼らず、三度の食事、それもできるだけ加工していない食品をバランスよくとることにより自然に摂取するよう心がけねばなりません。

日本の伝統食を食卓に

ところで玄米、雑穀、ワカメ、豆腐、納豆、チリメンジャコ、青菜類……これは伝統的な和食の世界。

日本の伝統食を大いに見直し、食卓に取り戻したいものです。

日本古来の伝統食には「国産の身近にとれる素材を多用する」「食物繊維が多い」「一物全体食」「素材本来の味を大切にする」「よく噛んで食べる食習慣がつく」等々、健康な暮しを支えるための知恵がいっぱい詰まっています。

ひじきや切り干し大根の煮物は作りおきができますので、少し多めに作って冷蔵庫に入れておき常備菜にすると良いでしょう。

全粒粉のパンとなら違和感なく調和しますので、朝のパン食に、また夕食時何かもう一品欲しいときにも重宝します。

キレイな血液をスムーズに流す

元気な毛髪を生み出すためには、キレイな血液をスムーズに毛根まで届ける必要があります。

スムーズな血液の流れを阻害する要因は、「冷房などによる冷え」「運動不足」「便秘」「肩こり」「ストレス」などです。

冷房などによる冷えから身体を守る
冷房などによる冷えから身体を守る人間の身体は四季のリズムに合わせて変化し、バランスを取っています。

たとえば夏場の暑い時期は、末梢の血管が拡張し、皮膚表面の血流を促進することによって、皮膚の毛穴が開かれ、余分な熱を汗として発散して体温の上昇を防いでいます。

このように身体が自然に則して上手にコントロールしているにもかかわらず、一日の大半を冷房の中で過ごしていたら、本来の身体の機能に逆らうことになり、変調をきたすのも当然です。

筋肉を冷やすと、毛細血管などの収縮運動も悪くなり血液の循環が阻害されます。

そうなるとまっ先に影響を受けるのが、手足の先端や頭皮の毛細血管です。

毛母細胞に十分な栄養が届かなくなると、抜け毛などトラブルを引き起こします。

また薄着で長時間冷え切った部屋にいると、胃や腸まで冷やしてしまって消化吸収作用に悪影響が出てきます。

すると体内の栄養分が不足し、新陳代謝も悪くなり、「身体がだるい」「疲れやすい」「風邪っぽい」といった冷房病を招いてしまいます。

自宅で冷房をかける場合は、外気温との差があまり出ないよう適正温度を守り、職場等では上着や靴下、ひざ掛けなどで、できるだけ身体を冷やさないように工夫してください。

足を使って運動不足を解消する
健康維持には運動が不可欠です。

といっても難しく考えず、”歩け、歩け”を心がければ良いのです。

心臓が血液を送り出すとき、その働きを助けてくれるのは足の筋肉です。

血液は静脈を通して心臓へ戻りますが、足を動かすことによって筋肉が動き、血液の循環が促進されて血液はスムーズに心臓に戻ることができます。

これが足は第二の心臓とよばれる由縁です。

一日一万歩、早足で一時間が理想ですが、その時間がなかなか取れないという方は、せめてエレベーターや車、自転車に頼らず、極力歩くことを心がけてください。

エスカレーターやエレベーターをやめて、階段を歩く、それを習慣化するだけでも継続して続けているうちに、ずいぶん違ってくると思います。

ストレスを上手に発散させる
ストレス過多は自律神経失調症を引き起こします。

自律神経を形成する交感神経、副交感神経は、血管の収縮・拡張に作用して血液の流れを調整しますので、ここが変調をきたすと血液の流れも狂い、頭皮への酸素や栄養分が十分に供給されなくなります。

またストレスは、血液を悪い状態にします。

緊張すると、体内では交感神経や下垂体副腎皮質系のホルモンが分泌されて血圧が上昇し、同時にブドウ糖やコレステロール、脂肪酸などを増加させます。

さらに、それに加えて、過剰なストレスは血を固まりやすくするという報告もあるのです。

といっても社会生活を営む以上、ストレスから逃げるわけにはいきません。

職場、家庭、学校、子供の教育、近所付き合い……とストレスのタネは尽きません。

そこで悔やんでグチをこぼしていたら、ストレスをため込むだけなので、上手に発散させながら前向きに生きていくしかありません。

ポジティブ・シンキングがストレス社会を生き抜くキーワードとなることは、すでにご存知のとおりです。

ストレス発散法は人それぞれ。

仲のよい友人とおしゃべりしたり、おいしいものを食べたり、映画を観たり、コンサートで音に浸ったり……散歩をしたり、スポーツで汗を流すのも手軽な発散法のひとつです。

まとめ

いかがでしたか?

この記事では、薄毛を予防するために行いたいライフスタイルについて解説してきました。

毎日規則正しい生活をするためには、食生活を見直し、生活リズムを正すことが第一です。

また、毛根の働きを活発するには、運動をして全身の筋肉を強くすることが大切です。

また、肩や首筋が凝っていると、血行が悪くなり、脳や頭皮に血液がスムーズに流れません。

肩こりを放置しておくと耳鳴りや難聴の原因にもなりかねませんので、デスクワークなどが続いたら、目を休め、首を回したり、肩を上下させたりして疲れをため込まないように注意しましょう。