ヘアケア

薄毛女性のセルフヘアカラーの方法や注意点とは?

美容室でヘアカラーすると思っていたより費用がかかるため、自宅でセルフでヘアカラーをしているという方も多いのではないでしょうか。 

しかし自分で染めるとムラができてうまくいかなかったり、カラー剤が自分に合わず肌トラブルが起こったという話をよく耳にします。

そこでここでは、カラー剤の選び方やその種類、セルフヘアカラーの方法や注意しなければならない点などについて、詳しく見ていきたいと思います。

カラー剤の選び方は?

美容院へ行けば、自分の希望のカラーを美容師さんに伝えればよいですが、自宅で自分で行う場合は、自分で多くの市販のカラー剤の中からタイプなどを選択しなければなりません。

カラー剤には大きく分けて、おしゃれ染めと白髪染めの2種類があります。

おしゃれ染めは、ブリーチして髪の色素を抜いてからカラーリングする仕組みとなっています。

一方白髪染めは、メラニン色素の抜けた髪を染めるためのものであり、ブラウンベースが強く、おしゃれ染めに比べてカラーが出にくくなっています。

ですから白髪におしゃれ染めを使用するとイメージ通りに染まらなかったり、おしゃれ染めに白髪染めを使うと髪の色が全体的に暗くなってしまうため注意が必要です。

また自分の好みの色に仕上げたいのであれば、「暗め」「やや明るい」「明るい」などのカラー剤の表示をしっかり確認することも非常に大切です。

自然な仕上がりにしたいには場合4~6トーン、明るめの髪色にしたいのであれば13~14トーンの明るさがおすすめです。

市販のヘアカラー剤の種類とは?

市販のヘアカラー剤にはクリームタイプと泡タイプ、ジェルタイプの3種類があります。

以下では、それぞれの特徴について見ていきたいと思います。

クリームタイプ

セルフヘアカラーのカラー剤の中で一番ポピュラーなのがクリームタイプです。

髪や頭皮に優しい成分が使用されており、髪をあまり痛めずに傷みをしっかり染めたいという方に特におすすめです。

ただしクリームタイプはブロッキングしなければならないので手間がかかり、ムラが出やすいというマイナス点もあります。

ボトルの先がブラシ型になっている商品を使用すると、髪の内側も塗りやすくムラが出にくくなります。

泡タイプ

クリームタイプよりも髪が痛みやすいというデメリットがありますが、ブロッキングしなくても手軽に使えるため長い髪でも染めやすく、セルフヘアカラーに初めてチャレンジするという方にもおすすめできるタイプです。

ジェルタイプ

クリームタイプよりも硬めの液体のため、髪一本一本をしっかり染めやすいのが特徴となっています。

ただしクリームタイプよりも髪に負担がかかるため、美容成分が配合された商品を選ぶようにするとよいでしょう。

セルフヘアカラーする前に準備するものは?

市販のヘアカラー剤には、ハケやビニール手袋、紙エプロン、などが一緒に入っています。

その他にも耳にカラー剤が付着するのを防ぐイヤーキャップや、顔への液だれを防ぐためのフェイスクリームも必要です。

クリームはワセリンやニベアなどでもOKです。さらにブラシやヘアクリップ、タオルなども準備しておきましょう。

ヘアカラー剤は洋服につくと取れなくなってしまうため、タオルは多目に用意しておいてくださいね。

失敗しないセルフヘアカラーの方法

①髪をしっかりとかしてブロッキングする

髪質によりヘアカラー剤を付けると、髪がからまりやすくなったりする場合があるため、塗る前にはしっかりブラッシングしておくようにしましょう。

ヘアカラー剤を髪にムラなく塗るために、ヘアクリップなどで髪をブロックごとに分けることをブロッキングと言います。

耳のあたりで髪を前と後ろにわけ、さらに後ろの髪を上下に、髪の量が多い場合は3つにブロッキングしましょう。

②タオルやイヤーキャップを用意する

カラー剤を使用した際に服や耳に付着しないように、服にタオルをかけ、耳にはイヤーキャップを着けるようにしましょう。

イヤーキャップはカラー剤に付属品として付いているケースもありますが、ない時にはラップで代用してもOKです。

③フェイスクリームを塗る

ヘアカラーが顔についてしまうと、なかなか取れなくなってしまいます。

ですから液だれを防ぐために、フェイスラインにワセリンなどのクリームを塗ります。

ただしフェイスクリームが髪に付着してしまうとカラーが定着しにくくなってしまうため、髪の生え際からだいたい1cmほど内側にクリームを塗りましょう。

④手袋を着け、カラー剤を髪に塗る

カラー剤を髪に塗る際には、必ず付属の手袋をつけて行いましょう。

手袋を付けずにカラー剤を扱うと手が荒れてしまったりアレルギーの原因にもなりますのでくれぐれも注意してくださいね。

市販のカラー剤には2種類の薬剤が入っています。まずはこのふたつをムラのないようにしっかりと混ぜ合わせましょう。

カラー剤はまずえり足から塗り始めます。これは髪の中でえり足が一番染まりにくいと言われているためです。

ブロッキングした髪の束を持ち上げ、カラー剤のついたブラシを髪の根元に当て、下から上へ向かって塗っていきます。

それから今度は上から下へ向かってカラー剤を塗り、これを繰り返します。

もしヘアカラーの最中に顔にカラー剤がついたら、すぐにタオルで拭き取るようにしましょう。

⑤頭の後ろ→横→前髪→分け目の順に塗っていく

えり足と同様に、それぞれブロッキングした髪を頭の後ろ、両横、前髪、分け目の順に塗っていきます。  

この時なるべく髪の根元から毛先に向かってブラシについたカラー剤を伸ばしていきましょう。

両横の髪は、頭の後ろの髪と一緒に後ろでまとめてください。

前髪を塗ったら、分け目の根元から毛先に向かって塗ることにより、髪の表面にカラー剤をなじませます。

特に髪の根元や分け目は目立つ部分ですので、きちんと塗られているかをしっかりチェックしましょう。

⑥そのまま一定時間置く

市販のカラー剤の取り扱い説明書に従い、色が定着するまでそのまま一定時間置きましょう。

しっかり染めたいからといってあまり長い時間放置しておくと、カラーの失敗や肌トラブルなどを招く可能性があるためNGです。

⑦カラー剤を乳化させる

カラー剤をシャワーで洗い流す前に、髪全体にカラー剤をなじませることを乳化といいます。

乳化することにより色を髪にしっかり定着させ、さらに薬剤をきれいに洗い流すことができます。

この時カラー剤が顔に流れていくこともあるので、目に入らないように気をつけましょう。

⑧カラー剤を流した後、シャンプーとトリートメントをする

ぬるま湯でしっかりとカラー剤を流したら、念入りにシャンプーとトリートメントを行います。

ヘアカラーした髪はトリートメントすることでカラーを長持ちさせることができ、さらにカラー剤の髪へのダメージを和らげてくれまし。

セルフヘアカラーで注意しなければならない点とは?

肌トラブル防止のためパッチテストを行う

ヘアカラーする前には、必ずパッチテストを行いましょう。

市販のヘアカラー剤を使用すると、アレルギー反応が起こり頭皮や顔、首などにかゆみや腫れなどが起こり重症化する場合があるため、パッチテストで異変が見られた場合にはヘアカラーを中止してくださいね。

体調の悪い時にはヘアカラーをしない

セルフヘアカラーによるアレルギー反応は、体調のすぐれない時に突然発症する場合もあります。

特にジアミンと呼ばれている成分が含まれているカラー剤は、アレルギー反応を起こしやすいとも言われています。

女性の方であればホルモンバランスが崩れやすい生理中や妊娠中、また風邪気味であるなど少しでも体調が悪いと感じた際には、ヘアカラーは行わないようにしましょう。

少しかゆみがあるという程度の軽い症状でも、後に重症化してしまうケースもありますので、もし少しでも異常を感じたら専門医を受診しましょう。

ヘアカラー剤の取扱説明書をしっかり読む

自宅でセルフヘアカラーする前には、説明書をしっかり読んでおきカラー剤に含まれている成分や方法など、内容をあらかじめしっかり確認しておくことが非常に大切です。

まとめ

今回は、カラー剤の選び方やその種類、またセルフヘアカラーの方法や注意しなければならない点についてご紹介して見てきました。

自宅でヘアカラーする前には必ずパッチテストを行い、アレルギー反応が起こらないかどうかをしっかり確認しておくようにしましょう。 

また体調の悪い時に行うのは避け、実際に行う際には市販のカラー剤の説明書をよく読み、正しい方法で行うことも大切です。