ヘアケア

シニア女性の髪の悩み(薄毛)と改善策をご紹介

50代~60代のいわゆるシニア世代と呼ばれる年齢になると、だんだん髪が細くなりハリやコシが失われていきます。

また髪の本数自体も減ってしまうため、多くの女性は白髪はもちろん、髪全体のボリュームダウンや分け目が目立つようになるなど、さまざまな髪や頭皮に関する悩みを抱えるようになります。

そこで今回は、シニア世代と言われる女性に多く見られる髪や頭皮の悩みについてまたその改善方法について詳しく見ていきたいと思います。

まずは髪の構造について知っておきましょう

女性の髪の悩みについて話す前に、最初に髪の構造について簡単に説明していきます。

髪は、髪の表面を覆うキューティクル、髪内部のコルテックス、また中心部のメデュラという3つの層から成り立っています。

主にタンパク質でできておりうろこ状になっているキューティクルは、髪の表面を紫外線や外気などの刺激から守る働きがあります。

髪の表面は、MEA、18-メチルエイコサン酸と呼ばれている脂質で覆われており、髪にツヤハリを与える役割を担っています。

ですから健康的で美しい髪を保ちたいという場合には、このキューティクルを正常な状態に保つことが必要不可欠であると言えるでしょう。

髪の90%を占めているのがコルテックスは、タンパク質主成分や水分、脂質でできており、しなやかで丈夫な髪を育てる役割があります。

例えばヘアカラーした際に髪が染まるのは、コルテックスに薬剤が作用しているためですが、何らかの原因でキューティクルが痛み、ヘアカラー剤が外に流れ出してしまうと、髪はパサパサになったりごわついたするようになります。

毛髄質とも呼ばれているメデュラもタンパク質と脂質でできています。

メデュラの多いと髪が太くなると言われていますが、外部からの刺激によって空洞が多くなると、髪が白っぽく見えるようになるとされています。

年齢を重ねるとともに肌にシワやシミができるように、髪もハリやコシを失い老化していきます。

髪は角化した細胞、つまり死んだ細胞が集まりであるため、自己補修能力がありません。

ですから早めに薄毛や抜け毛の原因を見つけて改善したり、日頃からのケアが大切であると言えるでしょう。

シニア女性はこんな髪の悩みを抱えている!

以下では50代~60代の女性が抱えている主な髪や頭皮の悩みについて詳しく見ていきたいと思います。

ハリやコシがなくツヤが失われている

ハリやコシのある髪は、根元から立ち上がるためボリューム感があり若々しく見えます。

しかし年齢を重ねていくと、髪が細くなり本数自体も減るため、髪全体がボリュームダウンして、分け目から頭皮が目立つようになり薄毛が気になるようになります。

また加齢により、髪がうねりやすくなったりチリチリしてきたという話もよく耳にします。

これらは頭皮にたるみが生じることにより、毛穴が緩んできてしまうことにより起こるとされています。

髪のうねりが強くまっすぐに生えてこなくなってしまうと、髪の水分量が少なくなるため、キューティクルがはがれやすい状態となりハリやコシが失われてしまいます。

さらにヘアカラーや白髪染め、頭皮の乾燥などによる髪のキューティクルがはがれるなどして失われていくと、ツヤが失われてしまいパサつきの目立つ髪になってしまいます。

薄毛により分け目が目立ち老けて見える

加齢により髪が全体的に細くなっていくと、ボリュームがなくなるため薄毛が目立つようになります。

また髪のボリュームが失われると分け目が目立つようになり、ますます薄毛が強調され、実際の年齢よりも年上に見られてショックを受けることもあります。

白髪が増える

加齢により男女問わずに白髪が増えていくのは、髪の黒色の元となるメラノサイトという細胞の数が少なくなるからであると言われています。

年齢とともに白髪が増えていくのはある程度は仕方がないことであると言えますが、そのまま放置しておくとますます白髪が増え、薄毛を進行させるきっかけにもなるため注意が必要です。

髪が老化する原因とは?

ここでは、シニア女性の髪の老化の引き金となる事柄について、詳しく見ていきたいと思います。

頭皮の血流不足

頭皮の血流が悪化すると、髪を育てるために必要な酸素や栄養素が頭皮まで行き届かなくなるため、ハリやコシのない細い髪が生えてくるようになります。
 
また血流不足により新陳代謝が悪くなると、抜け毛や薄毛の原因にもなります。

女性ホルモンのバランスの変化

50代を過ぎてシニア世代に差し掛かってくると、髪のハリやコシが失われ、パサつきやうねり、白髪や薄毛の症状なども多く見られるようになります。
  
またほとんどの女性は50歳前後で閉経を迎え更年期に入りますが、そうすると女性ホルモンの分泌量が急激に減少します。

そうすると女性ホルモンであり、健康的な髪の成長に欠かせないエストロゲンという物質も減少するため、髪の老化を引き起こし薄毛や白髪などが目立つようになります。

さらに女性の体には女性ホルモンだけではなく、男性ホルモンも存在しているため、女性ホルモンの分泌量が減少すると逆に男性ホルモンが優位に働くため、薄毛や抜け毛の原因となります。

普段の生活習慣にも原因が

加齢による髪の老化は、血流不足やホルモンバランスの乱れだけではなく不規則な生活による睡眠不足や食生活の乱れ、さらには運動不足や日々のストレスもその引き金となるため、くれぐれも注意が必要です。

シニア女性の髪の悩みの改善には頭皮ケアが重要

今まで使っていたシャンプーを見直す

ドラッグストアなどでよく見かけるシャンプーには、石油系界面活性剤や防腐剤などが含まれているものが多く、それらの商品は洗浄力も強く髪に刺激を与えるため使用する場合には気を付ける必要があります。

そういったタイプのシャンプーを長期間使い続けると、髪や頭皮が乾燥しやすい状態となり、やがてそれが皮脂の過剰分泌につながり頭皮環境の悪化を引き起こすため、結果的に薄毛や白髪などの髪の老化につながってしまいます。

シニア女性がシャンプーを選ぶ際には、アミノ酸系のシャンプーや無添加の髪に優しいもの、さらに髪に良い天然成分が入っている保湿力の高いものが良いと言われています。

頭皮や髪をしっかり保湿する

シャンプーして髪や頭皮の汚れをきれいに落とした後に、頭皮専用の美容液あるいは育毛剤などでしっかり保湿を行うことで、髪の老化を抑え、薄毛や抜け毛を防ぐ子とができます。

頭皮マッサージを行う

頭皮マッサージを行うと、頭皮の血流を促進するだけではなく、毛穴の汚れを落としたり、緩んだ毛穴を引き締めることにもつながります。

またマッサージし頭皮の血行が改善されることで、頭皮に髪の成長に必要な栄養素が行き渡りやすい状態となるため、健康的な髪が生えてくるようになります。

頭皮マッサージは、毎日継続的に行うことでより高い効果が期待できます。

自宅で頭皮ブラシを使って頭皮マッサージをしたり、美容院に行って本格的なヘッドスパを受けてみるのもおすすめですよ。

まとめ

何歳になっても女性にとって髪は際非常に大切なものですが、年齢によって髪や頭皮に関する悩みやヘアケア方法なども変化してきます。

髪の老化は避けることはできませんが、何らかの改善策を講じてその進行を抑えることは可能です。

シニア女性の薄毛を改善するためには、シャンプーなどのヘアケアの他にもこれまでの生活習慣を見直したり、毎日の食事の栄養バランスを気を付けることも大切です。

また髪や頭皮を清潔に保ち、頭皮環境を整えることを心がけることも大切ですよ。

いつまでも健康的で若々しい髪を保つことができるように、普段から注意していきましょう。