女性の薄毛

女性の薄毛や抜け毛の原因にも…頭皮の乾燥対策

寒さが厳しくなってきた冬の時期、気になってくるのは乾燥ですよね。空気やお肌、髪の乾燥だけでなく、実は頭皮も乾燥してしまうんです。

頭皮が乾燥すると、フケやかゆみが出るだけでなく、血行不良やバリア機能の低下により、薄毛や抜け毛の原因にもなってしまいます。

肌や髪の保湿ケアはしています!という人でも、頭皮のケアまでは手が回っていない、という人も多いのではないでしょうか?

しかし、年齢を重ねるにつれて皮脂分泌量は低下していくので、肌だけでなく頭皮も乾燥しやすくなっていきます。

さらに、シャンプーやドライヤー、栄養不足やストレスなど、様々な要因によって、頭皮の乾燥は加速してしまいます。

特に、寒い冬は空気中の湿度が低下して、その影響もありさらに頭皮は乾燥しやすい状態に。

特に念入りな乾燥対策が必要になってきます。

頭皮が乾燥する原因を把握して、しっかりとその対策をしていき、将来の薄毛や抜け毛を出来るだけ防いでいきましょう。

頭皮が乾燥する原因

頭皮はなぜ乾燥してしまうのでしょうか?

頭皮が乾燥する原因には、加齢による皮脂分泌量の低下や、空気中の湿度が下がって乾燥してしまう以外にも、様々なものがあります。

まずは、頭皮が乾燥してしまう原因を知っていきましょう。

◆シャンプーの種類や使い方

皆さんは、どのようなタイプのシャンプーを使っていますか?

洗浄力が強いアルコール系などのシャンプーを使っている人は、頭皮にとって必要な皮脂まで洗い流してしまっている恐れがあります。

また、1日に何回もシャンプーしたり、熱いお湯で流したり、爪を立てて洗ってしまったりすると、頭皮に刺激となってしまいます。

◆ドライヤーの使い方

また、ドライヤーを頭皮に近づけて熱風をあててしまうと、その熱によって頭皮が乾燥してしまうこともあります。

しかし、ドライヤーの熱が良くないからといって自然乾燥にしてしまうと、濡れたままの髪や頭皮が枕などの寝具とこすれることによって、雑菌が繁殖してしまい、フケやかゆみ、ニオイの原因になってしまいます。

◆栄養不足

偏った食生活などによって、髪や頭皮に必要な栄養素が不足することによって、頭皮の血行が滞り乾燥してしまうこともあります。

特に、髪や頭皮に必要なタンパク質や亜鉛、ビタミンの不足によって、頭皮の乾燥だけでなく、抜け毛や薄毛の原因にもなってしまいます。

特にビタミンB群には、皮膚のターンオーバーを活発にしたり、代謝を活性化したりする重要な役割があります。

また、甘いものやファーストフードの食べ過ぎによって、それらを分解する時にビタミンが消費されてしまうため、ビタミン不足を加速させてしまいます。

他にも過度な飲酒や喫煙によっても、頭皮の血行不良やビタミンCの破壊に繋がってしまう恐れがあるので、注意が必要です。

◆睡眠不足やストレス

生活習慣の乱れや睡眠不足によって、血行不良により新陳代謝が低下してしまいます。

そうすると、頭皮のターンオーバーが乱れたり、バリア機能の低下により乾燥してしまいます。

さらに、精神的なストレスが溜まることで、交感神経が緊張することによって血管が収縮し、頭皮へ栄養が届きにくくなってしまいます。

頭皮が乾燥すると?

では、頭皮が乾燥すると、どうなってしまうのでしょうか。

まず頭皮が乾燥することによって、頭皮の角質層が剥がれてしまい、フケが多くなってしまいます。

また、フケが多くなると、これまで角質層に守られてきた部分がむき出しになってしまい、刺激によってかゆみが起こってしまいます。

さらに、乾燥することによって、抜け毛や薄毛も進行してしまいます。

乾燥によって頭皮の血行が悪くなると、血行不良により頭皮に必要な栄養素が十分に届かなくなってしまい、新しい髪が生えるヘアサイクルが上手く回らなくなることによって、抜け毛が多くなります。

乾燥によって、もちろん髪の毛にも影響があります。

髪は乾燥による水分不足によって、キューティクルが剥がれてしまうので、髪が抜けやすくなったり切れやすくなったりしてしまいます。

さらにパサつきやゴワつきなど、見た目や手触りも悪くなってしまいます。

頭皮の乾燥対策

このような、頭皮と髪にとってよくない状態にならないように、乾燥を事前に防ぐことが大切です。

様々な対策を上手に取り入れて、頭皮と髪を乾燥から守っていきましょう。

◆部屋の湿度をキープする

まずは、部屋の乾燥を防いで、湿度を保つように心掛けましょう。

理想的な湿度は50%前後と言われています。

乾燥しやすい冬や、夏でもクーラーの使用によって乾燥してしまうこともあるので、加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干しするなどして、加湿を心掛けましょう。

湿度を保つことによって、風邪やインフルエンザの予防にも繋がるメリットがあります。

◆シャンプーを見直す

頭皮に直接付けるシャンプーを見直すのも効果的です。

シャンプーは、保湿効果が高いものや頭皮のケアができるもの、低刺激のものなどがおすすめです。

また、シャンプーする回数は1日1回にして、洗う時も爪を立てて頭皮を傷つけないように、指の腹を使って優しく洗いましょう。

また、すすぎ残しがないように、38度くらいのぬるま湯でしっかりとすすぐように気を付けましょう。

◆ドライヤーを見直す

シャンプー後のドライを自然乾燥にしていた人は、しっかりとドライヤーで乾かすようにしましょう。

乾かす時も、ドライヤーを頭皮から出来るだけ離して、なるべく一ヶ所にあて続けないように、ドライヤーを軽く振りながら乾かすのがポイントです。

また、ドライヤーを髪にあてる時間が少しでも短くなるように、風量が多い速乾タイプのドライヤーを使うのがおすすめです。

乾かす時も、乾きにくい頭皮から乾かし、毛先は乾かしすぎないように、出来るだけ短時間で乾かすようにしましょう。

さらに、温風温度が低めの風が出る「スカルプモード」が付いているドライヤーや、頭皮の保湿ができるイオンが放出される高機能タイプのドライヤーも発売されているので、そういうタイプのドライヤーを使ってみるのもおすすめです。

◆栄養バランスや生活習慣を整える

栄養バランスの取れた食事を一日三回とり、甘いお菓子や脂っこいファーストフード、飲酒、喫煙は減らすようにしましょう。

忙しくて三食きっちり食事をするのがなかなか難しい人は、手軽に野菜が摂れるスムージーにして朝食の代わりに飲んだり、ビタミンなどのサプリメントで補うのも良いでしょう。

また、しっかりと睡眠を取り、規則的な生活リズムにするように心掛けましょう。

ストレスを完全になくすのは難しいですが、出来るだけストレスの原因を取り除いたり、ストレスが溜まり過ぎる前に、自分に合った方法で発散するようにするのが望ましいです。

◆頭皮専用の保湿剤を使う

頭皮の乾燥や炎症を抑えたり、菌の繁殖を防ぐ効果のあるローションなどの保湿剤が販売されているので、自分に合ったものを乾燥が気になる時に使ってみるのもおすすめです。

シャンプーしてタオルドライをした後に、頭皮に直接塗布して、マッサージしながら頭皮全体に馴染ませるようにしましょう。

また、ヘアオイルをシャンプー前に塗布してマッサージするように馴染ませるのも、乾燥対策に効果的です。

しかし、保湿剤を使うことで症状が悪化したり、フケやかゆみが悪化するなどした場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

お肌や髪だけでなく、頭皮の乾燥も、そのまま放置するとフケやかゆみ、さらには抜け毛や薄毛などに繋がってしまう恐れがあります。

簡単に取り入れられる乾燥対策もあるので、ぜひ頭皮の乾燥を予防して、健康な頭皮作りを行っていきましょう。