ヘアケア

女性の季節的なヘアサイクルの乱れによる薄毛

髪の毛がどのように育つのかというと髪が頭皮の毛穴から生えてきます。

そして根本から髪は伸びていきます。

なんとなく髪が毛穴から生えて毛穴から伸びてくるのは分かっている人も多いと思いますが、中には髪の毛先が伸びていると思っている人も多いのです。

髪の毛の毛先が伸びていくということはありませんのでご注意ください。

さてこの髪の毛の伸びる仕組みですが、それをヘアサイクルといいます。

このヘアサイクルを知っておけば薄毛や白髪などで悩んでいる方の役にたてられます。

さてヘアサイクルについてですが、人の髪は生まれた時にもうすでに本数が決まっています。

大体平均して9万本ですが多い人で10万本、少ない人でも8万本強はあります。

自分の頭皮はそんなに髪があるように思えないという方は薄毛を発症しているか髪が細いかのどちらかです。

そしてそれらの髪は毛根の数の分ヘアサイクルがあります。

ヘアサイクルとはつまり髪の一生のことをいいます。

通常このヘアサイクルは1サイクル6年程度、これを5.6回繰り返します。

つまり一つの毛穴の寿命は約30年強ということになります。

寿命を終えた毛穴は肌代謝によって消えてなくなり、その代わりほかの箇所に新たな毛穴が生まれ変わります。

【ヘアサイクルの周期】

ヘアサイクルは主に髪の毛が生えてくる発毛期、髪の毛が成長をする成長期、髪の毛が老化し衰退する休止期、髪の毛が抜け落ちる後退期があります。

そして発毛機、成長期、休止期、後退期にはそれぞれの年数があります。

発毛期

毛穴から髪が生えて少し成長するまでの期間、3か月から半年(産毛の期間)

成長期

発毛期の産毛がしっかりとした髪の毛に成長する期間が女性で2年から最長5年程度

休止期

髪の毛の成長が止まり衰退していく期間が3ヶ月から半年

後退期

休止期の成長が止まった髪の毛は徐々に抜けていきます。その期間が3ヶ月程度

これらのサイクルを毛穴一つ一つの髪が繰り返され常に髪は生え変わりを繰り返しているのです。

【ヘアサイクルが乱れるとどうなる?】

薄毛を発症している人ほどこのヘアサイクルが乱れているといっても過言ではありません。

ちなみに正常な状態で一日の抜け毛は50本から100本だとされています。

例えば人のヘアサイクルは9万本あるうちの約10%は後退期とされています。

つまり9千本は確実の抜ける予定のある髪なので一日100本程度の抜け毛は気にする必要はないのです。これが普通です。

ただし、このヘアサイクルが乱れると一日当たりの抜け毛量が増えてしまい、薄毛を発症する原因となるのです。

ヘアサイクルの乱れは成長期が短くなり、休止期や後退期が長くなってしまうということです。

それによって抜け毛の量が増えてしまいます。

通常、人の髪の毛はこうしたヘアサイクルを繰り返すことで髪の毛ということが成立しているわけですが、実はこのヘアサイクル意外にも外的要因、特に季節的な要因で髪の毛のヘアサイクルを乱すことがあります。

【季節的なヘアサイクルの乱れ】

季節的なヘアサイクルですが、動物は季節によって毛の抜け変わりがあります。

しかし人間にはそれがありません。

普通に健康体であれば季節的なヘアサイクルの乱れはあまり気にすることはありません。

しかし、季節ごとに以下のことに当てはまる方は気をつけた方が良いでしょう。

春のヘアサイクルの乱れ

春のヘアサイクルの主な原因はアレルギーです。特に花粉症を持っている方は注意した方が良いでしょう。

花粉症によって肌がとても敏感な状態にあり、免疫暴走を起こしやすいのが春です。

特にこの時期のカラーリングやパーマなどのアレルギーを伴う美容施術や食べ物には注意しましょう。

アレルギーによってヘアサイクルが乱れると円形脱毛症へ発展する可能性もあります。

夏のヘアサイクルの乱れ

夏のように極端な季節は髪の毛は強く成長しやすいです。

これもヘアサイクルの凄いところなのですが、人の体はちゃんとその時の環境変化に対応できるようにできているのです。

ただし、夏にヘアサイクルを乱しやすい原因というものがあります。

それが冷房や紫外線です。冷房は汗をかいた頭皮を極端に乾かしてしまいます。

そうすると汗に混ざっていた塩分が頭皮に残るのでヘアサイクルの乱れの原因となります。

冷房がきいている部屋に入るときはタオルなどで地肌の汗も拭ってから入った方が良いでしょう。

また紫外線は毛穴ダメージの原因となるため出来るだけ直射日光が頭皮に当たらないようにしましょう。

秋のヘアサイクルの乱れ

髪のダメージは秋に現れます。髪にとって過酷な夏の後のダメージです。

この時期の美容院のトリートメント需要は急激に高まります。

それは皆さんが手で触って髪のダメージを実感するからでしょう。

また頭皮もダメージを負いますのでこの時期の育毛剤の需要も伸びます。

育毛剤を使う習慣があれば季節によて極端に髪や頭皮のダメージを気にすることがなくなります。

冬のヘアサイクルの乱れ

冬はそれほど頭皮や髪の毛にとって過酷な季節ではないのですが、あえていうのならば乾燥が気になるところです。

特に皮脂の分泌が少ない方だと頭皮や髪が乾燥しやすいのでここでも育毛剤やトリートメントでしっかりケアしましょう。

【特別な季節 梅雨のヘアサイクルの乱れ】

梅雨に時期は通常月に比べ気温差や湿度、また陽の光を体に浴びない日も多いので体調不良を起こしてしまうことも多いようです。

これを「気象病」と言います。

気候の変化により脳が混乱を起こします。

その結果、自律神経の乱れが原因となり抜け毛や薄毛を発症することがあります。

抜け毛や薄毛は生理的な現象もあるので梅雨の時期は意外に多いです。

そのほかにも気候が影響する抜け毛や薄毛には原因に次のようなものがあります。

【梅雨の時期に抜け毛が多くなる原因】

紫外線

梅雨は雲で紫外線が届きにくいと思われがちですが実は紫外線はこの雲をすり抜けて降り注いでいます。

夏に近づくほど紫外線は強くなるので頭皮はその影響をダイレクトに受けます。

雑菌

蒸し蒸し湿気が多いと頭皮の湿度は高くなります。

頭皮は通常でも体の中で一番湿度が高い箇所です。

そのため雑菌が繁殖しやすいです。

酸性雨

今は騒がれなくなりましたが、20年ほど前までは酸性雨の話題が多かったです。

雨に当たるとハゲると言われていましたが、現在はそのような話はもう聞きませんね。

でも雨には雑菌やチリが多いです。

それには抜け毛の恐れがあります。

冷房

中と外の気温差は地肌にも悪いですが自律神経の乱れにも影響します。

冷房に当たると頭痛がしたり、関節の痛みがある方は自律神経の乱れの原因になる可能性があるので気をつけた方が良いでしょう。

【季節要因によるヘアサイクルの乱れを対策する方法】

まず先に気象病による自律神経の乱れに気をつけなければいけません。

これにはストレス発散が一番効果的ですが一言にストレス発散といってもたくさんあります。

その中でも一つ健康的なストレス発散法は運動です。

運動は体の健康すなわち頭皮の健康にもつながり、なおかつストレス発散もできるのでぜひ運動、特に筋トレや有酸素運動をしましょう。

そのほかにも

紫外線防止のために帽子をかぶる

雲をすり抜けて降り注いでくるわけですから帽子をかぶるのが一番の対策です。

ただし帽子を不清潔にしていると雑菌繁殖の原因となるので注意しましょう。

雑菌繁殖のために常に頭皮は綺麗にする

頭皮の雑菌繁殖を防ぐにはシャンプーが一番の頭皮ケアです。

しかしシャンプーは一日一回と決めましょう。

1日に何度もシャンプーをしてしまうと皮脂の過剰分泌、または頭皮乾燥の原因となり抜け毛や薄毛をひどくしてしまいます。

シャンプーは1日一回、育毛剤を1日朝晩2回が良い対策になります。

酸性雨にあたらないためにレインコートや傘をさす

最近は酸性雨というものは効かなくなりましたが、降ってくる雨には大気中のチリや雑菌も混ざっているので傘やレインコートで対応し、決して直接頭に当たらないようにしましょう。

外気と室内の温度差を極端にしない

できれば外気と室内気温の差をあまりつけない方が良いです。

汗をかいた頭皮が急に冷やされると水分の飛びすぎ、また汗には塩分が含まれるので塩による乾燥もあります。

そして脳の混乱によって自律神経の乱れ、体温調節などの不調が出ますし抜け毛もおきてしまいます。

【まとめ】

まとめるとヘアサイクルとは髪の一生のことを言います。

そして薄毛を発症している人ほどこのヘアサイクルが乱れています。

最近抜け毛が多いと感じる、それが3ヶ月以上続くようであれば具体的な育毛対策や病院へ相談に行くなどの行動が必要になります。