専門サロンや美容室などで受けることができるヘッドスパは、髪や頭皮に良いさまざまな効果が期待できます。
とはいえ、サロンに通うには時間的に余裕がなかったり経済的に厳しかったりして難しい人もいるでしょう。
そこで、ここでは、自宅でできるヘッドスパの方法を紹介します。
この記事を読むと、自分の家で好きなタイミングでヘッドスパができるようになりますよ。
Contents
そもそもヘッドスパって何?
「ヘッドスパ」には明確な定義はありません。
一般に、日本では「頭皮を洗浄したりもみほすぐしたりする美容施設」を総称してヘッドスパと呼んでいます。
そのため、サロンによって提供されるサービスはさまざまです。
同じヘッドスパといっても、いくつもの種類があります。
単にスカルプケアをするだけでなく心身をリラックスさせる効果も大きく、リラクゼーションサロンの役割も果たします。
なお、「ヘッドスパ」は和製英語です。海外で使っても通じないので注意しましょう。
髪や頭皮に良い効果が期待できる!
近年人気を集めているヘッドスパは、髪や頭皮がきれいになる、気持ち良いといったことだけでなく、さまざまな効果が期待できます。
どのようなものがあるか、見ていきましょう。
ストレスが解消される
ヘッドスパでは、頭皮や首をゆっくりともみほぐします。
心地良い刺激を感じ、さらに凝りがほぐれることで心身ともにリラックスできるでしょう。
これがストレス解消にもつながります。
多少のストレスは気持ちにハリを生みますが、過度に溜め込むと心身に良くない影響をもたらし、抜毛や薄毛にもつながるといわれています。
ヘッドスパのリラクゼーション効果でストレスが緩和されれば、抜け毛の防止にも結びつくでしょう。
頭皮をほどよく刺激し血行を促進する
丁寧にマッサージすることで、頭皮の血行を良くする効果があります。
血液は細胞に酸素や栄養を届け、老廃物を受け取って運搬する大切な存在です。
頭皮の血行が悪ければ細胞に充分な栄養が届かず、髪の元となる細胞が活発に分裂できません。
そのため、頭皮の血行が悪くなると、髪が弱くなったりうまく育ちにくくなったりする傾向があります。
ヘッドスパで血行が良くなると、髪の土台である頭皮が健康に育ち髪も健やかに伸びやすくなるでしょう。
頭皮の汚れがとれて清潔な状態になる
毎日シャンプーを使ってしっかり洗っていても、毛穴の皮脂汚れがすっきり落とせていないことはよくあります。
皮脂が毛穴に詰まると、髪の成長も妨げてしまうでしょう。
髪のうねりやゆがみの原因ともなります。
ヘッドスパでは頭皮をクレンジングして、落としにくい油性の汚れである皮脂汚れもすっきり取りのぞきます。
額のしわが緩和されることも
年齢を重ねると、頭皮が硬くなって柔軟性が損なわれてしまいます。
頭皮が硬いと、目を大きく開けたときなどに額の皮膚が頭側に上がることができません。
すると、行き場を失った皮膚よって額にしわができてしまいます。
額にしわがあると、顔がぐっと老けて見えるもの。気になっている人もいるでしょう。
ヘッドスパでは入念にマッサージするため、頭皮が柔らかくなり、結果としてしわが緩和されることがあります。
目の疲れがとれてすっきり
パソコンやスマホの画面を見過ぎて、目の疲れがとれず、痛みやかすみを感じた経験をしたことがある人は多いでしょう。
目の疲れや痛み、かすみだけでなく、頭痛や吐き気などもともない、休んでもなかなか治らない場合は眼精疲労の可能性が高いです。
これは、目の周りの筋肉ががちがちに凝り、血行が悪くなることで起こるとされています。
ヘッドスパを受けると頭皮や首の血行が良くなるので、眼精疲労の症状が緩和される効果が期待できます。
サロンは高い?ならセルフスパしよう!
美容に健康に良い効果が期待できるヘッドスパですが、専門サロンで施術を受けると1時間で5000~1万5000円程度かかります。
リラックスしたいだけであれば、余裕のあるときにふらっと行くのも良いでしょう。
しかし、髪をサラつやにしたい、頭皮を健康にしたいなどの目的があるときは、理想的な頻度は月に1回です。
とはいえ、毎月サロンに通うのは厳しい人もいるでしょう。
実は、ヘッドスパは自宅でもできます。
もちろん、サロンほど本格的にするのは難しいでしょう。
しかし、家であればいつでも好きなタイミングで気軽にヘッドスパを楽しめます。
ぜひやってみてはいかがでしょうか。
マッサージでお手軽ヘッドスパ
まずはもっともお手軽にできるセルフヘッドスパを紹介しましょう。
やり方は簡単で、入浴時に頭皮を丁寧にマッサージするだけです。以下に手順を紹介しましょう。
ブラッシングして髪のもつれや絡まった抜け毛、ほこりなどを取りのぞく。
ぬるま湯で丁寧に予洗いする。
シャンプーを手のひらや泡立てネットなどを使ってしっかり泡立て、丁寧に洗う。
そのときに指の腹を使ってマッサージする。額から頭頂部に向かって徐々に指を動かしながら揉んでいく。
側頭部から頭頂部、襟足から頭頂部も同じように揉んでいく。
ぬるま湯でしっかりとシャンプーをすすぎ流す。耳の後ろや生え際などすすぎ残しに注意する。
注意点は次の2つです。
力を入れすぎない。
指は下から上に向けて動かす。上から下に動かすとたるみを招く恐れがあるので注意する。
美容オイルを使ったセルフスパ
美容オイルを使ったセルフヘッドスパもおすすめです。
使う美容オイルは以下のような植物系オイルが良いでしょう。
椿オイル
ホホバオイル
アルガンオイル
手順を紹介します。
ブラッシングして髪のもつれや絡まった抜け毛、ほこりなどを取りのぞく。
美容オイルを手にとり、指を使って少しずつ頭皮にぬっていく
指の腹を使って丁寧にマッサージする。下から上にほぐしていく。
ぬるま湯でしっかりと洗い流す
シャンプーで洗う
炭酸水でしゅわしゅわセルフスパ
100円程度で売っている炭酸水を使う方法もあります。
心地よい炭酸水のぱちぱちした刺激が特徴で、サロンでも人気の高いメニューです。
自宅でするときは、ペットボトルの炭酸水を用意しましょう。
ブラッシングして髪のもつれや絡まった抜け毛、ほこりなどを取りのぞく。
下を向き、頭に炭酸水を少しずつ出して地肌にあてるようにしてなじませる。
指の腹を使ってマッサージする。
額から頭頂部に向かって徐々に指を動かしながら揉んでいく。
側頭部から頭頂部、襟足から頭頂部も同じように揉んでいく。
いつもどおりシャンプーし、しっかりとすすぎ流す。
耳の後ろや生え際などすすぎ残しに注意する。
このほか、炭酸水にシャンプーを混ぜて炭酸シャンプーをつくり、それで髪を洗う方法もあります。
この場合は、空のペットボトルを用意してそこに100ml程度の炭酸水を入れ、シャンプー適量を追加してからフタをしてよく振りましょう。
もこもこに泡が立ちます。
あとは、上で紹介した「お手軽ヘッドスパ」の手順に従って洗えばOKです。
たっぷりのクリームを使ってうるつや髪に
専門のクリームをたっぷり使って髪に潤いを与えるクリームバスは、インドネシアで広く親しまれているヘッドスパの1種です。
クリームは保湿効果が高く、髪がサラサラになります。
自宅でする場合は、Amazonや楽天などのECショップでクリームを購入すると良いでしょう。
製品によって価格はさまざまですが、250g入り2000円程度(+送料)が目安です。
シャンプーをしたあと、タオルドライをして水気をしっかりと切る
たっぷりのクリームを髪や頭皮になじませる
全体を丁寧にマッサージする
10~20分ほどそのままにする
シャワーで入念に流す。頭皮にクリームが残っていることがあるのでしっかり落とす。
シャンプーのあとはリンスやコンディショナーなどをせず、クリームをつけます。
量が少ないとあまり効果も期待できなくなるので、たっぷり使いましょう。
ここに気を付けて!注意すべき2つのポイント
ヘッドスパは頭皮や髪に良い影響を与えるものですが、注意すべきポイントを守らないとかえって傷みを招くこともあるため、注意しましょう。
毎日はやらない
すっきりして気分が良いからといって、毎日やるとかえって頭皮や髪に負担をかける恐れがあります。
気持ちよさを感じる程度の力でやる
マッサージは、心地よいと感じる程度の力でやりましょう。
ぐいぐい押してはいけません。
押すよりも軽く上に動かすようなイメージで揉みます。
まとめ:セルフヘッドスパで髪をツヤツヤさらさらに
ヘッドスパは気持ちよいだけでなく、髪や頭皮にも良い影響をもたらすものです。
専門のサロンのほか、美容室でも施術を受けられます。
とはいえ、サロンや美容室にわざわざ通うのはちょっと面倒な人もいるでしょう。
そんなときは、自宅でセルフヘッドスパをしてみましょう。
洗髪の際に頭皮マッサージをするだけでも良いですが、美容オイルや炭酸水、専門のクリームなどを取り入れてみるのもおすすめです。
サロンに通うより安く、手軽に髪を労わってツルさらになりますよ。