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雨が降ったら気を付けている事は?
一番多い答えは、雨に身体が濡れないようにする!という意見ではないかと思います。
ですが「あ、あ雨だ」と気が付いた時、真っ先に雨から守ろうとする場所は皆さん大体決まっている事と思います。
もうお分かりでしょうか?
そうです「頭」です。
自然と胴体ではなく頭部を覆うように足を急がせる傾向は強いのです。
なぜ真っ先に頭を雨から守るのか、これは地上よりも頭が高い位置にあるために雨に打たれる確率が高いと知っているからでしょう。
自然と守るべき行動が身についている気もします。
頭が濡れる…濡れたら拭けばいいだけだと思っている方もそうでない方も一度は聞いたことがあると思いますが「雨に濡れると頭が禿げるもしくは髪が薄くなる」という説です。
果たしてこれは事実なのか、またなぜそう言われるのか、雨にはどんな成分が含まれているのか探って行きます。
雨に濡れてすぐに髪が薄くなるというのは間違い
何だか最近、髪が薄くなってきたな…そう言えば!雨の日に傘を忘れたり、急な雨に降られた事があったかもしれない。
そうだ、原因は雨なんだ!
と雨のせいにしている方もいるようですが、これは真実ではないようです。
雨の元は大気中の水蒸気
そもそも雨の正体とは何かという所から振り返ってみましょう。
雨の元は大気中の水蒸気で、それが冷却されて水滴が集まることで雲を作ります。
雲の中の水滴が重力によって落ちてくる、それが雨と呼ばれているのです。
目に見えない水分が蒸発して雨となるだけと思われがちですが、この雨に含まれているのは水だけなのでしょうか。
大気汚染問題、実は色々な物質が含まれている!
汚染された大気を含んだ雨を酸性雨と言い、それは雨の降り始めが強いそうです。
しかし雨が降り続くと次第に酸性雨は弱まると言われています。
それはなぜか?沢山雨が降ることで、その成分が洗い流されていくからです。
ただの水分だけではないのが雨、ということはおわかり頂けたと思います。
雨は浄化された様なきれいな水分とは違うので、そのままの状態ではやはり身体によくありません。
この雨を浴びた事によって即座に人体に影響が起こる訳でもないのです。
しかし酸性雨の怖い所として、土壌に溶け込む点が挙げられます。
積もり積もって蓄積されるので、自然界に大きな影響をお及ぼしかねないのです。
「雨を浴びっぱなしにしておかない」これがとても重要!
水分が蒸発した後に残る成分が髪の毛に影響を及ぼす可能性があるのです。
よって、雨に降られたから薄毛になるとか禿げると言われる話には誤解があります。
頭に浴びた雨の水分だけが時間と共に蒸発します。
しかし雨に含まれている有害物質と共に蒸発するわけではないのです。
実は、微生物も含まれています。
その残された微生物等も影響し、頭皮に汚れを残したりダメージを与えているのです。
なので、人によっては髪が薄くなったりという影響が起こり得るケースもあると言われています。
これで一概に雨にあたったから即、髪の毛が薄くなるというのは誤りなのも頷けるでしょう。
雨に濡れてしまった!その後のケアこそがとても大切なのです。
髪が抜けるメカニズム
そもそも、髪が薄くなるという事は抜け毛が増えるという事に比例しています。
内的要因
毛には毛周期というものが存在します。
一定の期間を成長期、退行期、休止期を繰り返しながら髪の毛は存在しているのです。
健康な頭皮であれば、このサイクルを順調に繰り返して行くのですが、ご存知の通り毛の成長にはホルモンのバランスが深く関わっているのです。
ホルモンのバランスが崩れる事によって、次に生えてくるべき毛が出てこなくなります。
美容脱毛でムダ毛を除去したいと思う部分とは違って、髪の毛でそんな事が起きてしまうととても焦ります。
外的要因
外的要因として頭皮の汚れが大きく関係してきます。
それは、頭皮に汚れが詰まるという事です。
毛穴に汚れがつまる、これが大問題なのです。
最近では毛穴の汚れを除去するべく、ディープクレンジングやクール系のシャンプーで頭を洗う事がテレビなどでもおすすめされています。
それはやはり、これまでの生活習慣と環境の変化が関係してるからと言えそうです。
まず生活習慣ですが、昔に比べると日本では特に和食だけでなく洋食を好んで食べる人が多く見られます。
毛穴からは汗や皮脂が分泌されていますが、その分泌量が増加してるのです。
脂っこい食事が多いと、体重が増加するだけでなく皮脂の分泌が増えて毛穴に汚れが詰まりやすくなります。
その結果、髪が抜けやすくなるのです。
頭を濡れたままにせず、適切に汚れを洗い流す事が重要
雨で濡れた頭をそのままにしないとお伝えしましたが、自宅で頭を洗った時も当然ですが自然乾燥なんて事はしないように気を付けましょう。
シャワーから出る水だし、雨と違ってきれいなのだから何の問題があるの?と言われてしまいそうですが、雑菌が繁殖するからです。
頭皮には元々、菌がいます。
これが湿度が上がったりする事で繁殖に繋がってしまうのです。
温度の低下は頭皮の血の巡りにも影響が出る
また、頭が濡れた状態を想像してみて下さい。
濡れている、すなわち冷たいのです。
これはサーモグラフィーなどで体温の解析をすると分かりやすいかと思いますが、頭だけ温度が低く表示されるでしょう。
温度の低下は寒さを招きます。
毛の成長に必要な頭皮の血の巡りにも影響が出るという事なのです。
まとめ
髪の毛が抜ける要因は、沢山潜んでいるので髪が濡れたら早めに乾かして抜け毛予防に努めましょう。
雨に話を戻しますが、便利な世の中になった為、多くの物が生産されています。
衣食住に必要な生きていくための物が溢れている反面、ゴミも多く出るのです。
すると余計な物を処分する必要性もでてきます。ここで大気汚染に繋がるのです。
様々な要因が絡み合っていますが豊かな暮らしと引き換えに大気は汚染されこの世で生きている物にその代償が降りかかっている状態なのです。
研究職に携わる先生が、降り積もった雪の成分を調べてみると近年ではなんと中にはプラスチックまで含まれていた事が証明されています。
という事は当然、雨も同様に様々な有害物質が含まれているのは確かでしょう。
雪が降り積もると幼い頃、ワクワクして雪合戦や雪だるま作りを楽しんだことでしょう。
そこで降り積もった雪の真っ白なきれいさから、雪を食べたなんて経験のある人は恐らく結構な数だと思います。
今思うと、こんなにも汚い物を口に入れるなんて考えられません。
生活が豊かになる一方で、多くの犠牲を出している昨今です。
海の汚染も話題です、海中の生き物の体内からプラスチックゴミが検出されています。
大気全てが汚れている現実には恐ろしさを感じてなりません。
この環境問題は、日本だけの問題では当然ながらありません。
海外、世界全体の問題として重要視されています。
降り注ぐ雨に、目に分かるような汚れや色がついていれば気を付けなければならない意識がかなりたかまりそうです。
しかし、現在降っている雨はその識別が難しい無色のような状態です。
今後、もっと大気が汚染されたりすると雨にも恐ろしい色がつくかもしれません。
そうならない努力をしていく必要があります。
雨に恐れるばかりの世の中になる事がないように祈ります。